プラークチャート書き方PCR記録歯科

プラークチャートの書き方を、PCRの考え方から記録の順番、見落としやすい部位、患者説明まで整理します。歯科現場で迷わない基準を持てていますか?

プラークチャートの書き方は、単に赤く染まった場所へ印を付ける作業ではありません。どの歯のどの面にプラークが残ったかを、再現性をもって記録し、次回のTBIや再評価につなげる業務です。つまり再現性です。


O’LearyのPCRでは、各歯を近心・遠心・頬側・舌側の4面で評価し、プラーク付着面の割合をパーセントで出します。クインテッセンス系の用語解説でも4面評価が基本とされ、式は「染色歯面数÷被診査歯面数×100」です。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/clinical_examination/18850)


現場で迷いやすいのは、チャートの見方と記入順です。アサオ歯科の解説では、上顎は上のマスが頬側、下のマスが裏側を表し、左右は体の中心に近い側と遠い側で読む形です。 左右反転に注意すれば大丈夫です。 matsudadent-whitening(http://www.matsudadent-whitening.jp/1045periodontitis/plaque-chart)


最初に全歯を一気に塗るより、ブロックごとに染色確認→記録→声かけの順で回すと記入ミスが減ります。松田歯科の説明でも、歯を上から見て前後外内のどの面にプラークが残っているかを記録する趣旨が示されています。 面の特定が基本です。 matsudadent-whitening(http://www.matsudadent-whitening.jp/1045periodontitis/plaque-chart)


プラークチャートの書き方とPCR20%の見方



PCR20%以下は、患者向けの目標としてよく出されますが、従事者側が“20%なら十分”と短絡すると指導が浅くなります。アサオ歯科では20%未満を目標とし、O’Learyの解説系記事でも20%以下が良好の目安と整理されています。 grandent(https://grandent.net/2024/06/24/ndhe00267/)


一方で、歯周初期治療の報告では、92%の患者が20%レベルに到達するまで平均4.6回のTBIを要し、平均ブラッシング時間は8.6分でした。さらに10%レベルでは平均5.9回、平均9.8分です。 ここが意外ですね。 cir.nii.ac(https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282679387904256)


つまり、初回でチャートだけ渡して終える運用は、むしろ遠回りになりやすいわけです。読者の常識として「数値だけ伝えれば患者は磨ける」がありますが、実際は複数回の介入が前提になりやすいと読めます。 結論は反復指導です。 cir.nii.ac(https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282679387904256)


患者説明では、「100面中20面までが目標」のように言い換えると伝わりやすいです。28歯なら4面で112面なので、20%は約22面、10%は約11面ですと例えると頭に残ります。割合で伝えるより具体的です。


この場面の狙いは、数値の意味を“行動”に変えることです。そのための候補として、次回来院までに磨き残し部位をスマホ撮影してメモする運用を1つだけ案内すると、確認ポイントがぶれにくくなります。記録連動が条件です。


プラークチャートの書き方で見落としやすい部位

プラークチャートの精度を落とすのは、記入漏れより“部位の偏り”です。歯周初期治療の報告では、プラークコントロールが難しかった部位として、臼歯部、舌側、隣接面が挙げられています。 ここは外せません。 cir.nii.ac(https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282679387904256)


従事者側も、前歯唇側はすぐ目に入る一方で、下顎臼歯舌側や最後臼歯遠心は流れ作業の中で飛びやすいです。4面評価が原則でも、実際には“見やすい面だけ丁寧”になりがちです。 つまり偏りです。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/periodontology/24408)


だから書き方のコツは、歯式順に進めることより、難所を先に固定ルート化することです。たとえば「下顎右臼歯舌側→下顎前歯舌側→下顎左臼歯舌側」を先に見てから全体へ戻ると、見落としがかなり減ります。流れを固定するだけ覚えておけばOKです。


患者への説明でも、「奥歯の内側と歯と歯の間で点が増えるなら、そこが今日の重点部位です」と示すと納得感が出ます。ここで歯間清掃の必要性を軽く添えるなら、場面は隣接面の再付着リスク、狙いは面数減少、候補はフロス歯間ブラシのどちらか1本に絞るのが自然です。選択の絞り込みが原則です。


参考:PCRの4面評価と式の定義が整理されています。
https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/clinical_examination/18850


プラークチャートの書き方と患者説明のコツ

プラークチャートは、説明の仕方で価値が変わります。赤い印が多いこと自体を責めると、防衛反応だけが残って次回の協力度が落ちやすいです。責めないのが基本です。


アサオ歯科の説明でも、毎回どこに磨き残しがあったかをチェックし、そこを重点的に磨くよう促しています。 この考え方は、チャートを“採点表”ではなく“重点地図”として使う発想です。これは使えそうです。 matsudadent-whitening(http://www.matsudadent-whitening.jp/1045periodontitis/plaque-chart)


たとえば「前回より全体は同じでも、左下の奥の内側が3面減っています」と変化を切り出すと、患者は努力の方向を理解しやすくなります。逆に「まだ30%です」だけでは、数字だけ残って行動が見えません。伝え方が条件です。


また、BOPやポケット所見と並べて見せると、磨き残しの意味づけが一段深くなります。アサオ歯科では、4mm以上を歯周病、出血は炎症のサインとして解説しています。 つまり点ではなく線です。 matsudadent-whitening(http://www.matsudadent-whitening.jp/1045periodontitis/plaque-chart)


この場面のメリットは、同じ説明時間でも納得度を上げやすいことです。患者教育を効率化したいなら、場面は再評価前の説明、狙いは重点部位の共有、候補は前回チャートを横に置いて比較しながら1か所だけ次回目標を書く運用です。1行で十分です。


プラークチャートの書き方で差が出る独自視点

検索上位の記事は、4面の見方やPCRの計算方法までで止まりがちです。ですが実務では、チャートは“書いた後に何を起こすか”で価値が決まります。ここが独自視点です。


特に新人指導や院内の記録品質では、術者間のぶれが地味に大きな問題です。術者間判定に関する資料でも、プラーク評価は患者教育の土台であり、術者の判定差を無視できないことが示唆されています。 同じ赤でも差が出ます。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/2177/1/93_539.pdf)


そのため、院内では「染色後30秒以内に記録開始」「4面の読み順を統一」「最後に舌側と隣接面だけ再確認」など、書き方そのものを手順化した方が強いです。どういうことでしょうか?


数字で言えば、1人あたり2分の記録差でも、1日15人で30分です。週5日なら150分、月では約10時間になり、再記入や説明のやり直しまで含めると想像以上に重くなります。時間ロスは大きいですね。


ここでのリスクは、書き方の個人差がそのまま指導品質の差になることです。狙いは院内標準化、候補は記録ルールをA4一枚で見える化してチェアサイドに置くことです。1回作れば回ります。


参考:歯ぐきの検査表の見方、プラーク・BOP・ポケットの説明に使えます。
https://www.asaoshika.com/blog/periodontal-examination-chart/


臨床的アタッチメントレベルとアタッチメントレベル

あなたがPPDだけで追うと、重症化を見逃します。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)


3ポイント要約
📏
CALはCEJ基準です

歯肉辺縁が動いても比較しやすく、治療前後の変化を追いやすい指標です。

oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/1475)
🦷
PPDだけでは不十分です

歯肉腫脹や退縮の影響を受けるため、付着の喪失量はCALで見たほうが臨床判断がぶれにくいです。

ne(https://www.ne.jp/asahi/fumi/dental/perio2/examination/pd.html)
📚
新分類ではCAL主体です

日本の2019年対応では、旧来のPPD主体からCAL主体へ基準が移っています。

perio(https://www.perio.jp/file/news/info_191220.pdf)


臨床的アタッチメントレベルの基本と定義

臨床的アタッチメントレベル、いわゆるCALは、臨床的にはCEJからポケット底までの距離を指します。 oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/1475)
ここが出発点です。
歯周ポケットの深さを歯肉辺縁から測るPPDと違い、CALは位置が変わりにくいCEJを基準にするため、歯肉の腫脹や退縮があっても付着の喪失を比較しやすいのが特徴です。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/terminology_clinical/25656)


たとえばPPDが同じ3mmでも、歯肉退縮が2mmあればCALは5mmになります。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)
つまり別物です。
この差を見ないまま「3mmだから安定」と判断すると、見かけ上は軽く見えても、実際には付着喪失が進んだ症例を取りこぼしやすくなります。 oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/1475)


歯科医従事者がまず押さえたいのは、CALは“過去から現在までにどれだけ付着が失われたか”を読む指標だという点です。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)
CALが基本です。
歯周初期治療後の再評価や、長期メインテナンスでの変化確認でも、この視点があるだけで説明と記録の精度が上がります。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/terminology_clinical/25656)


臨床的アタッチメントレベルとPPDの違い

PPDは歯肉辺縁からポケット底まで、CALはCEJからポケット底までです。 oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/1475)
ここを混同しがちです。
測る場所が少し違うだけに見えますが、臨床では意味がかなり変わります。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)


炎症で歯肉が腫れている場面を考えると、歯肉辺縁は冠側へ動きやすく、PPDは深く見えやすくなります。 ne(https://www.ne.jp/asahi/fumi/dental/perio2/examination/pd.html)
一方で治療後に炎症が落ち着くと、歯肉が引き締まり、PPDだけ見ると「すごく改善した」ように見えることがあります。 ne(https://www.ne.jp/asahi/fumi/dental/perio2/examination/pd.html)
でもCALまで確認しないと、真の付着獲得なのか、単に歯肉辺縁の位置が変わっただけなのかを切り分けにくいです。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/terminology_clinical/25656)


逆に、歯肉退縮がある患者ではPPDが浅くても、CALは大きいことがあります。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)
結論は併読です。
PPDは現在のポケット環境、CALは累積した組織破壊の量、と役割を分けて見ると診断の迷いが減ります。 oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/1475)


記録の場面では、同じ基準点を使い続けることも重要です。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/terminology_clinical/25656)
CEJが原則です。
修復補綴物辺縁を基準にすることもありますが、前回と基準が変わると比較の意味が薄れるため、スタッフ間の共有ルールを決めておくと実務が安定します。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/terminology_clinical/25656)


臨床的アタッチメントレベルと新分類の関係

近年の歯周病分類でCALの重要性が上がった点は、現場向けの記事で必ず触れておきたい部分です。 perio(https://www.perio.jp/file/news/info_191220.pdf)
意外に大事です。
クインテッセンスの解説では、日本における2019年の新分類対応で、旧分類のPPD主体からCAL主体の基準へ変更されたとされています。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)


この変更によって、もともとCALを重視していたAAPやEFPの分類との差異が小さくなりました。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)
国際基準に寄ります。
院内勉強会や新人教育で旧来の“ポケット中心の見方”だけを続けると、分類理解が古いまま残るリスクがあります。 perio(https://www.perio.jp/file/news/info_191220.pdf)


さらに、歯周炎のステージ判定では歯間部CALの最大値が重視され、検索結果でもStage Iが1~2mm、Stage IIが3~4mm、Stage IIIとIVが5mm以上という整理が確認できます。 yamanouchi-dc(https://yamanouchi-dc.com/column/periodontitis-16/)
数字で覚えやすいです。
もちろん実際の診断は骨吸収や歯の喪失、複雑度なども含みますが、CALの数字感を持っているとケース説明が一気に通りやすくなります。 yamanouchi-dc(https://yamanouchi-dc.com/column/periodontitis-16/)


このパートの参考リンクです。日本の新分類対応の要点がまとまっています。
日本歯周病学会:歯周病の新分類への対応


臨床的アタッチメントレベルの測定と記録のコツ

CALの測定では、CEJを確実に触知し、そこからポケット底までを読むことが基本です。 oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/1475)
基準点が条件です。
CEJが触れにくい修復歯や摩耗歯では、代替基準点を使うことがありますが、比較の連続性を保つためにはカルテ上で基準を明記しておく必要があります。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/terminology_clinical/25656)


記録は1mm単位が一般的です。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)
細かく見えて大事です。
たった1mmでも、はがきの厚みよりはるかに小さい差に感じるかもしれませんが、歯周組織では評価やステージ感に直結するので、プロービング圧や角度のばらつきを減らす運用が欠かせません。 yamanouchi-dc(https://yamanouchi-dc.com/column/periodontitis-16/)


院内のズレを減らすには、場面を絞った対策が有効です。複数スタッフで再評価値がぶれるリスクを減らしたいなら、狙いは基準点の統一なので、症例写真付きの簡単なCAL記録ルールを1枚作ってチェア横で確認する運用が候補です。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/terminology_clinical/25656)
これは使えそうです。
電子カルテやオンラインのパロドンタルチャートではALを自動計算・表示できるものもあり、入力ミスを減らしたい現場では一度試す価値があります。 parodontalstatus(https://www.parodontalstatus.ch/?lang=jp)


このパートの参考リンクです。アタッチメントレベルと歯肉辺縁入力からALを扱う実務イメージがつかめます。
オンライン・パロドンタルチャート


臨床的アタッチメントレベルで伝わる説明の工夫

検索上位の記事は定義や測定法に寄りやすいのですが、実務では患者説明まで落とし込めると記事の価値が上がります。
そこが差になります。
CALは「歯ぐきの見た目」ではなく、「歯を支える位置がどこまで下がったか」を示す指標、と言い換えると伝わりやすいです。 oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/1475)


たとえば患者に「ポケットは3mmです」とだけ伝えると軽く受け止められがちですが、「支えの位置は5mm分下がっています」と補足すると、メインテナンス継続の必要性が伝わりやすくなります。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)
数字の翻訳ですね。
歯科医従事者にとっては説明時間の短縮、患者にとっては再発予防の納得感向上という、時間面のメリットが出やすい部分です。 oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/1475)


もう一つの独自視点は、スタッフ教育で“PPDが浅い=安全”という思い込みを崩すことです。 oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/1475)
誤解は残りやすいです。
新人指導では、PPD3mm・退縮2mm・CAL5mmのような1症例を図にして共有すると、数式ではなく景色で理解できるため、診査精度の底上げに直結します。 perio-dc(https://perio-dc.com/blog/vocabulary/1423)


このパートの参考リンクです。歯科衛生士向けに、PPDではなくアタッチメントレベルで評価する理由が端的にまとまっています。
歯周疾患の診査(アタッチメントレベルとは)






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