歯周病専門クリニックSPIDOが示す世界基準の歯周治療

歯周病専門クリニックSPIDOは、大阪梅田に拠点を置く日本初の欧米基準専門クリニックです。保険診療との決定的な違いとは何か、歯科医従事者として知っておくべき診断・治療の最新スタンダードを解説します。

歯周病専門クリニックSPIDOで知る専門治療の本質

保険診療で「歯石取り」を繰り返してもなかなか改善しない患者に、あなたは何と説明しますか。


この記事の3つのポイント
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6点法検査が標準

保険診療の1点法では見落としリスクがある。SPIDOでは1歯につき6カ所を計測する世界基準の検査を実施し、歯周病の見落としをほぼゼロにしている。

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SRPは全顎1回が世界標準

保険診療の6分割・3〜4カ月と異なり、自費専門診療では全顎を1回で完了。治療期間を約1カ月に短縮できるのが世界標準のアプローチ。

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歯科医師向け教育活動も展開

院長の辻翔太氏は「THE STANDARD」全7回プログラムで全国の歯科医師に世界水準の治療技術を伝える教育活動も精力的に行っている。


歯周病専門クリニックSPIDOとはどんな施設か

大阪梅田に位置する「歯周病治療専門クリニック SPIDO(スピード)」は、2019年に院長・辻翔太氏が開院した、日本初の欧米と同基準の歯周病・インプラント専門クリニックです。完全自費診療・完全プライベート診療というスタイルを貫いており、健康保険の取り扱いは一切行っていません。


阪急「大阪梅田」駅から徒歩わずか1分という好立地でありながら、患者層は大阪だけにとどまらず、北陸・山陰・四国からも訪れるほどの支持を集めています。院長の辻翔太氏の経歴がそのクリニックの方向性を端的に物語っています。大阪大学歯学部を卒業後、2015年にコロンビア大学歯学部歯周病科を修了し、2017年に米国歯科医師免許(ワシントン州)を取得。帰国後の2019年にSPIDOを開院しました。


SPIDOという名称には「Standard=基準」「Periodontics=歯周病学」「Implantology=インプラント学」の頭文字が込められており、「世界標準の専門治療を提供する」という哲学そのものがクリニック名に凝縮されています。歯科医従事者として理解しておくべき点は、SPIDOが「特別なことをしている」のではなく、世界の歯周病専門医にとっての「当たり前」を実践しているということです。


辻院長は米国歯周病学会のボード認定を取得しており、同等の認定を持つ医師は国内に10数名しかおらず、関西ではSPIDO院長のみです。つまり、このクリニックが提供する診断・治療・メインテナンスの水準は、文字通りグローバルスタンダードに則ったものです。


参考リンク:SPIDOの院長プロフィールと専門性の詳細はこちら

歯科医師・歯科指導医 辻翔太|院長紹介 – 歯周病治療専門クリニック SPIDO


歯周病専門クリニックSPIDOが指摘する「保険診療の構造的限界」

歯科医従事者なら「保険が使えるのになぜ完全自費なのか」と疑問に感じることがあるかもしれません。これは費用の問題ではなく、制度の問題です。


SPIDO院長の辻氏は明確に述べています。「健康保険診療を取り扱うことで、歯周病専門のクリニックにすることができない」と。保険制度の枠内では、専門医としての理想的な診断・治療の基準を実行するのが構造的に困難なのです。


最も象徴的な例が、歯周ポケット検査です。保険診療では原則として1本の歯につき1点のみ計測する「1点法」が主流ですが、世界の歯周病専門医が採用しているのは1歯につき6カ所を計測する「6点法」です。SPIDOではすべての患者に対して6点法を実施します。1点法では、たまたまプローブが浅い部位に当たるだけで歯周病を見落とすリスクがあります。この検査精度の差は、治療の結果に直接影響します。


レントゲン撮影の方法にも大きな違いがあります。一般的な歯科医院ではパノラマレントゲンが主流ですが、歯周病治療を適切に行うためには「10枚法」または「14枚法」によるデンタルX線が必須です。特に再生療法などの外科治療を適応するか否かを判断するためには、パノラマでは情報量が不足します。SPIDO院長は、「歯周病治療(特に再生治療などの外科治療)が必要と言われた方で、14枚法を撮影されていない方は、デンタル10枚もしくは14枚法を撮影し、治療していただけるクリニックへの転院をお勧めします」と明示しています。これは歯科医従事者として重く受け止めるべき指摘です。


検査項目数にも差があります。保険診療では歯周病の診査項目は4〜5項目に限られますが、SPIDOでは10項目以上を評価します。歯周ポケット深さ・BOP(出血の有無)・歯茎の退縮量をすべて6点法で計測し、動揺度・分岐部病変まで含めた総合的な評価を行います。


参考リンク:SPIDOが解説する歯周病の正確な診断基準について

歯周病について|歯周病治療専門クリニック SPIDO(院長が直接解説するページ)


歯周病専門クリニックSPIDOのSRP・歯周基本治療と世界標準の差

「SRPは衛生士が行うもの」と認識している方も多いですが、SPIDOではそうではありません。これが重要です。


SPIDOでは、検査・コンサルテーションから始まり、SRP・ブラッシング指導、外科治療、メインテナンスに至るまで、一貫して院長の辻氏本人が担当します。衛生士を使わないということではなく、診断から治療まで一人の専門家が連続して関わることで、患者のお口の状態を最も深く把握した上で治療を行える体制を採っているのです。


SPIDOでのSRPには、もう一つ大きな特徴があります。保険診療では口腔内を6分割し、1回の通院で1ブロックずつ処置するため、歯周基本治療に3〜4カ月を要します。しかしSPIDOでは、全顎を1回で完了します。治療期間は約1カ月です。保険のルールでは分割が義務づけられていますが、世界標準の観点では「6分割するメリットはない」と辻院長は語ります。


その理由は論理的です。1ブロックだけきれいにしても、残りの5ブロックには歯周病菌がいる状態が続きます。次の来院時には、きれいにしたはずの部位が再汚染される可能性があるためです。1回で全顎のバイオフィルムを除去することが、治療効果を最大化するための合理的なアプローチです。


また、SRP・外科治療において一貫してマイクロスコープを使用している点も特筆に値します。視野を拡大することで、目視では確認が難しい歯根表面のバイオフィルムや歯石まで、より精度高く除去することができます。これは一般の保険診療ではなかなか実現しにくい水準です。


| 比較項目 | 保険診療(一般歯科) | SPIDO(専門治療) |
|---|---|---|
| 歯周ポケット計測 | 1点法(1歯1カ所) | 6点法(1歯6カ所) |
| レントゲン | パノラマが主流 | 14枚法(デンタル) |
| SRPの範囲 | 6分割・複数回 | 全顎1回 |
| 治療期間 | 3〜4カ月 | 約1カ月 |
| 担当者 | 主に歯科衛生士 | 院長が一貫して担当 |
| 費用 | 健康保険適用 | 完全自費 |


歯周病専門クリニックSPIDOが実践する再生療法と診断力の重要性

歯周組織再生療法の適応をどう判断するか。これは一般歯科の先生にとっても重要な視点です。


2016年にリグロスが保険適用となって以降、歯周組織再生療法を導入する歯科医院は増えました。しかしSPIDO院長の辻氏は明確に釘を刺しています。「骨が溶けているから再生療法をすればいいという単純な図式に当てはめてはいけない」と。


歯周組織再生療法は、一般的なインプラント治療よりも難易度が高い処置です。適切に行うためには、高度な技術と、正確な診断の両方が必要です。患者のお口の状態だけでなく、ライフスタイル・基礎疾患の有無・年齢・治癒力といった多因子を評価した上で、エムドゲインを使うのかリグロスを使うのか、骨補填剤を併用するのかを個別に判断します。


SPIDOでは、再生療法の前に検査から歯周基本治療まで一貫して同じ医師が担当するため、歯周外科時に「自分の手で触れた歯周組織の感触」を活かした判断が可能です。これは紹介を受けて初めて患者を診る立場では得られない情報です。つまり、治療の一貫性そのものが、再生療法の予見性を高める重要な要素になっています。


費用面では、初診料(検査・コンサルテーション含む)が税込55,000円です。これには1回目の口腔内検査(約1時間)と、2回目のコンサルテーション(約1時間半)の費用が含まれます。追加の検査・説明費用は一切かかりません。以降の治療費については、治療範囲・手術の有無・使用材料によって個別に提示されます。


参考リンク:保険と自費の歯周病治療の違いを院長インタビューで詳しく解説

完全自費による歯周病治療!治療を追求した末に辿り着いたひとつの答え|Medical DOC


歯周病専門クリニックSPIDOによる歯科医師への教育活動「THE STANDARD」

SPIDOの活動は、クリニック内の治療にとどまりません。これは多くの人が知らない重要な活動です。


院長の辻翔太氏は、「THE STANDARD」と名付けた歯科医師向け年間プログラムを主催しています。全7回の構成で、歯周病の診断・非外科的治療・再生療法・インプラント治療まで、世界標準の知識と技術を全国の歯科医師に伝える教育活動です。受講者はモデルや実際の豚の顎骨を用いた実習形式で、臨床に直結する技術を体系的に習得できます。


2025年の第7回まで継続して開催されており、受講した歯科医師からは「治療・診断・インプラント治療までを体系的に深掘りした内容」と高い評価を受けています。このプログラムの意義は単なるスキルアップにとどまりません。日本の歯周病治療の水準を底上げすることで、全国の患者が適切な治療を受けられる環境を整えるという、長期的なビジョンに基づく活動です。


加えて、辻院長は大阪大学歯学部口腔治療科(歯周病科)にて医局員向けに教鞭をとっており、現在は大阪大学の非常勤講師も務めています。さらに、音声AIを搭載した歯周病・インプラント診断支援アプリ「Perio Dx」の開発にも関わっており、テクノロジーを活用した次世代型の診断サポートにも取り組んでいます。


歯周病に関して「治療・研究・教育」という3本柱で活動するSPIDO院長の姿勢は、日本の歯科医療界に世界水準をもたらすという一貫したビジョンの表れです。歯科医従事者として、こうした最前線の取り組みを知っておくことは、自院の診療レベルを見直すきっかけにもなります。


参考リンク:歯科医師向けセミナー「THE STANDARD」の活動報告

【講演報告】歯科医師向けセミナー THE STANDARD 第2回|SPIDO公式ブログ


歯周病専門クリニックSPIDOが示す「歯周病の常識」の再定義

「歯周病は成人の8割が罹患している」という数字をよく目にします。しかしSPIDO院長は、「実際は約50%です」と明記しています。


SPIDOのホームページには、「色々なところで、国民の80%が歯周病と書かれていますが、実際は約50%です」と、わかりやすく誤情報を訂正するページが設けられています。この50%という数字は、歯周ポケット4mm以上の人を基準とした場合の実態に近い値であり、厚生労働省の「歯科疾患実態調査(令和4年)」でも、歯周病のある人は15歳以上で47.9%と報告されています。


この点は歯科医従事者として正確に認識しておきたいデータです。患者説明の中で誤った数字を使用し続けることは、クリニックの信頼性に関わります。


また、「歯周病の分類は一種類ではなく、慢性歯周炎だけでもパターンが72通りある」という事実もSPIDOのホームページで紹介されています。2019年に日本歯周病学会が採用した最新分類では、歯周炎のステージ(重症度)とグレード(進行速度リスク)の組み合わせによって診断名が変わります。この最新分類に基づいた診断名を患者に説明できているかどうかは、専門性の差として現れます。


さらに、歯周病と全身疾患の関係についても、SPIDOでは糖尿病・心血管疾患・早期低体重児出産・関節リウマチ・慢性腎臓病・アルツハイマー病など15種類以上の疾患との関連を明示し、全身状態のヒアリングを治療の前提としています。


つまり、歯周病専門クリニックSPIDOが体現しているのは、「診断→治療計画→治療→メインテナンス」のすべてにおいて世界標準を適用するという一貫した姿勢です。歯科医従事者として、この基準を知ることは、自院の診療フローを見直す確かな指標になります。


参考リンク:歯周病の分類・全身疾患との関連についての詳細解説

歯周病患者における再生療法のガイドライン2023|日本歯周病学会(PDF)