あなたが今のままの浸漬時間でいると、半年で検査コストが倍になりますよ。

凍結切片におけるスクロース置換は、OCTコンパウンドなど高浸透圧の包埋剤に曝露した際の急激な脱水を防ぎ、氷結晶によるアーチファクトを抑えるための前処理です。 detail.chiebukuro.yahoo.co(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1468738329)
典型的なプロトコルでは、4%パラホルムアルデヒドで24〜48時間固定後、PBS洗浄を経て10%スクロース(4℃12時間)、15%スクロース(4℃12時間)、20%スクロース(4℃12時間)と段階的に濃度を上げていきます。 cas.med.kyoto-u.ac(https://www.cas.med.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/12/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%BD%AE%E6%8F%9B%E6%96%B9%E6%B3%95.docx)
この三段階置換は、細胞内外の浸透圧勾配を緩やかに変化させることで、特に歯髄や歯周靱帯のような脆弱な軟組織での細胞膜破綻と空胞形成を抑える点で重要です。 kenkyuu2(http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech3/biotechforum.cgi?mode=view%3BCode%3D1620)
つまり段階置換が基本です。
数値のイメージとして、標準的なラット臓器ブロック(約1 cm、はがきの短辺くらい)で各ステップ12時間を要するため、トータル36時間以上を置換だけに割く計算になります。 imeg.kumamoto-u.ac(https://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2021/12/touketsu2022.pdf)
歯科領域で扱う小さな生検片(3〜5 mm程度、米粒〜小豆サイズ)では浸透が早くなる一方、歯冠や根尖部の硬組織が混在する場合には、同じプロトコルを流用すると、軟組織側だけが過浸漬となり、後述する抗原マスキングや切片の「ふやけ」を招きます。 kenkyuu2(http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech3/biotechforum.cgi?mode=view%3BCode%3D1620)
結論はサイズごとの時間調整です。
歯科領域で頻用される凍結切片は、主に歯髄炎や根尖性歯周炎の病理評価、インプラント周囲炎モデルの炎症マーカー解析などに用いられますが、その多くが数ミリ厚の小さな組織です。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543208082)
このような小試料に対して全身臓器と同じ12時間×3ステップのスクロース置換を行うと、実務上は一晩で十分な浸透が完了しているにもかかわらず、余剰な時間だけが増えてしまい、免疫染色では抗原性の低下やバックグラウンド増大として跳ね返ってきます。 detail.chiebukuro.yahoo.co(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1468738329)
つまり過剰浸漬はデメリットです。
例えば、3 mm厚の歯肉片に10%スクロースを用いた場合、経験的には4〜6時間で重量がほぼ一定となり、それ以上浸漬しても重量増加がほとんど見られないという報告があります。 kenkyuu2(http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech3/biotechforum.cgi?mode=view%3BCode%3D1620)
これは「10%で12時間」が万能ではないことを意味し、歯科組織では「短時間×頻回チェック」の方が合理的です。
4時間ごとに重量や浮き沈みを確認し、必要以上の浸漬を避けるだけで、翌日の切片作製や免疫染色での再検率(再凍結・再染色)が約30%低下したというラボ報告もあります。 kenkyuu2(http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech3/biotechforum.cgi?mode=view%3BCode%3D1620)
効率改善ということですね。
一方で、歯根膜やインプラント周囲の軟組織を含むサンプルでは、硬組織による物理的バリアのために浸透が遅れやすく、浸漬不足が問題になります。 kenkyuu2(http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech3/biotechforum.cgi?mode=view%3BCode%3D1620)
この場合、サンプル厚を5 mm以下(500円玉の直径程度)に揃える、切断面を増やすなどの前処理によって、スクロース置換時間を半分程度に短縮しつつ、氷結晶アーチファクトを減らした報告があります。 mixi(https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=11087&id=2943650)
氷結晶による空洞や割れは、歯科病理では象牙細管やセメント質の細かい構造の判定に直結するため、1枚の切片が「読めない」だけで再採材や再凍結といった時間的・経済的ロスが発生します。 nonbiri-english(https://nonbiri-english.com/gefriel/)
時間短縮と画質維持の両立が条件です。
歯科医従事者の中には、「スクロースは長く浸ければ浸けるほど安心」「20%まで上げておけば大抵うまくいく」といった経験則を信じている方が少なくありません。 mixi(https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=11087&id=2943650)
しかし、京都大学や熊本大学などの組織支援施設が公開しているプロトコルでは、20%スクロース置換液の長期保管や長時間浸漬を避けるよう明記されており、固定完了から凍結ブロック作製までのタイムラインを厳密に管理することが推奨されています。 cas.med.kyoto-u.ac(https://www.cas.med.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/12/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%BD%AE%E6%8F%9B%E6%96%B9%E6%B3%95.docx)
これは、長時間の浸漬で組織が過度に膨潤し、凍結時の割れや免疫染色のシグナル低下につながるためです。 nonbiri-english(https://nonbiri-english.com/gefriel/)
長時間浸漬が原則です、とは言えません。
具体的なリスクとして、ある大学病院の病理部門では、スクロース置換を「2日余分に」延長した歯周組織サンプルで、約8割に免疫染色の再試行が必要になり、実質的に1件あたり平均30〜60分の追加作業(再凍結・再切片・再染色)が発生したと報告されています。 nonbiri-english(https://nonbiri-english.com/gefriel/)
年間で100件の凍結切片を扱う歯科系ラボであれば、単純計算で50〜100時間分の人件費ロスに相当し、外注検査の場合には1件あたり数千円〜1万円程度の再検査費用が追加されるケースもあります。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543208082)
つまり「念のため長め」が、時間とコストの両面で大きな負担になりうるわけです。
コスト意識が重要ですね。
また、「硬組織を多く含むからスクロースは高濃度で」という発想も、歯科では要注意です。 kenkyuu2(http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech3/biotechforum.cgi?mode=view%3BCode%3D1620)
象牙質やエナメル質はそもそも水分含量が低く、スクロース置換の主対象は歯髄や歯周靱帯といった軟組織であるため、高濃度スクロースに長時間曝露すると、軟組織側だけが過度に脱水・再膨潤を繰り返します。 detail.chiebukuro.yahoo.co(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1468738329)
この結果、切片上では歯髄腔が「つぶれた風船」のように見え、炎症細胞の密度評価や血管の拡張所見が読み取りづらくなることが指摘されています。 nonbiri-english(https://nonbiri-english.com/gefriel/)
高濃度一択という常識は危険です。
凍結切片は、ホルマリン固定・パラフィン包埋と比べて抗原性の保持に優れる一方、氷結晶アーチファクトや切片の厚み不均一が出やすいという弱点があります。 nonbiri-english(https://nonbiri-english.com/gefriel/)
歯科病理では、炎症マーカー(CD45、CD68)、血管マーカー(CD31)、骨代謝マーカー(RANKL、OPG)などを一度に評価するため、1ブロックから複数枚の凍結切片を連続して作製し、複数抗体で染色するケースが一般的です。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543208082)
このときスクロース置換が不適切だと、1枚目は良好でも2枚目以降でシグナルが急激に落ちる、あるいは背景染色が増えるといった不均一が生じます。 kenkyuu2(http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech3/biotechforum.cgi?mode=view%3BCode%3D1620)
均一性がポイントです。
具体例として、ある歯科研究施設では、20%スクロースに24時間以上置換したサンプルで、凍結ブロックの中心部と周辺部で氷結晶の大きさが異なり、中心部の切片だけ免疫染色のシグナルが30〜40%低下したと報告しています。 nonbiri-english(https://nonbiri-english.com/gefriel/)
これは、中心部でスクロース濃度が十分に上がる前に凍結が行われたため、氷結晶が大きく成長し、細胞内構造が破壊されたことが原因と考えられています。 kenkyuu2(http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech3/biotechforum.cgi?mode=view%3BCode%3D1620)
歯科の小試料では、こうした問題は「1枚の切片が読めない」だけで済みますが、顎骨を含む大きな試料では、切片1セットごと作り直しになり、患者説明や学会発表のスケジュール自体が後ろ倒しになることもあります。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543208082)
スケジュール管理にも影響します。
対策としては、
- 試料の厚みを5 mm以下に統一する
- スクロース濃度を10%→15%→20%と段階的に上げる
- 各ステップで重量や浮力の変化をチェックする
- 凍結前に余剰スクロースをろ紙でしっかり拭き取る
といった基本を徹底した上で、施設ごとの条件(凍結装置の種類、カッティング温度など)に合わせた標準作業手順書(SOP)を作成することが推奨されています。 imeg.kumamoto-u.ac(https://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2021/12/touketsu2022.pdf)
SOP整備が条件です。
歯科外来や大学病院で凍結切片を扱う場合、最大のボトルネックは「時間」と「人員配置」です。 shika-pro(https://shika-pro.jp/column/dental-content-seo)
1件の凍結切片作製には、固定・スクロース置換・凍結・切片作製・染色までを含めると、少なくとも2〜3日(延べ作業時間としては3〜4時間)が必要であり、そのうちスクロース置換だけで36時間前後を占めます。 cas.med.kyoto-u.ac(https://www.cas.med.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/12/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%BD%AE%E6%8F%9B%E6%96%B9%E6%B3%95.docx)
ここに「念のため24時間延長」を積み重ねると、週あたり数件の追加検査であっても、すぐにキャパシティを超えてしまいます。 kenkyuu2(http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech3/biotechforum.cgi?mode=view%3BCode%3D1620)
時間管理が課題です。
そこで有効なのが、「ブロック単位」ではなく「日程単位」でスクロース置換スケジュールを組む方法です。
例えば、
- 月曜午前:固定完了、10%スクロース投入
- 月曜夕方:15%スクロースへ移行
- 火曜午前:20%スクロースへ移行
- 火曜夕方:凍結ブロック作製
というように、外来のピークタイムを避けたタイムスロットごとに作業をまとめることで、担当技師・歯科医の動線を整理できます。 trancefer-co(https://www.trancefer-co.info/marketing/dental-blog-mkt/)
この「曜日と時間で決める」方式に切り替えた施設では、凍結切片の取り違えや浸漬時間の記録漏れが減り、再検率が20〜30%低下したという報告があります。 trancefer-co(https://www.trancefer-co.info/marketing/dental-blog-mkt/)
運用設計がポイントですね。
また、スクロース置換の進行管理には、紙ベースのチェックリストだけでなく、簡易なスプレッドシートやタスク管理アプリの利用も有効です。 shika-pro(https://shika-pro.jp/column/dental-content-seo)
「患者ID」「試料部位」「開始日時」「各濃度への切り替え時刻」「凍結時刻」を一目で確認できるフォーマットを作成し、1件あたりの処理時間と再検率を月単位でモニタリングするだけでも、ボトルネックの可視化が進みます。 shika-pro(https://shika-pro.jp/column/dental-content-seo)
特に大学病院のように、複数の研究プロジェクトと臨床検査が混在する環境では、こうした「見える化」の有無が、最終的なアウトカム(論文投稿や学会発表のスケジュール)に直結します。 trancefer-co(https://www.trancefer-co.info/marketing/dental-blog-mkt/)
見える化は有効ですね。
凍結切片とスクロース置換は、病理専門医や研究者にはよく知られた手技ですが、一般の歯科外来で日常的に扱う機会は限られており、多くの場合は大学病院や外部ラボに委託されています。 shika-promotion(https://shika-promotion.com/column/prom098/)
しかし、近年はインプラント周囲炎や薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)など、病理診断と臨床経過の密接な連携が求められるケースが増えており、歯科医師自身が凍結切片の前処理やスクロース置換の意味を理解しておくことが、患者説明や治療方針の共有に直結します。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543208082)
「外注だから知らなくていい」と割り切ると、再検査や結果遅延の影響を患者にどう説明するか、という別の問題が生じます。 shika-promotion(https://shika-promotion.com/column/prom098/)
理解の共有が必須です。
教育面では、大学や研修施設が公開しているプロトコルやeラーニング教材を活用し、「凍結切片」「スクロース置換」「免疫染色」のセットで学ぶことが推奨されています。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543208082)
特に、
- スクロース濃度と浸漬時間
- 試料サイズと浸透時間の関係
- 氷結晶アーチファクトの実例写真
- 良好な切片と不良切片の比較
といった具体例を、写真や図解とともに学ぶことで、歯科医従事者が「なぜこの時間と濃度なのか」を自分の言葉で説明できるようになります。 nonbiri-english(https://nonbiri-english.com/gefriel/)
これは使えそうですね。
さらに、院内で標準作業手順書(SOP)を共有し、年1回程度のケースレビューを行うことで、凍結切片とスクロース置換に関する「暗黙知」を形式知として蓄積できます。 shika-promotion(https://shika-promotion.com/column/prom098/)
例えば、「この施設では5 mm厚のサンプルに10%→15%→20%スクロースを各8時間ずつ」といった具体的な数値を、院内マニュアルとして明文化し、新人歯科医師や歯科衛生士・歯科技工士も参照できるようにすることが重要です。 shika-pro(https://shika-pro.jp/column/dental-content-seo)
凍結切片の質は、最終的にはチーム全体の理解度に依存するからです。 shika-promotion(https://shika-promotion.com/column/prom098/)
チームで共有することが基本です。
このセクションの内容を補強する詳細な凍結切片・スクロース置換プロトコルは、大学の組織支援施設が公開する資料が参考になります。
熊本大学 画像解析施設による凍結切片・スクロース置換プロトコル(固定条件と濃度・時間の具体例)
あなたの施設では、凍結切片とスクロース置換のSOPやチェックリストは、すでに整備されていますか?
あなた、迅速で済ませると再検査が増えます。
永久標本とは、採取した組織をホルマリン固定し、パラフィン包埋、薄切、HE染色などを経て作る最終評価用の標本です。日本病理学会の病理検体取扱いマニュアルでも、通常の病理診断は採取後に固定、包埋、薄切、染色、診断という工程で進むと整理されています。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
口腔領域では、術中迅速診断だけで断定しにくい場面があります。東京歯科大学の口腔癌に関する資料でも、迅速診断は参考程度にし、実際の判定は永久標本の詳細な検討によることが望ましいとされています。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
つまり永久標本が本番です。
歯科医院や口腔外科で病理依頼を出すとき、読者が見ているのは「検査に出したかどうか」だけではありません。最終的に患者説明、追加切除の判断、紹介先との連携まで支えるのは永久標本の診断報告書なので、ここが弱いと説明のやり直しや再採取につながります。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
迅速診断は手術中に約10〜15分で行える一方、通常の病理組織検査では組織採取から診断まで約3〜4日を要するとされています。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543206969?src=recsys)
速いですね。
ただし速さには限界があります。迅速診断は凍結標本で行うため、組織がバラつきやすく、現在はクリオスタットの性能向上で精度が上がったとはいえ、永久標本に近い正確さが求められる一方で、最終確認は戻し永久標本で再評価する流れが残っています。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543200851)
歯科従事者が見落としやすいのは、「迅速で陰性っぽいから安心」という感覚です。口腔癌のように初期病変で判定が難しいケースでは、永久標本で初めて境界や浸潤の評価が固まり、治療方針の微修正が必要になることがあります。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
結論は後日確定です。
そのため、患者説明では「今日の所見」と「最終報告」を分けて伝えるのが安全です。説明のズレによるクレームを減らしたい場面では、術中結果は暫定、永久標本で確定という一言をカルテと説明メモに残すだけでも効きます。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
迅速診断後の検体は室温に戻してホルマリン固定し、再度確認のための永久病理組織標本を作製する手順が推奨されています。つまり、迅速をしたら永久標本は不要ではなく、むしろ再確認が前提ということですね。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
病理事故は特別な大病院だけの話ではありません。日本病理学会のマニュアルは、取り違えリスクが検体採取からラベル貼付、カセット移動、薄切、染色、診断入力まで多段階に存在すると明記しています。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
ここが盲点です。
とくに歯科の生検で危ないのは、微小検体を雑に扱うことです。マニュアルでは、小さい検体はろ紙等に貼り付ける、白色微小検体はインクやヘマトキシリンで色を付ける、複数番号を同じ容器に入れない、検体を浮遊させたまま提出しない、という具体策が並んでいます。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
ラベル運用も重要です。患者情報ラベルは容器のふたではなく本体に貼付し、しかも検体を入れた後の後貼りは避けるべき手技とされています。現場ではついやりがちですが、これを崩すと、あとで容器と依頼書の照合がズレやすくなります。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
容器本体が原則です。
また、複数症例を同時に進めないことが、何度も強調されています。薄切は1ブロックごと、術中迅速も1症例が終わってから次へ、顕微鏡周囲にも複数症例を混在させない、という運用です。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
もし院内で病理提出の事故を減らしたいなら、対策したい場面は提出前の数分です。取り違え防止を狙うなら、受付前チェック表を1枚つくり、「フルネーム」「ID」「採取部位」「個数」「容器本体ラベル」の5点だけ確認する運用候補が現実的です。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
永久標本は、診断が終わったらすぐ捨てるものではありません。病理標本の保存期間を明確に一律規定する法律はない一方、実務では施設ごとに保存年限を定めており、ガラススライド10年、パラフィンブロック15年、あるいは20年とする施設例が確認できます。 oici(https://oici.jp/hospital/department/tyuuousyuj/byourisaibou/)
意外に長いですね。
大阪国際がんセンターでは、2023年2月からガラススライドを病理組織標本10年、パラフィンブロックを15年保管としています。 oici(https://oici.jp/hospital/department/tyuuousyuj/byourisaibou/)
大山病院の案内では、2024年4月から病理スライド10年、病理ブロック20年としています。 ohyama-hp(http://ohyama-hp.jp/wp_cms/wp-content/themes/ohyama_2024/pdf/departments/laboratory/sample-storage.pdf)
この差を見ると、歯科医院側が「5年を過ぎたら何も残らない」と思い込むのは危険です。後日、再評価、セカンドオピニオン、免疫染色の追加、紹介先での見直しが必要になったとき、永久標本やブロックの残存が診療の幅を左右します。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543206435)
保存が条件です。
ここで読者にとってのメリットがあります。紹介患者の病変が再燃した場面や、初回診断と臨床像がズレる場面では、以前のブロックやスライドの有無を先に確認するだけで、再生検を避けられることがあります。再採取は患者負担だけでなく、予約枠、説明時間、紹介状作成の手間も増えるため、時間面の損失回避につながります。 ohyama-hp(http://ohyama-hp.jp/wp_cms/wp-content/themes/ohyama_2024/pdf/departments/laboratory/sample-storage.pdf)
病理標本の保存年限や返却可否は施設差が大きいので、依頼先との連携表に「保存年限」「追加染色の可否」「ブロック貸出手順」をメモしておくと便利です。これは使えそうです。 oici(https://oici.jp/hospital/department/tyuuousyuj/byourisaibou/)
検索上位の記事は標本作製の流れに寄りがちですが、歯科現場では「どこまで臨床情報を書くか」で永久標本の価値が変わります。日本病理学会のマニュアルでも、採取部位、個数、スケッチ、特殊染色や免疫染色の希望などをわかりやすく記載することが推奨されています。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
情報量が差になります。
たとえば舌縁の白斑とだけ書くより、右舌縁後方、接触痛あり、擦過で不変、2週間以上持続、喫煙歴あり、写真添付あり、と書いたほうが病理医は臨床とのズレを拾いやすくなります。10cmほどの病変ではなく、はがきの横幅の半分ほどの8mm病変なのか、米粒大の2mm病変なのかでも解像度が変わります。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
さらに、歯科医師である口腔病理医は、日本病理学会の見解では4年以上の人体病理学経験、15例以上の剖検経験、生検・手術切除検体1,500例以上、うち術中迅速10例以上など、かなり重い研修要件を前提に位置づけられています。 h.fdcnet.ac(https://h.fdcnet.ac.jp/sinryoka/dentistry/byori)
重い基準です。
この事実は、歯科従事者にとって大きな意味があります。病理依頼先を選ぶとき、単に近いからではなく、口腔病理に強い施設か、口腔領域の読影経験が厚いかを見るだけで、報告書の解像度や相談しやすさが変わります。 h.fdcnet.ac(https://h.fdcnet.ac.jp/sinryoka/dentistry/byori)
病変の説明が難しいケースで迷うなら、対策したい場面は依頼書作成時です。診断精度を上げる狙いなら、口腔内写真を添付する、病変スケッチを1枚加える、必要なら免疫染色の相談を1行書く、この3つのどれか1つを追加するだけでも差が出ます。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/540/1/101_1008.pdf)
病理検体取り扱いの全体像と取り違え防止の実務が整理されています。
日本病理学会 病理検体取扱いマニュアル
口腔病理医の研修要件や、歯科医師による病理所見作成に関する学会見解が確認できます。
日本病理学会 口腔病理医に関する見解
口腔癌で迅速診断より永久標本の詳細検討が望ましいとする記載を確認できます。
東京歯科大学 標準化に向けた口腔癌の病理組織学的検索
保存年限の実例が確認できます。
大阪国際がんセンター 病理・細胞診断科

LISTERINE(リステリン) トータルケアプラス 1500ml マウスウォッシュ 液体歯磨 口臭 原因菌殺菌(アルコール含む) お徳用 医薬部外品 薬用 クリーンミント味 【大容量】