Edlan-Mejchar法は角化歯肉を作らない
口腔前庭拡張術は、狭小な口腔前庭を拡張し付着歯肉を獲得する歯周形成手術の一つです。術式は大きく分けて、部分層弁(粘膜弁)を形成する方法と全層弁を形成する方法があります。 ne(https://www.ne.jp/asahi/fumi/dental/perio2/surgery/mgs.html)
つまり術式選択が結果を左右します。
口腔前庭が浅いと筋や粘膜の動きで歯肉が引っ張られ炎症を起こしやすくなります。これは歯ブラシの毛先が歯槽粘膜に直接当たって痛みを生じる原因にもなります。義歯装着時の安定性や快適性向上にも本術式が有効です。 grand-maison(https://www.grand-maison.tokyo/gm-blog/post-106/)
ただし、被覆部の骨欠損が著明な場合や歯根露出面積が大きい場合、口腔前庭が極端に浅い場合は適応できません。患者の口腔衛生状態も術前に評価する必要があります。 mhlw-grants.niph.go(https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2010/103071/201024074A/201024074A0014.pdf)
補綴物装着時に付着歯肉幅が著しく狭い場合も保険適応となります。診療報酬上は「口腔前庭狭小」の病名で算定が認められています。 shirobon(https://shirobon.net/medicalfee/latest/shika/r06_shika/r06s_ch2/r06s2_pa9/r06s29_sec1/r06s291_J063.html)
口腔前庭拡張術単独では付着歯肉の獲得が不十分な場合、遊離歯肉移植術(FGG)を併用する方法があります。FGGは上顎口蓋から上皮と結合組織の2層を採取し、歯肉が不足している部位に移植する術式です。 shien.co(https://www.shien.co.jp/media/pdf/BK03588p.pdf)
併用により動きの少ない歯肉を獲得できます。
遊離歯肉移植術併用の口腔前庭拡張術では、まず部分層弁を形成して根尖側に移動させ、露出した歯槽骨面に口蓋から採取した歯肉を移植します。これにより口腔前庭の拡張と角化歯肉の獲得を同時に達成できます。 shien.co(https://www.shien.co.jp/media/pdf/BK03588p.pdf)
結合組織移植術(CTG)との違いも理解が必要です。FGGは上皮と結合組織の2層を移植するのに対し、CTGは結合組織のみを移植します。CTGは審美性に優れる一方、FGGはボリューム獲得に有利です。 azamino-dental(https://azamino-dental.com/fgg/)
歯周病やインプラントの長期安定のために、FGGや口腔前庭拡張術は「見えないけれど大切な治療」と位置づけられています。下顎前歯部で歯肉が薄くすぐに腫れる・下がる症例では特に推奨されます。 grand-maison(https://www.grand-maison.tokyo/gm-blog/post-106/)
まず粘膜、筋膜、骨膜を切り分け、骨膜を大きく下方に位置させて縫合します。形成した粘膜弁を根尖側に下げて露出した歯槽骨面に圧迫し、口腔前庭最深部の骨膜と縫合して牽引します。 makino418(https://www.makino418.com/blog/2007/01/edran-mejcher.html)
骨膜開窓が後戻り防止の鍵です。
切開は部分層弁の場合、粘膜と粘膜下組織のみを剥離しますが、全層弁では骨膜にも切開を加えます。歯肉結合組織が露出した部分に歯肉移植を併用することで、より確実な結果が得られます。 ne(https://www.ne.jp/asahi/fumi/dental/perio2/surgery/mgs.html)
臼歯部で付着歯肉がない場合には歯肉弁根尖側移動術を行い、術式は口腔前庭拡張術とほぼ同じです。ただし小帯(頬、口唇、舌小帯等)の切離移動や形成を同時に行った場合、それは口腔前庭拡張術に含まれ別に算定できません。 shirobon(https://shirobon.net/medicalfee/latest/shika/r06_shika/r06s_ch2/r06s2_pa9/r06s29_sec1/r06s291_J063.html)
レーザーを使用した術式では、意外に疼痛や腫脹が少なく患者に受け入れられやすいという報告があります。半導体レーザーと炭酸ガスレーザーを使用した5症例のアンケート調査で、この結果が確認されました。 jaola.kenkyuukai(http://jaola.kenkyuukai.jp/FilePreview_Subject.asp?id=39&sid=332)
術後評価は3~6ヶ月で行います。
非外傷性のアプローチは術後合併症のリスクを軽減します。歯周外科治療の評価は術後3~6ヶ月、歯周組織再生療法では術後6ヶ月で行う必要があります。 shinbashishika(https://shinbashishika.com/blog/fop/)
後戻りを防ぐためには、術後の口腔清掃指導と定期的なメンテナンスが不可欠です。口腔前庭を拡張することで付着歯肉幅が増加し、口腔清掃が容易になり歯肉の健康維持が可能になります。 quint-j.co(https://www.quint-j.co.jp/dictionaries/periodontology/22014)
除去される歯肉が多すぎるリスクや、術後の骨の清掃が困難になる可能性も考慮すべきです。高い骨レベルおよび深い根を持つ症例では、これらの点に特に注意が必要です。 shinbashishika(https://shinbashishika.com/blog/fop/)
Edlan-Mejchar法の詳細な術式と長期予後について解説されています。
歯周外科手術(歯周形成手術)の種類と適応(FUMI's Dental Office)
口腔前庭拡張術を含む各種歯周形成手術の比較と選択基準が示されています。