カタログのPDFダウンロードだけで済ませると、価格情報が抜け落ちて見積もりに失敗します。
カムログ インプラントの製品カタログは、現在**vol.13**が最新版として公開されています。日本国内の正規総代理店である株式会社アルタデント(大阪本社・東京支社・福岡支店)が日本語版を管理しており、入手方法は大きく2パターンに分かれます。
まず、PDFダウンロード版はアルタデント公式サイトの「資料ダウンロード」ページから無料で取得できます。ただし、**このPDF版には価格情報が掲載されていない**点に注意が必要です。これは意外に見落とされがちなポイントで、初めてカタログを参照する担当者が「PDFで十分」と思い込み、見積もり作業に入ってから数字がないことに気づくケースが実際に起きています。
価格入りのカタログが必要な場合は、同サイトの「カムログ 製品カタログ請求」フォームから郵送依頼をするのが原則です。これが基本です。
コーンログシステム用には別途**コーンログインプラント 製品カタログ vol.3**が存在します。カムログとコーンログは同じアルタデント社が取り扱う姉妹システムですが、接続構造が異なるため製品ラインが分かれており、カタログも別冊になっています。どちらのシステムを使うかによって、参照するカタログを間違えないよう注意が必要です。
また、iSyインプラントシステム用のカタログも別資料として請求可能です。まとめると、アルタデントのカタログ体系は以下の3冊が柱になります。
- **カムログインプラント 製品カタログ vol.13**(スクリューライン・プログレッシブライン・ガイドシステム等を収録)
- **コーンログインプラント 製品カタログ vol.3**(CONELOGスクリューライン・プログレッシブライン等を収録)
- **iSyインプラントシステム カタログ**(コンパクト設計のiSy専用製品群を収録)
グローバル版の英語カタログ(CAMLOG® Product Catalog 2025)はeBOOK形式でcamlog.comから参照可能で、アーティクル番号の確認や最新製品の国際比較に役立ちます。英語版には医療文献情報や文献アーティクル番号まで掲載されており、国内版との情報量の違いも把握しておくと現場で困りません。
参考:カタログダウンロードページ(株式会社アルタデント公式)
https://www.alta-dent.com/download
カムログ インプラントのカタログを開いて最初に理解すべきは、「CAMLOGシステム」と「CONELOGシステム」という2つの大きな柱です。どちらも同じメーカーが製造する製品ですが、インプラント体とアバットメントの接続構造が根本的に異なります。この違いを把握しないまま発注すると、互換性のないパーツを組み合わせてしまう恐れがあります。
**CAMLOGシステム(カムログ)**は、チューブインチューブ(Tube-in-Tube)と呼ばれる独自の連結構造を採用しています。インプラント体の内側に3つの溝(ノッチ)、アバットメント側には対応する突起(カム)があり、これが噛み合うことで360°のどの角度からでもアバットメントをセットできます。これは補綴操作のしやすさに直結する設計です。緩みにくく安定度が高いのが最大の特徴で、フィクスチャーとアバットメントの機械的一体感が長期安定性を支えています。
一方、**CONELOGシステム(コーンログ)**は7.5°のインターナルコニカルジョイントを採用しており、プラットフォームスイッチングが標準で統合されています。深めの円錐形接続により、歯槽骨レベルの骨保存に優れているとされており、特に前歯部の審美症例や骨レベルにこだわる術式に選ばれることが多いシステムです。優れた長期成績が科学的文書によって裏付けられています。
各システムのインプラント体は、さらに「スクリューライン」と「プログレッシブライン」の2ラインに分かれます。
| ライン | 主な特徴 | 向いている症例 |
|---|---|---|
| スクリューライン | わずかに円錐形のセルフタッピングスクリュー。継続的な骨接触でセルフセンタリング | 標準的な骨質・骨量の症例全般 |
| プログレッシブライン | 先端円錐マクロ設計。軟質骨・抜歯窩でも高い初期安定性を発揮 | 軟骨・即時埋入・即時荷重 |
プログレッシブラインは2019年のケーススタディ(Conserva E.)や2020年の臨床報告(Ruppin J., EDI Journal)でも有効性が報告されており、カタログ上にも文献参照番号が掲載されています。つまり、カタログそのものがエビデンスを参照できる文献ガイドとしての側面も持っています。これは使えそうです。
サイズバリエーションも重要なチェックポイントです。CAMLOGスクリューラインのインプラント体は直径φ3.3・φ3.8・φ4.3・φ5.0・φ6.0の5種、長さは9mm・11mm・13mm・16mmの4種が用意されています。ただし、**φ3.3には9mmLのラインナップがない**という点は、細径インプラントを前提に計画する際に見落としやすい仕様です。カタログの脚注まで丁寧に確認することが重要です。
表面処理には「プロモートサーフェイス」が採用されており、サンドブラストと酸処理を組み合わせたマクロ・ミクロの粗造面が骨との強固な結合を実現します。この骨親和性は細胞培養・骨組織像・引き抜き試験でも証明されています。
カムログシステムのカタログを深く理解するうえで、アバットメントの種類と選択基準は特に重要なセクションです。カタログには多岐にわたるアバットメント群が掲載されており、慣れていないと選択肢の多さに圧倒される可能性があります。整理して覚えておけば大丈夫です。
まず、インプラント体の表面処理とアバットメントの組み合わせ選択が最初の分岐点になります。CAMLOGスクリューラインには「プロモート(ネック部機械研磨面1.4mm)」と「プロモートプラス(ネック部機械研磨面0.4mm)」の2種があり、アバットメント群も「プラットフォームマッチング」と「プラットフォームスイッチング」の2種から選択します。2種類のインプラント体×2種類のアバットメント群=**4通りの組み合わせスタイル**が症例に応じて使い分けられる設計です。
プロモートプラスを選択する際には使用条件があります。具体的には①バイオタイプがノーマル〜厚め、②歯肉の厚みが3mm以上、③付着歯肉の幅が最低1.0mm、④付着歯肉帯から可動粘膜域まで最低2.0mm、という4条件をすべて満たす必要があります。これらの条件チェックは術前評価に組み込むのが原則です。
スクリュー固定用アバットメントには、ストレートタイプのほか17°・30°のアングルタイプが用意されており、様々なジンジバハイトのラインナップが揃っています。これにより、インプラントのポジショニングが理想的でなかった場合のリカバリーや、補綴設計の自由度が広がります。
2025年10月には、カムログシステムに**マルチユニットアバットメント**が新たに追加されました。無歯顎の患者様に対し4本または6本のインプラントによる固定式補綴を提供するためのコンポーネントで、全顎症例への対応範囲が広がっています。最新カタログには掲載されていない可能性もあるため、アルタデントのWebサイトやMOSシステムで最新情報を確認するのが確実です。
また、ブリッジ症例向けには「CAMLOGインプラントバリオSRアバットメント」があり、2本以上の連結されたスクリュー可撤式上部構造を作製するための専用マニュアルも提供されています。カタログと合わせてPDFマニュアルをダウンロードして手元に置いておくと、複雑な補綴症例でも対応しやすくなります。
カラーコードシステムも確認しておくべきポイントです。CAMLOGシステムでは外科キットのトレー・ドリル・補綴パーツ・パッケージに至るまで、インプラントの直径ごとに統一されたカラーコードが施されています。これにより誤使用防止と迅速な識別が実現されており、術中のヒューマンエラーを大幅に減らす設計思想が徹底されています。
参考:アルタデント カムログインプラント製品情報(インプラント体・アバットメント詳細)
https://www.alta-dent.com/implant
カムログの製品カタログのなかで、一般的な歯科従事者が見落としがちなのがiSyインプラントシステムです。カムログ・コーンログが高精度・高カスタマイズを訴求するのに対し、iSyはまったく異なる設計思想——「スピードと効率の最大化」——をコンセプトとしています。
iSyは「ワンクリック、ワンスキャン、ワンシフト」というコンセプトを掲げており、パッケージング・ドリルシーケンス・事前取付済みのインプラントベースという3つの工夫によって、時間最適化されたワークフローを実現しています。具体的には、術前から術中・補綴完成まで複数の作業手順が省略または大幅に簡素化される設計になっており、椅子台時間の短縮が期待できます。
特筆すべきは、iSyがCERECシステム(Dentsply Sirona)を使用するクリニックへの対応を明示している点です。口腔内スキャンや技工用スキャンといった複数のインターフェースを介してCAD/CAMプロセスに完全連携しており、チェアサイドシステム・ラボサイドシステム・外部CAD/CAMサービスのどれを使っても対応できます。つまりiSyは、院内完結型デジタルワークフローを志向する歯科医院に特に適したシステムです。
iSyのメリットは効率だけではありません。患者への価値提供の観点から見ると、「できるだけ少ない手術回数」「短い治療期間」「優れた費用対効果」という3点が患者のQOL向上に直接寄与します。インフォームドコンセントでシステムの選択理由を説明する際にも、このiSyの特徴は明確な根拠として活用できます。これは使えそうです。
iSyは独立したカタログとして管理されているため、カムログ本カタログを読んでもiSyの全詳細は把握できません。iSyの採用を検討する場合は、必ず専用カタログの請求と合わせてアルタデントの担当者に技術的なブリーフィングを依頼するのが、導入後のトラブルを防ぐうえで重要です。iSy専用のドリルシーケンスや専用パーツがあるため、カムログ・コーンログ用の既存インスツルメントとの混用には注意が必要です。混用はダメです。
カムログ インプラントのカタログは、紙媒体や静的PDFとしてだけでなく、デジタルワークフロー全体の入口として機能するよう設計が進んでいます。この観点を持っているかどうかで、クリニックの業務効率に大きな差が出ます。
まず、アルタデントが提供するMOS(Member Online Shop)システムについて理解しておく必要があります。MOSはWeb上でCAMLOG製品の発注・在庫確認・注文履歴管理が行えるオンライン注文システムで、カタログ上のアーティクル番号を入力して直接発注できます。紙の注文書やFAXによる発注フローと比較すると、入力ミスや確認の手間が大幅に削減されます。カタログとMOSをセットで活用するのが、現在のスタンダードな運用です。
次に、CADライブラリの活用があります。CAMLOGシステムはcamlog.comのグローバルサイトから、インプラントやアバットメントのCADデータライブラリを無料でダウンロードできます。口腔内スキャナーとの連携や技工所でのCAD/CAM設計において、このライブラリが正確なデータ設計の基礎になります。
スキャンボディもカタログの重要な掲載アイテムです。CAMLOGスキャンボディは滅菌済みで提供され、アバットメントスクリューが付属しています。口腔内スキャナーによるインプラントポジションのデジタル印象採得に使用するもので、グローバル版2025カタログには具体的なアーティクル番号(品番)も掲載されています。スキャンボディを活用するには、使用する口腔内スキャナーのメーカーがCAMLOGのライブラリに対応しているかを事前に確認する必要があります。これが条件です。
ガイデッドサージェリー(ガイドシステム)への対応も見逃せません。カムログのカタログにはSMOP(Simplant One・Two・POI)など3Dインプラント計画ソフトウェアと連動したガイドシステムのコンポーネントが掲載されており、プログレッシブラインおよびスクリューラインの両インプラントに対応したガイド用ドリルが複数回使用可能なタイプで提供されています。サージカルガイドを活用した埋入では、術前計画の精度が直接アウトカムに影響するため、カタログのガイドシステム章は外科担当者が必ず確認すべきセクションです。
また、3Dプリントモデル対応のデジタルモデルアナログ(core3d対応品)もカタログ関連製品として流通しており、ラボ側のデジタルワークフローにもカムログシステムが深く統合されています。歯科技工士・歯科衛生士など診療チーム全員がカタログの概要を把握しておくことで、システム全体の運用ミスを減らせます。
参考:カムログ CAMLOGについて・デジタルワークフロー・CADライブラリ情報(アルタデント公式)
https://www.alta-dent.com/aboutcam
参考:カムログインプラントの特徴・スクリューライン・プログレッシブライン詳細(アルタデント公式製品ページ)
https://www.alta-dent.com/複製-新-camlogインプラント
十分な情報が集まりました。驚きの一文の検討と記事生成を行います。
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