舌癖があっても、MFTを受けながら矯正を続ければ後戻りゼロではありません。 ohta-shikaiin(https://www.ohta-shikaiin.com/blog-post/396165)

MFT(Oral Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)とは、舌・唇・頬・咀嚼筋などの口腔周囲筋を適切に機能させるためのトレーニング法です。 歯並びが乱れる原因の多くは「悪習癖」、すなわち舌を前歯に押し当てる舌突出癖や、口をポカンと開けたままにする口呼吸にあります。 nakasujishika(https://www.nakasujishika.com/pediatric-dentistry/mft/)
つまり、MFTは原因そのものへのアプローチです。
対象者は子どもだけではありません。成人でも以下のような悩みがあればMFT適応となります。
- 矯正治療後の後戻りが起きやすい
- 食べ物をうまく飲み込めない(嚥下障害)
- 口呼吸が習慣化している
- 発音が不明瞭(「さ行」「た行」が特に不明瞭)
- 睡眠時無呼吸症候群の疑い ohta-shikaiin(https://www.ohta-shikaiin.com/blog-post/396165)
特に歯科衛生士として患者様へMFTを案内する際、「お子さんだけの治療」というイメージを持たれると成人患者への提案が遅れます。これは機会損失です。 shimokita-dental(https://shimokita-dental.jp/2025/06/07/mft-koukuukinkinouryouhou-towa/)
患者の年齢層を問わず適応を判断する姿勢が、近くの歯科でのMFT普及につながります。
近くの歯科でMFTを実施しているかどうかを調べるのは、想像以上に手間がかかります。 検索エンジンで「MFT 歯科 近く」と入力しても、実際にトレーニングを担当できる歯科衛生士がいる医院は限られています。 tdmlabo(https://tdmlabo.com/hp/blog20260406/)
以下の4点を確認すると、外れが少なくなります。
| 確認項目 | 理由 |
|---|---|
| 矯正歯科または小児歯科が標榜されているか | MFTは矯正・小児と連携するケースが圧倒的に多い |
| 「口腔機能発達不全症」への対応を明示しているか | 2018年保険収載の診断名で、MFTと密接に関連 |
| 歯科衛生士によるMFT専門プログラムがあるか | 歯科医師単独より継続率・成功率が高い |
| 通院頻度・期間の目安が明示されているか | 週1回×3〜12ヶ月が標準的な目安 growth-dc(https://growth-dc.com/2025/12/25/1224/) |
歯科衛生士が主体となって指導するかどうかが分かれ目です。
なお、MFTは原則として保険外診療(自由診療)です。 費用は1回あたり3,000〜10,000円程度が多く、矯正治療費に含まれる場合と別途請求される場合があります。 事前の費用確認は必須です。 shimokita-dental(https://shimokita-dental.jp/2025/06/07/mft-koukuukinkinouryouhou-towa/)
MFTで行うトレーニングは多岐にわたります。ここでは代表的な5つを紹介します。 habataki-shika(https://habataki-shika.com/mft)
① スポットポジション練習
舌先を「スポット(上顎の口蓋ヒダ直後の1点)」に正確に当てる基本練習です。1日数回、意識的に舌をスポットに置く習慣を作ります。
② タングアップ(クリック練習)
舌全体を上顎に吸い付けて「ポンッ」と音を鳴らします。舌骨周囲筋を活性化し、嚥下力を高めます。
③ スラープスワロー
少量の水を口に含み、奥歯を噛んだまま舌先をスポットに置いた状態で一気に飲み下します。正しい嚥下パターンを体に覚えさせる目的があります。
④ ボタントレーニング
直径約1.5cmのボタンに糸を通し、前歯と唇の間に挟んで糸を引っ張ります。 唇の閉鎖力を30秒で測定できる簡易筋力テストとしても活用できます。 artdc(https://www.artdc.jp/blog/mft-training-naiyou/)
⑤ あいうべ体操
「あ・い・う・べ」と口と舌を大きく動かす運動を1日30回行います。 口輪筋・舌筋・頬筋を包括的に鍛えられる汎用性の高い方法です。 habataki-shika(https://habataki-shika.com/mft)
これは使えそうです。
期待できる効果としては、研究では矯正治療にMFTを組み合わせることで後戻りリスクが単独矯正群より有意に低くなるとされています。 また、口呼吸の改善によって口腔内の乾燥が軽減し、虫歯・歯周病・口臭リスクの低下にもつながります。 okuda-shika(https://www.okuda-shika.jp/ortho/mft/)
MFTで一番難しいのは「継続させること」です。 growth-dc(https://growth-dc.com/2025/12/25/1224/)
実際、MFTの脱落率は高いとされており、3ヶ月以内に通院をやめてしまうケースが報告されています。その最大の理由は「効果が実感できない」と「やり方を忘れる」の2つです。
継続率を高めるための施策として、以下が有効です。
- 来院前記録の活用:自宅練習をメモや動画で記録してもらい、来院時に確認する
- 視覚的フィードバック:口腔内写真や動画を用いて、初診時との比較を患者自身に見せる
- 短期目標の設定:「3ヶ月で舌の安静位が変わる」などの小目標を設けて達成感を与える
- 保護者連携(小児の場合):保護者がトレーニング内容を理解し、自宅で声かけできる体制を作る fami-shi(https://fami-shi.com/entry/mft-training/)
厳しいところですね。
特に小児患者の場合、保護者の関与度が治療成績に直結します。 初回説明時に保護者向けの資料を渡し、自宅での関わり方を具体的に伝えることが重要です。 また、スマートフォンで撮影した短い動画をLINEなどで共有する医院も増えており、デジタルツールの活用が継続率改善に貢献しています。
MFTは「歯と口だけの治療」だと思われがちですが、実は全身姿勢にまで影響を及ぼします。 nico-ortho(https://nico-ortho.com/2026/05/19/%E6%AD%AF%E4%B8%A6%E3%81%B3%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%80%8C%E5%A7%BF%E5%8B%A2%E3%80%8D%E3%82%84%E3%80%8C%E5%91%BC%E5%90%B8%E3%80%8D%E3%82%82%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B%EF%BC%9Fmf/)
舌の安静位が低位(舌が口腔底に落ちている状態)の患者は、舌骨が下方に変位しやすく、それに伴って頭部が前方に突出する「前傾姿勢」をとる傾向があります。 この姿勢変化は首・肩・腰への負担につながるため、姿勢改善を主訴として来院する患者がMFTで改善するケースも報告されています。
意外ですね。
歯科衛生士がMFT指導の場でこの視点を患者に伝えると、患者の主体的な取り組みへの動機づけが高まります。 「歯並びのため」という短期的な目標だけでなく、「全身の健康のため」という長期的なメリットを伝えることで、前述した継続率向上にも直結します。
近くの歯科でMFTを受ける際の患者説明資料として、以下のような日本歯科学会のガイドラインや参考文献を活用することも推奨します。
口腔機能発達不全症に関するガイドライン(日本歯科医師会)の概要が確認できるページ。
日本歯科医師会 公式サイト(口腔機能発達不全症・MFT関連情報)
MFTの基礎と臨床応用について、歯科衛生士向けの解説が充実しているページ。
今話題のMFTとは?〜口腔筋機能療法の基礎から臨床応用まで〜(あざみ野あおば歯科クリニック)

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