ビオフェルミンとプロバイオティクスの違いを解説し、腸内細菌との関係を探ります。歯科医療における腸内環境の重要性とは?口腔ケアにどう活かせるでしょうか?
口呼吸 歯科 悪影響 乾燥 筋肉 かみ合わせ 改善法
口呼吸が歯科領域に与える影響や、乾燥・筋肉・かみ合わせの悪化、改善法について詳しく解説します。あなたの患者さんは大丈夫ですか?
口呼吸は、鼻呼吸ができずに口から呼吸する状態です。歯科的には、口呼吸が長期間続くと上顎歯列の狭窄や前歯の唇側傾斜、口唇閉鎖不全などの問題が生じます。さらに、舌の位置が下がることで歯の萌出位置がずれたり、歯列不正や開咬などの不正咬合が引き起こされることもあります。
口呼吸が習慣化すると、口腔内が乾燥しやすくなります。唾液は1日1000~1500ml分泌され、口腔内の自浄・抗菌・再石灰化など多くの役割を果たしていますが、乾燥するとこれらの機能が低下します。
口呼吸によって舌の正しい位置が保てなくなると、口周りの筋肉バランスが崩れます。舌は本来、上顎のくぼみに収まっているのが理想ですが、口呼吸では舌が下がってしまい、歯列や顔貌に悪影響を及ぼします。
口呼吸は、かみ合わせや歯列不正の大きな要因となります。特に成長期の子どもでは、上顎の発育不全や歯の萌出異常、開咬、出っ歯、受け口などが起こりやすくなります。
近年、歯科領域だけでなく、耳鼻咽喉科や小児科との多職種連携が重要視されています。口呼吸の原因が鼻疾患やアレルギー、習慣性の場合も多く、歯科単独では根本的な解決が難しいケースもあります。
口呼吸を改善するには、原因の特定と適切なトレーニングが不可欠です。