腫瘍摘出術 点数 歯科で迷わない算定とリスク整理

腫瘍摘出術の点数を歯科視点で整理しつつ、露出部や複数手術の例外まで押さえて査定リスクと機会損失を減らすにはどうすればよいのでしょうか?

腫瘍摘出術 点数 歯科で押さえる算定ルール

あなたの腫瘍摘出術の算定、じつは毎月2〜3万円単位で取り漏れているかもしれません。

腫瘍摘出術点数の押さえどころ
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部位・長径と露出部の線引き

K005・K006の境界条件や長径区分を具体例で確認し、歯科で遭遇しやすい顔面・口唇・頸部のケースを整理します。

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複数病変と一連の処置の例外

「近接密生」「一連の治療」とみなされる条件を押さえ、過小算定と算定過剰の両方を避けるポイントを解説します。

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歯科ならではの算定・紹介の工夫

医科点数表との関係や口腔外科への紹介のタイミングなど、歯科医院だからこそ意識したい視点をまとめます。


腫瘍摘出術 点数の基本と「露出部」判定の落とし穴

腫瘍摘出術の点数は、部位と腫瘍の大きさで大きく変わることは、多くの先生がご存じだと思います。 例えば医科のK005「皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)」では、長径2cm未満が1,660点、2〜4cm未満が3,670点、4cm以上が5,010点と、たった数mmの差で点数が倍以上になることもあります。 はがき横幅ほどの2cmを少し超えるだけで、1,660点から3,670点に跳ね上がるイメージです。 つまり長径測定の精度が、そのまま診療報酬と医院収益に直結します。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_1_1%2Fk005.html)


一方で、露出部以外のK006では、3cm未満1,280点、3〜6cm未満3,230点、6〜12cm未満6,210点など、同じような長径でも点数構造が異なります。 顔面や口唇は「露出部」として扱うため、歯科・口腔外科領域の皮膚腫瘍ではK005が関わる場面が少なくありません。 露出部の定義は創傷処理の注に準拠し、顔面・頸部・手背など、日常生活で露出している部位が含まれます。 露出部かどうかで数千点単位の差が出ることもあるので、記録の書き方が重要です。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_1_1%2Fk006.html)


歯科診療ではカルテに「右頬部腫瘍 15×10mm」とだけ書いてしまいがちですが、この情報だけだと請求側・査定側で露出部評価がぶれかねません。ここは厳密な部位記載が基本です。 顔面皮膚か、頬粘膜か、口唇皮膚か、写真やスケッチとあわせて残しておくと、数年後の返戻にも説明しやすくなります。


露出部と露出部以外が混在する場合も注意が必要です。露出部に係る長さが全体の50%以上なら露出部としてK005、50%未満なら露出部以外としてK006で算定する決まりがあります。 例えば、耳介から頸部にまたがる長さ4cmの腫瘍で「露出している耳介側が2.5cm、シャツに隠れる頸部側が1.5cm」といったケースなら、露出部が全体の6割ほどなのでK005を選択できます。 露出部がどれくらいを占めるか、イメージしながら記録することが大切ですね。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_1_1%2Fk005.html)


腫瘍摘出術 点数と「近接密生」の例外ルール

読者の多くは「複数のいぼを取れば、その数だけ腫瘍摘出術が算定できる」と直感的に考えがちです。 しかし、点数表では「近接密生しているいぼ及び皮膚腫瘍等については、1個として取り扱い、他の手術等の点数と著しい不均衡を生じないようにする」と明記されています。 顔面に3〜4個のいぼが1〜2cm以内に集中している症例で、それぞれを独立した腫瘍として算定することは認められていません。 結論は「近接密生なら原則1個算定」です。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_1_1%2Fk006.html)


歯科では、口唇や口角周囲に多発する小腫瘍をまとめて切除する場面があります。頬粘膜にも小さな乳頭腫がぽつぽつと並ぶことがあり、つい「複数」と数えたくなりますね。 ところが、点数上は“1つの病変領域”としてみなされると、算定できるのは1件分だけです。 ここを誤ると、査定だけでなく「返戻でまとめ直し」という手間も発生します。 手間が増えるのは痛いですね。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_1_1%2Fk005.html)


一方で、物理的な距離が離れていれば、同一部位であっても別個の病変と扱える場合があります。例えば、右口角の乳頭腫と左下顎下縁の皮下腫瘍がそれぞれ1.5cmほど離れて存在するようなケースです。 このような場合は、1回の手術野にまとめて操作しても、2病変として考える余地が出てきます。 もちろん、実際の算定可否はレセプトコメントや診療録での説明次第です。 shirobon(https://shirobon.net/medicalfee/latest/ika/r06_ika/r06i_ch2/r06i2_pa10/r06i2a_sec1/r06i2a1_sub1/r06i2a11_cls1/)


「近接密生」をどう記録しておくかも重要なポイントです。カルテやオペ記録に「近接密生のため1病変として切除」と一言添えるだけで、後の説明が格段に楽になります。 位置関係をスケッチしておくと、数年後に見返してもすぐ状況を思い出せます。 つまり記録の工夫が原則です。


腫瘍摘出術 点数と複数手術・一連の治療の関係

診療報酬では、複数の手術を同一日に施行した場合の「複数手術に係る費用の特例」が定められており、点数が単純合算にならない場面があります。 主たる手術を100%として、2番目以降の手術は所定点数の一定割合(たとえば50%、30%など)で算定するといったルールです。 食道腫瘍摘出術など、大掛かりな腫瘍手術が並ぶ一覧表が公表されており、その中には歯科点数表第2章第9部との対応関係が整理されている資料もあります。 歯科に直接関係するケースは多くありませんが、口腔外科領域では無視できません。 mhlw.go(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=84ab6300&dataType=0)


また、診療報酬上「一連の治療過程に連続して受けられた場合でも手術料が1回のみ算定されるもの」として規定された手術群があり、いわゆる放射線治療や一部の手術で問題になります。 保険会社の支払い基準でも、この「1回のみ算定される手術」が一覧化され、医療保険の給付回数に直接影響することが示されています。 たとえば、同じ部位の腫瘍に対する繰り返しの処置が「一連」と見なされれば、医院の請求点数や患者の保険金受取額が想定より少なくなることがあります。 つまり算定と医療保険はリンクしているということですね。 dai-ichi-life.co(https://www.dai-ichi-life.co.jp/contractor/claim/payment/houshasen.html)


歯科医療の現場では、頬粘膜や舌の小腫瘍を段階的に切除することは多くありません。 しかし、紹介先の病院口腔外科で行われた広範な腫瘍手術と、自院での前後処置がどのような「一連」として評価されるかは、患者説明の観点で知っておく価値があります。 患者から「2回も手術したのに保険金が1回分しか出ない」と相談される場面も想定されます。 ここで点数表のルールを知っていれば、落ち着いて説明できます。


このリスクに備えるには、紹介状と退院サマリーの内容を丁寧に読み、何が主たる手術か、一連の治療なのかをチェックしておくことです。 保険会社向けの診断書や証明書を書く際も、「診療報酬上は1回算定だが、実際には2段階の手技である」といった説明を一文添えるだけで、患者の納得感が変わります。 これだけ覚えておけばOKです。


複数手術と一連の治療に関する通則や具体的な手術一覧については、厚生労働省告示や歯科点数表との対応をまとめた資料が参考になります。
複数手術に係る費用の特例(厚生労働省告示)


腫瘍摘出術 点数と歯科・医科点数表のつなぎ方

歯科の先生にとって、腫瘍摘出術は「歯科点数表でどこまで算定し、どこから医科点数表なのか」が悩ましい領域です。 歯科点数表第2章第9部の手術には、医科点数表第2章第10部の通則5および6に対応する手術が列挙されており、食道腫瘍摘出術や再建術などの大きな手術との関係が整理されています。 口腔・顎顔面領域の腫瘍手術は、病院口腔外科で医科点数として算定されるケースが多い一方で、開業歯科で行う小さな粘膜下腫瘍摘出のように、歯科点数表で完結する処置もあります。 先生の立ち位置によって見え方が変わる部分ですね。 scchr(https://www.scchr.jp/cms/wp-content/uploads/2024/01/89109a270e980c7ed20b2ffde3e20f16.pdf)


たとえば、顎下腺腫瘍の手術は1泊2日の日帰り入院の包括払いで、約49,180円と紹介されている資料があります。 これには入院基本料や手術料などがパッケージになっており、病院経営の観点では「単発の歯科外来手術」とはスケールが違います。 一方、日帰りの皮膚・皮下腫瘍摘出術や腋臭症手術では28,560円とされており、小病変であっても一定の収入インパクトがあることがわかります。 金額で見るとイメージしやすいですね。 ringe(https://www.ringe.jp/civic/20171122/p04)


開業歯科が小さな腫瘍を自院で摘出するか、病院に紹介するかを判断する際には、「医療安全」「病理診断」「患者の安心感」に加えて、「診療報酬上どのような扱いになるか」も頭の片隅に置いておくとバランスのよい判断ができます。 たとえば、頬粘膜の5mmほどの粘液嚢胞であれば、局所麻酔下での小手術として歯科点数表で完結し、患者負担も比較的少なく済みます。 逆に、舌縁の2cmを超える腫瘤や、顎下部でリンパ節との鑑別が必要な病変は、初期の段階から病院口腔外科へ紹介し、医科としてしっかりと評価してもらう方がトータルの安全性が高いケースもあります。 この線引きが条件です。


ここで役立つのが、地域の基幹病院や口腔外科との「算定と役割分担」に関するすり合わせです。 年に1回でも、地域のスタディグループや懇親会で「どこまでを開業歯科で」「どこからを病院で」という感覚を共有しておくと、紹介のタイミングで迷いにくくなります。 また、紹介先と「腫瘍摘出術の点数構造や包括払いのイメージ」について情報交換しておくと、患者への費用説明の精度も上がります。 これは使えそうです。


歯科点数表と医科点数表の関係、および対応する手術の一覧は、歯科医師会や大学病院の資料が参考になります。
医科点数表第2章第10部手術の通則5及び6(歯科点数表第2章第9部との対応)


腫瘍摘出術 点数を守るカルテと説明の工夫(独自視点)

ここまで見てきたように、腫瘍摘出術の点数は「露出部の判定」「長径」「近接密生」「複数手術・一連の治療」など、細かなルールに左右されます。 しかし、実務レベルで算定を守るうえで最も重要なのは、カルテと患者説明の工夫です。 腫瘍摘出術は、術後に患者が保険会社に給付金申請を行うことも多く、診断書の1文がレセプトと突き合わせられることもあります。 ここで説明があいまいだと、あとからトラブルに発展しかねません。 mhlw.go(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=84ab6300&dataType=0)


まずカルテ記載では、「部位」「大きさ」「露出部かどうか」「近接密生かどうか」を、ひと目でわかる形で残すことが大切です。 例えば、「右下頬部皮膚 露出部 長径18mm 近接密生2病変を1病変として切除」といった書き方なら、数年後に自分が見返しても算定意図がはっきり伝わります。 写真を1枚撮影しておき、カルテ番号と紐づけて保存しておくと、患者からの問い合わせや保険会社からの照会にもスムーズに対応できます。 つまり記録と画像が基本です。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_1_1%2Fk006.html)


患者説明の場面では、「この手術は健康保険上、○○という手術名で1回分として扱われます」と事前にさらりと伝えておくと、あとで給付金の話になっても混乱が少なくなります。 特に、複数の小さな病変をまとめて切除する場合は、「見た目には複数取っているけれど、保険上は1病変として扱う」という点を簡単に共有しておくと安心です。 どういうことでしょうか?と聞かれたときに備えて、点数表の該当箇所をプリントアウトしておくのも一案です。 dai-ichi-life.co(https://www.dai-ichi-life.co.jp/contractor/claim/payment/houshasen.html)


こうした情報整理を省力化するために、電子カルテのテンプレートを活用する方法もあります。 腫瘍摘出術用のテンプレートを作成し、「露出部/露出部以外」「長径」「近接密生」「複数部位」「紹介の有無」などのチェックボックスや数値入力欄を用意しておくと、毎回の記載のばらつきが減ります。 併せて、患者説明用の印刷物や院内掲示に「小手術の費用と保険給付の考え方」の簡単なQ&Aを用意しておくと、スタッフ全体で対応レベルをそろえやすくなります。 〇〇に注意すれば大丈夫です。


腫瘍摘出術に関する具体的な点数や露出部の定義、近接密生の扱いを確認するには、最新の診療報酬点数表の解説サイトが役立ちます。
皮膚・皮下組織に関する医科診療報酬点数表(しろぼんねっと)


神経再建手術

あなたの紹介遅れ、9か月超で回復が鈍ります。


記事の概要
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歯科で関わる神経障害

親知らず抜歯、インプラント、腫瘍切除後に起こる舌神経・下歯槽神経障害と、再建手術の判断軸を整理します。

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時期が予後を左右

神経再建は手技だけでなく、紹介と手術時期が成績を大きく左右します。遅れは患者満足度にも直結します。

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術式選択の実務

神経縫合、自家神経移植、人工神経の違いと、歯科従事者が押さえるべき説明・連携・記録の要点を深掘りします。


神経再建手術とは何か

歯科領域でいう神経再建手術は、主に舌神経や下歯槽神経が断裂、重度損傷したときに、顕微鏡下で神経をつなぐ、移植する、人工神経で橋渡しする手術を指します。 tdc.ac(https://www.tdc.ac.jp/sh/treatment/departments/specialty/nerve-repair/)
対象になるのは、親知らず抜歯、インプラント埋入、口腔外科手術、顎骨腫瘍切除後などで生じた感覚障害です。 kyorin-prs(https://www.kyorin-prs.com/kagakumahi.html)
つまり重症例向けです。


ここが分かれ目です。


再建の基本術式は3つです。神経断端を直接合わせる神経縫合術、他部位の神経を使う自家遊離神経移植術、神経再生誘導管を使う神経再生誘導術です。 kyorin-prs(https://www.kyorin-prs.com/kagakumahi.html)
結論は適応判定です。


神経再建手術の適応と時期

歯科従事者がまず押さえたいのは、紹介の遅れがそのまま予後リスクになる点です。舌神経修復では、手術まで9か月以上かかると機能的感覚回復が有意に遅れると報告されています。 itami-net.or(https://itami-net.or.jp/jouranal_club/1%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%82%92%E7%94%A8%E3%81%84%E3%81%9F%E8%88%8C%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E5%86%8D%E5%BB%BA%E8%A1%93%E3%81%AE%E4%BA%88)
意外ですね。


ここは丁寧な説明が必要です。


現場では、抜歯後のしびれを「麻酔の残りかもしれない」で数週間流してしまうことがあります。けれど、知覚低下の範囲、味覚異常の有無、アロディニア、灼熱感の有無を初期から追うだけで、重症例の拾い上げ精度はかなり変わります。 tdc.ac(https://www.tdc.ac.jp/sh/treatment/departments/specialty/nerve-repair/)
記録が武器です。


紹介時の実務では、損傷時期、処置内容、CTや術前画像、症状の変化、投薬歴をまとめて渡すと、再診断が早く進みます。時間のロスを減らす狙いなら、院内テンプレートを1枚作って確認項目を固定するだけで十分です。 itami-net.or(https://itami-net.or.jp/jouranal_club/1%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%82%92%E7%94%A8%E3%81%84%E3%81%9F%E8%88%8C%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E5%86%8D%E5%BB%BA%E8%A1%93%E3%81%AE%E4%BA%88)
紹介が条件です。


神経再建手術の術式と成績

神経縫合術は、断端同士を無理なく寄せられるときの基本術式です。張力が少ないほど条件がよく、断端の状態がきれいな早期例では選びやすい方法です。 kyorin-prs(https://www.kyorin-prs.com/kagakumahi.html)
神経縫合が原則です。


自家神経移植は有力ですが、採取部に新たな神経障害を生む欠点があります。 cir.nii.ac(https://cir.nii.ac.jp/crid/1390845713012742528)
痛いところですね。


人工神経は、採取部障害を避けたい場面で大きな利点があります。たとえば下顎骨切除後の下歯槽神経再建例では、術後5か月でオトガイ神経領域の感覚障害が改善し、10か月後にはおおむね正常に近い状態まで回復した症例報告があります。 cir.nii.ac(https://cir.nii.ac.jp/crid/1390845713012742528)
数字で見ると具体的です。


この部分の参考になります。神経修復外来の対象症状と診断項目です。
東京歯科大学 水道橋病院 神経修復外来


神経再建手術で歯科従事者が見るべき症状

患者が訴える「しびれ」は、同じ言葉でも中身が違います。下唇から口角の感覚低下、ピリピリ感、痛みは下歯槽神経系、舌前方3分の2の知覚低下や味覚消失は舌神経系を疑う重要サインです。 tdc.ac(https://www.tdc.ac.jp/sh/treatment/departments/specialty/nerve-repair/)
症状の切り分けが基本です。


とくに舌神経障害では、感覚だけでなく味覚の訴えが出ることがあります。患者は「舌がしびれる」より「熱い物の位置が分かりにくい」「片側だけ味が抜ける」と表現することもあり、問診の聞き方で見落としやすさが変わります。 tdc.ac(https://www.tdc.ac.jp/sh/treatment/departments/specialty/nerve-repair/)
どういうことでしょうか?


つまり、専門用語で問うより、食事・会話・口腔清掃で困る場面を聞いたほうが拾えます。たとえば「麺をすするときに片側だけ舌を噛む」「歯磨きで下唇の泡が残っても気づきにくい」といった訴えは、患者が障害を具体的に理解する助けにもなります。 kyorin-prs(https://www.kyorin-prs.com/kagakumahi.html)
つまり生活障害です。


この情報を把握しておくメリットは大きいです。重症例を早く拾えれば、無駄な経過観察で数か月失うリスクを減らせますし、クレーム対応でも「いつ、どの症状を、どう確認したか」を説明しやすくなります。 itami-net.or(https://itami-net.or.jp/jouranal_club/1%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%82%92%E7%94%A8%E3%81%84%E3%81%9F%E8%88%8C%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E5%86%8D%E5%BB%BA%E8%A1%93%E3%81%AE%E4%BA%88)
記録が残るからです。


神経再建手術と説明責任の実務

ここは見落としがちです。


患者説明では、100%元通りと断言しないことが重要です。神経再建は感覚改善を期待できる一方、回復の速度や質には個人差があり、改善まで5か月、10か月、2年といった長い時間軸で追う症例もあります。 cir.nii.ac(https://cir.nii.ac.jp/crid/1390845713012742528)
回復には時間があります。


そこで有効なのが、場面を限定した説明です。たとえば「今のリスクはしびれそのものより、回復判断が遅れて手術適期を逃すことです。その確認のため、1週間後と2週間後の症状変化を同じ項目で見ます」と伝えると、患者も通院の意味を理解しやすくなります。 itami-net.or(https://itami-net.or.jp/jouranal_club/1%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%82%92%E7%94%A8%E3%81%84%E3%81%9F%E8%88%8C%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E5%86%8D%E5%BB%BA%E8%A1%93%E3%81%AE%E4%BA%88)
これは使えそうです。


さらに、院内で使う補助として、知覚マップの記録用紙や、経過比較ができる写真・問診シートの導入は相性がよいです。リスクは情報の散逸です。その対策として、再診時に同じ様式で確認する、という1アクションに絞れば運用しやすいです。 tdc.ac(https://www.tdc.ac.jp/sh/treatment/departments/specialty/nerve-repair/)
同じ様式が原則です。


この部分の参考になります。人工神経を用いた三叉神経損傷の考え方がまとまっています。
兵庫医科大学病院 三叉神経損傷における人工神経を用いた神経再生誘導術


歯科で神経再建手術を語るなら、術式の名前を並べるだけでは足りません。紹介時期、症状の拾い方、患者説明、記録整備まで含めて設計できると、治療成績だけでなく院内の信頼も守りやすくなります。 kyorin-prs(https://www.kyorin-prs.com/kagakumahi.html)