あなたが「別冊は読まなくても月刊誌だけで十分」と思っているなら、年6,600円超の臨床知識を丸ごと損しています。 hyoron.co(https://www.hyoron.co.jp/book/b10136140.html)

『日本歯科評論 別冊』は、株式会社ヒョーロン・パブリッシャーズが毎年5〜6月に発行している歯科臨床専門書です。 月刊誌本誌とは異なり、毎号ひとつのテーマに特化した単行本形式(A4変型判)となっており、130〜160ページの情報量で定価6,380〜6,930円(税込)という構成です。 shien.co(https://www.shien.co.jp/category/98)
注目すべき点として、2017年以降は「別冊(5月発行)」と「増刊(10月発行)」のセットで年2冊体制が定着しており、歯科臨床医にとって年間スケジュールで計画的に学べる仕組みになっています。 月刊誌だけを購読している場合、この別冊・増刊の知識は完全に抜け落ちてしまう点には注意が必要です。 shien.co(https://www.shien.co.jp/category/98)
別冊と増刊は内容的に補完関係にあることが多く、たとえば別冊でデジタルデンティストリーを扱った翌年の増刊でその応用編を扱う、といった構成がみられます。 これが原則です。 hyoron.co(https://www.hyoron.co.jp/book/b10136140.html)
2026年の最新別冊は『もっと使える IOS最前線』(鮎川保則 編著)で、定価6,930円(税込)です。 IOSとは「口腔内スキャナー(Intraoral Scanner)」の略で、従来のアルジネート印象に代わるデジタル印象採得のコアツールです。 hyoron.co(https://www.hyoron.co.jp/search/g6510.html)
口腔内スキャナーは2020年代に入って急速に普及が進み、現在では中堅〜大規模歯科医院の約4割以上が1台以上保有していると報告されています。 ただし導入しても活用できていないケースが多く、「使っているが精度が安定しない」という声が現場では少なくありません。これは使えそうです。 hyoron.co(https://www.hyoron.co.jp/magazine/)
本別冊では、IOSの基礎知識だけでなく、補綴・インプラント・矯正など各診療分野での具体的な活用ポイントが解説されており、機器を持て余している先生にとって特に参考価値が高い内容です。 導入コストは1台あたり数百万円規模になることも多いため、使いこなせるかどうかは医院経営にも直結します。 hyoron.co(https://www.hyoron.co.jp/search/g6510.html)
2025年の別冊(末瀬一彦 編著、定価6,600円)は、2020年に発行された初版の「クリニカル デジタル デンティストリー」の大幅改訂版として刊行されました。 5年間のデジタル技術革新をすべて反映した内容で、初版を持っている先生でも「別本」として読む価値があります。意外ですね。 hyoron.co(https://www.hyoron.co.jp/book/b10136140.html)
デジタルデンティストリーの核心は「IOSによる印象採得 → CAD/CAMによる補綴物設計・製作 → デジタルガイデッドサージェリーへの応用」という一連のワークフローにあります。 本書はこの流れを診療科横断的に解説しており、補綴医・インプラント医・矯正医いずれの立場からも活用できる構成です。 hyoron.co(https://www.hyoron.co.jp/book/b10136140.html)
注目トピックのひとつは「コンポジットレジン補綴のデジタル化」で、従来は技工所に依存していた部分がチェアサイドで完結できるようになってきた背景が詳しく解説されています。 結論は「デジタルの波は補綴の隅々まで到達している」ということです。 shien.co(https://www.shien.co.jp/category/98)
2023年別冊『CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー 失敗しない保険治療のために押さえておきたいポイント』(坪田有史 編著)は、保険収載された材料を使いこなすための実践書として高く評価されています。 note(https://note.com/shika_hyoron/n/n257d4104960c)
CAD/CAMレジン冠は2014年に小臼歯への保険収載が始まり、2022年には大臼歯にも拡大されました。 しかし保険算定要件を満たした上で「割れない・脱離しない」補綴物を作るには、コア材の選択・接着操作・隔壁作製など、複数の工程で正確な理解が求められます。これが条件です。 note(https://note.com/shika_hyoron/n/n257d4104960c)
特に「失敗しない」ためのポイントとして本書が強調するのは、以下の点です。 note(https://note.com/shika_hyoron/n/n257d4104960c)
| 項目 | 失敗の原因 | 対策のポイント |
|---|---|---|
| 支台歯形成 | アンダーカット残存・フィニッシュライン不明瞭 | スキャン精度に直結するため、形成ルールを厳守 |
| 接着操作 | 隔壁不十分・唾液汚染 | ラバーダム使用が実質的な必須条件 |
| 咬合調整 | 早期接触・側方干渉の見落とし | CAD/CAMは金属より硬度が低く拮抗歯の磨耗リスクあり |
| 材料選択 | 適応範囲外への拡大適用 | 欠損面積・残存歯質量の基準を文書で確認 |
これだけ覚えておけばOKです。
参考:CAD/CAM冠の保険収載経緯と適用範囲の詳細については以下が参考になります。
日本歯科評論 別冊2025 新編 クリニカル デジタル デンティストリー(ヒョーロン・パブリッシャーズ公式)
別冊は「最新号だけ読めばよい」という思い込みを持つ先生が多いのですが、これは大きなデメリットにつながります。 たとえば2018年の別冊テーマ「歯科用コーンビームCT」は今もその内容の約8割が現行臨床に直結する知識として通用しており、新患対応時のX線読影精度を高める教科書として使えます。 shien.co(https://www.shien.co.jp/category/98)
過去の別冊テーマは以下のように系統立てて整理できます。 hyoron.co(https://www.hyoron.co.jp/search/g6510.html)
たとえばインプラント症例が増えてきた時期に「2019年の医科連携別冊」を見直すと、全身疾患管理の観点から安全なインプラント適応判断の知識が整理できます。 痛いですね、こういう知識の抜けは。 shien.co(https://www.shien.co.jp/category/98)
バックナンバーはヒョーロン・パブリッシャーズの公式サイトに加え、シエン社などの歯科専門書籍販売店からも在庫を確認できます。 必要なテーマの号を1冊から購入できるため、まず自身の「弱い分野」に対応する年の別冊を1冊入手するのが効率的なアプローチです。 shien.co(https://www.shien.co.jp/category/70)
参考:日本歯科評論 別冊の一覧とバックナンバー在庫確認はこちら。
参考:シエン社での別冊・増刊バックナンバー購入ページ。
| 刊行年 | テーマ | 定価(税込) |
| ----- | --------------------------- | ------ |
| 2025年 | 難抜歯・有病者対応・処方・合併症 | 8,250円 |
| 2024年 | デジタル印象採得の基礎と臨床 | 7,700円 |
| 2023年 | ディープラーニングとデジタルデンティストリー | 7,700円 |
| 2022年 | 補綴装置の前処理&接着 | 7,150円 |
| 2021年 | B.O.P.T.コンセプトによるトータルトリートメント | 7,150円 |
| 2019年 | デジタル印象採得の基礎と臨床(初版) | 7,150円 |
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