口腔細胞診 分類 判定 基準

口腔細胞診の分類は、旧Class分類と新報告様式で読み方も次の動きも変わります。歯科現場では何をどう見て、どこで組織診へつなぐべきでしょうか?

口腔細胞診 分類

あなたのClassⅡ判断で生検が遅れることがあります。


口腔細胞診 分類の3ポイント
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分類は旧Classだけでは足りません

現在はNILM、OLSIL、OHSIL、SCC、IFNという口腔独自の報告様式を理解しておくと、紹介判断がしやすくなります。

webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.32118/J01436.2023076845)
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陰性でもがんを完全否定できません

口腔細胞診はスクリーニングや推定診断に有用ですが、確定診断は病理組織診断で行うのが原則です。

cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)
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歯科では分類の後の動きが重要です

OLSILやOHSIL、SCCでは高次医療機関での精査が推奨され、視診・触診と組み合わせた運用が欠かせません。

mdu.ac(https://www.mdu.ac.jp/graduate/docs/2024seminar433.pdf)


口腔細胞診 分類の基本



口腔細胞診は、病変の有無や良悪性の推定に使う検査ですが、病名を確定する検査ではありません。 ここを誤解すると、陰性結果をそのまま「がんではない」と受け取りやすくなります。結論は補助診断です。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


従来はPapanicolaou分類、いわゆるClassⅠ〜Ⅴが広く使われてきました。 ClassⅠは異常細胞なし、ClassⅡは異型細胞はあるが悪性ではない、ClassⅢは悪性を疑うが決定的ではない、ClassⅣは悪性示唆、ClassⅤは悪性確実という流れです。 まず旧分類です。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


ただし、口腔粘膜は子宮頸部と発生や進展のしかたが異なり、同じ扁平上皮癌でもClassⅠやⅡに入る例があると報告されています。 このため、旧Classだけで紹介基準を決めると拾い上げが甘くなる可能性があります。痛いですね。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


口腔独自の分類名の意味を短く整理すると、NILMは上皮内病変や悪性変化なし、OLSILは低異型度、OHSILは高異型度、SCCは扁平上皮癌、IFNは腫瘍性か非腫瘍性か断定しがたい状態です。 特にIFNは「陰性ではないが断定もできない」領域なので、臨床像と照合して見逃し回避に使う意識が必要です。 IFNに注意すれば大丈夫です。 medigla(https://medigla.com/wp-content/uploads/0782ea27b70b9ba852feb03b96be9432.pdf)


口腔細胞診 分類と旧Classの違い

旧Class分類の弱点は、ClassⅢの幅が広く、見る人の経験や施設の運用で解釈差が出やすい点です。 論文でも、ClassⅠ〜Ⅴの境界があいまいで主観差が出やすいことが指摘されています。 ここが悩みどころです。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


100例で比較した報告では、Papanicolaou分類の感度は80.8%、偽陰性率は19.2%でした。 一方、口腔Bethesda systemでは感度88.5%、偽陰性率11.5%となり、悪性病変を見逃しにくい方向に改善しています。 数字で差があります。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


この差は小さく見えても、26例の扁平上皮癌でみると、旧Classでは5例が偽陰性、新分類では3例が偽陰性でした。 たった2例と思うかもしれませんが、月1件でも疑わしい病変に当たる医院なら、紹介の遅れや患者説明の難しさに直結します。結論は感度重視です。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


一方で、新分類は特異度73.6%、偽陽性率26.4%で、旧Classの特異度83.6%より低く、非悪性病変も拾いやすい傾向があります。 つまり「見逃しを減らす代わりに、精査に回る症例は増えやすい」ということです。 意外ですね。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


歯科現場では、この性質をデメリットと見るより、早期病変を落とさない設計と理解したほうが実務的です。紹介が1回増える負担より、見逃して進行後に説明責任を問われる負担のほうが重いからです。 早期紹介が基本です。 ncc.go(https://www.ncc.go.jp/jp/information/knowledge/oral/002/index.html)


口腔細胞診 分類ごとの見方

OLSILは口腔低異型度上皮内腫瘍性病変、または低異型度上皮性異形成相当です。 白板症や慢性刺激性変化の中に、経過観察だけでは危ない症例が混ざる場面を想定すると理解しやすいです。たとえば、白斑が数か月単位で厚みや硬結を増す場合です。 ncc.go(https://www.ncc.go.jp/jp/information/knowledge/oral/002/index.html)


OHSILは高異型度上皮内腫瘍性病変、上皮内癌を含む高異型度病変に相当します。 旧分類では主にClassⅢb〜Ⅳ相当とされ、実務上は「紹介を迷わない」帯域と考えるほうが安全です。 ここは急ぎどころです。 medigla(https://medigla.com/wp-content/uploads/0782ea27b70b9ba852feb03b96be9432.pdf)


SCCは扁平上皮癌です。 旧分類なら主にClassⅤ相当ですが、口腔では表層分化型のために典型像を外すことがあり、SCCらしい臨床像があるのに細胞診が弱いケースもあります。 つまり臨床像優先です。 medigla(https://medigla.com/wp-content/uploads/0782ea27b70b9ba852feb03b96be9432.pdf)


口腔細胞診 分類と歯科の対応

国立がん研究センターの解説でも、口腔がんの検査は視診・触診、病理検査、画像検査などを組み合わせて行います。 口腔は見える部位なので、まず視診・触診が基本です。 視診触診が原則です。 cancerinfo.tri-kobe(https://cancerinfo.tri-kobe.org/summary/detail_view?pdqID=CDR0000062752)


そのうえで細胞診は、擦過によってがん細胞の有無を顕微鏡でみる補助検査として位置づけるのが無理のない使い方です。 がんの可能性が高い場合は、細胞診を省いて組織診へ進む考え方も紹介資料に示されています。 これが例外です。 heartdental(https://heartdental.net/wp-content/uploads/2022/09/nico202011_furoku.pdf)


つまり、潰瘍が続く、硬結がある、接触痛や出血がある、周囲に赤斑を伴うなど、臨床的に危険度が高い病変では、細胞診で安心材料を探すより、早く組織診につなぐほうが患者利益が大きいです。 あなたが紹介を1週間迷うだけで、患者はその間ずっと「口内炎だと思っていたのに」という不安を抱えます。痛いですね。 heartdental(https://heartdental.net/wp-content/uploads/2022/09/nico202011_furoku.pdf)


紹介状を書く場面では、分類名だけでなく、病変部位、サイズ、色調、硬結、持続期間、刺激源の有無、写真の有無まで添えると受け手の判断が早くなります。たとえば「左側舌縁、10mm前後、はがきの横幅の10分の1ほど、白赤混在、硬結あり、2週間以上不変」と書けると十分具体的です。 具体性が条件です。 ogaki-mh(https://www.ogaki-mh.jp/gankyoten/cancer/kouku.html)


この段階の対策としては、紹介判断の遅れを減らす狙いで、院内に「白斑・赤斑・潰瘍・硬結・2週間超」のチェックメモを1枚置く方法が現実的です。紙でも電子カルテの定型文でもよく、まず1つ確認できる形にするだけで動きやすくなります。これは使えそうです。


参考になる分類の定義と旧Class対応です。
口腔細胞診の判定区分、NILM・OLSIL・OHSIL・SCC・IFNとClass対応を確認できる資料


口腔細胞診 分類で見落としやすい点

あまり知られていませんが、口腔扁平上皮癌ではオレンジGに強く染まる表層角化細胞の評価が重要とされています。 26例のSCCでは、OG細胞は23例、つまり88%で検出され、核不整は19例で認められました。 数字で覚えやすいです。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


逆に、深部由来の異型細胞だけを期待していると、表層分化型の病変を過小評価しやすくなります。 口腔は食物、歯、義歯、細菌感染など慢性刺激の影響を受けやすく、子宮頸部と同じ理屈で読めない点が落とし穴です。 同じ発想は危険です。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


また、Candidaなどによる混濁背景が12例でみられたという報告もあり、炎症や感染が標本評価を難しくする場面があります。 義歯性口内炎や擦過痛のある症例で、採取前に表面状態をどう整えるか、再採取のタイミングをどうするかは地味ですが差が出ます。ここは実務差です。 cda.or(https://www.cda.or.jp/wp-content/uploads2/2022/02/%E3%80%90%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A2021.1.21.pdf)


検索上位記事では分類説明に寄りがちですが、独自視点として強調したいのは、分類を読む力より「分類が弱くても臨床像が強ければ進める」力です。口腔細胞診は便利ですが、視診・触診で危険所見がそろう病変まで待たせる免罪符ではありません。 結論は総合判断です。 heartdental(https://heartdental.net/wp-content/uploads/2022/09/nico202011_furoku.pdf)


口腔がん検査の全体像を整理したいときに有用です。
国立がん研究センター:視診・触診、病理検査、画像検査を含む口腔がん診断の基本






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