金属床義歯 値段 相場 総入れ歯 部分義歯

金属床義歯の値段は素材や歯科医院によって大きく異なり、部分入れ歯で20万円~、総入れ歯で40万円~70万円が相場です。コバルトクロム、チタン、ゴールドなどの素材選択と、医療費控除やデンタルローンの活用で患者負担を軽減する方法をご存じですか?

金属床義歯 値段 相場 詳細解説

同じ治療でも50万円以上差が出る


この記事のポイント
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価格帯の大きな幅

部分入れ歯20万円~150万円、総入れ歯40万円~70万円と歯科医院によって倍以上の差が発生

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素材選択が費用を左右

コバルトクロム床33万円、チタン床44万円~55万円、ゴールド床50万円~70万円と金属素材で価格が大幅変動

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費用負担の軽減策

医療費控除で最大10万円以上の還付、デンタルローン84回分割で月6,380円からの支払いも可能


金属床義歯 値段 設定 地域差 実態


金属床義歯の価格は歯科医院ごとに独自設定されており、同じコバルトクロム床でも20万円~40万円の幅があります。これは自費診療の価格決定権が各医院にあるためです。都市部の専門クリニックでは設備投資や技工料の違いから、地方の一般歯科医院より1.5倍~2倍高い設定になることも珍しくありません。


つまり価格だけの比較は危険です。


技工所への委託料金は、コバルトクロム床で1床あたり2万5,300円~、チタン床で3万円~が相場とされています。しかし患者への請求額は医院の診療方針、使用する人工歯の品質、調整回数の想定などで大きく変わります。東京都心部の入れ歯専門外来では、コバルトクロム床の総入れ歯が59万4,000円という設定もあります。


価格設定の透明性を確認するため、治療前の見積もり提示を求めることが重要です。内訳として「金属床本体費用」「人工歯代」「調整費用」「保証内容」が明記されているかチェックしましょう。複数の歯科医院で相見積もりを取ると、適正価格の判断材料になります。


金属床義歯の値段相場と義歯種類の詳細比較|大宮石畑デンタルクリニック


安さだけを追求すると、調整回数が制限されたり、人工歯の品質が低かったりするリスクがあります。価格と提供されるサービス内容のバランスを見極める必要があるということですね。保証期間が1年未満の場合は、製作後のトラブル対応に追加費用が発生する可能性を考慮しましょう。


金属床義歯 部分入れ歯 総入れ歯 価格比較

部分入れ歯の金属床は欠損歯数によって価格が変動し、1~4歯欠損で20万円~25万円、5~8歯欠損で25万円~35万円、9歯以上で35万円~40万円が一般的です。これは金属床の面積が広がるほど材料費と技工料が増えるためです。片側のみの部分入れ歯なら18万円~36万円、両側にまたがる設計では25万円~55万円になります。


欠損歯数が増えると金属床の面積も大きくなり、それに比例して費用が上がります。例えば5歯欠損の場合、名刺サイズ程度の金属床面積が必要ですが、9歯欠損では文庫本サイズの面積が必要になるイメージです。


総入れ歯の場合、素材による価格差が顕著に表れます。コバルトクロム床の総入れ歯は40万円~60万円が相場です。チタン床では50万円~70万円、ゴールド床(白金加金)では70万円~100万円以上になることもあります。これらの価格には、通常6回程度の調整費用が含まれています。


| 義歯タイプ | コバルトクロム床 | チタン床 | ゴールド床 |
|:---:|:---:|:---:|:---:|
| 部分入れ歯(片側) | 25万円~33万円 | 30万円~44万円 | 50万円~ |
| 部分入れ歯(両側) | 33万円~55万円 | 38万円~60万円 | 60万円~ |
| 総入れ歯(上下どちらか) | 40万円~60万円 | 50万円~70万円 | 70万円~100万円 |


金属床義歯の値段と部分入れ歯・総入れ歯の価格詳細|日比谷公園前歯科


保険適用のレジン床義歯は5,000円~15,000円(3割負担)で製作できますが、厚みが2.5mm~3mmあり装着感に差が出ます。金属床は0.5mm~1mmの薄さで作れるため、舌の動きを妨げず発音もスムーズです。初期費用は高額ですが、寿命が8年程度と保険義歯の2倍近く持つため、長期的なコストパフォーマンスを考慮する価値があります。


金属床義歯 素材別 チタン コバルトクロム ゴールド 価格差

コバルトクロム床は金属床義歯の中で最も歴史が長く、価格も抑えられています。総入れ歯で40万円~60万円が相場で、熱伝導率が高く食事の温度を感じやすい特性があります。強度も十分で、薄さ0.5mm~0.7mmで製作可能です。ただし金属アレルギーのリスクが若干あり、体質によっては選択できない場合があります。


コバルトクロムが基本選択です。


チタン床はコバルトクロムより10万円~15万円高く、総入れ歯で50万円~70万円になります。最大の特徴は比重が約半分で軽量なこと、そして生体親和性の高さです。金属アレルギーが出にくく、人工関節にも使われる安全性の高い素材です。軽さはスマートフォン1台分程度の違いですが、口の中では大きな差として実感できます。


チタンの熱伝導率はコバルトクロムよりやや劣りますが、それでも保険のレジン床と比べれば格段に温度を感じやすくなっています。錆びにくく長期使用でも変色しないため、見た目の劣化が少ないのもメリットです。歯科医師として患者さんに勧めるなら、金属アレルギーの既往がある方や軽さを重視する方にはチタン床を提案します。


ゴールド床(白金加金)は70万円~100万円と最も高額ですが、しなやかさと適合精度の高さで選ばれます。金相場により価格が変動するため、時期によっては同じ歯科医院でも10万円~20万円の差が出ることがあります。柔らかさがあるため粘膜への当たりが優しく、長時間装着でも痛みが出にくい特性があります。


どういうことでしょうか?


金属床入れ歯の素材選択ガイド|チタン・コバルト・ゴールド比較


ゴールドは延性に優れ、噛む力で微妙に変形して粘膜に馴染みます。まるでオーダーメイドの靴が足に馴染んでいくようなイメージです。ただし見た目が金色なので、大きく口を開けたときに目立つという審美的デメリットがあります。費用対効果を考えると、コストを抑えたい場合はコバルトクロム、軽さとアレルギー対策を重視するならチタン、装着感の快適性を最優先するならゴールドという選び方になります。


金属床義歯 医療費控除 デンタルローン 活用法

金属床義歯の費用は医療費控除の対象になり、年間医療費が10万円を超えた場合に確定申告で税金の一部が還付されます。例えば年収400万円の方が50万円の金属床義歯を製作した場合、控除額は40万円(50万円-10万円)、所得税率20%で約8万円が戻ってきます。年収600万円なら所得税率が上がるため約12万円の還付になる計算です。


還付額は所得に応じて変わります。


デンタルローンを利用しても医療費控除は受けられます。重要なのは、控除対象となる年度はローン契約した年ということです。例えば2026年3月にローンで金属床義歯を製作した場合、2026年分の確定申告(2027年2~3月実施)で申請できます。ただし、ローンの金利や手数料部分は医療費控除の対象外なので注意が必要です。


44万円の金属床総入れ歯を84回分割で支払う場合、金利5.8%なら初回6,864円、2回目以降は月々6,380円の支払いになります。これはコーヒーチェーン店のドリンク約2杯分を1日あたり節約すれば捻出できる金額です。一括払いが難しい場合でも、デンタルローンで治療のタイミングを逃さずに済みます。


医療費控除の申請には、以下の書類が必要です。


- 歯科医院発行の領収書(ローンの場合は契約書)
- 医療費控除の明細書(国税庁ホームページからダウンロード可能)
- 源泉徴収票(会社員の場合)
- 確定申告書


医療費控除の対象となる歯科治療費の具体例|国税庁


クレジットカードの分割払いとデンタルローンの違いは、金利の低さです。デンタルローンは歯科治療専用なので、一般的なクレジットカードの分割金利(年率15%前後)より低い5~8%程度に設定されています。84回払いで比較すると、金利差だけで総支払額が10万円以上変わることもあります。


医療費控除を活用するなら、同じ年に家族全員の歯科治療をまとめると効果的です。配偶者や子どもの矯正治療、親の入れ歯治療などを合算できるため、控除額が大きくなります。確定申告時期は混雑するので、e-Taxを使ったオンライン申請が便利ですね。


金属床義歯 修理費用 調整費用 メンテナンスコスト

金属床義歯は製作後も定期的な調整が必要で、保険義歯なら1回2,000円~5,000円(3割負担)ですが、自費義歯の調整は1回1,100円~5,000円を別途請求される場合があります。製作時の費用に「装着後6ヶ月間の調整費用込み」と明記している歯科医院もあれば、調整の都度費用が発生する医院もあるため、契約時の確認が必須です。


調整の頻度だけで年間コストが変わります。


金属床の修理は保険義歯より高額で、金属部分の破損修理は1万円~5万円かかることがあります。特に金属床の割れや変形は、再鋳造が必要になると3万円以上の費用が発生します。コバルトクロム床の場合、金属部分が割れると修理できず作り直しになるケースもあり、その場合は再度全額負担になります。


歯科医院によっては製作後1~3年の保証制度を設けており、この期間内の修理は無料または一部負担で対応してもらえます。保証内容は医院ごとに異なり、「1年以内100%保証、2年以内80%保証、3年以内50%保証」という段階的な設定が一般的です。契約時に保証書を必ず受け取り、保証範囲を確認しておきましょう。


| 修理内容 | 保険義歯(3割負担) | 自費金属床義歯 |
|:---|:---:|:---:|
| 人工歯の破損交換 | 2,000円~3,000円 | 5,000円~15,000円 |
| クラスプ(留め金)調整 | 1,500円~2,500円 | 3,000円~8,000円 |
| 床部分の亀裂修理 | 3,000円~5,000円 | 10,000円~30,000円 |
| 金属床の再鋳造 | 保険適用外 | 30,000円~50,000円 |


金属床義歯は強度が高いため破損リスクは低いですが、落下させると金属でも割れることがあります。洗面台の高さ(約70cm~80cm)から落とすと、コンクリートの床に落としたのと同じ衝撃で破損する可能性があります。手入れ時は必ず洗面器に水を張った上で行うと、万が一落としても衝撃が吸収されます。


厳しいところですね。


メンテナンスコストを抑えるには、定期検診での早期発見が重要です。3ヶ月に1回の検診で咬合のズレや金属の摩耗を見つければ、小規模な調整で済みます。放置して大きな不具合になってから修理すると、費用も時間も余計にかかります。多くの歯科医院では定期検診時の義歯チェックを3,000円~5,000円で提供しており、これは大規模修理1回分より安い投資です。


金属床義歯 値段 患者説明 トラブル回避 ポイント

金属床義歯の提案時に「高額だから」という理由だけで説明を省略すると、患者さんは保険義歯との違いを理解できず、後で不満につながります。価格差の根拠として「薄さによる快適性」「熱伝導による食事の楽しみ」「耐久性による長期コストパフォーマンス」を具体的な数値とともに説明すべきです。


結論は丁寧な説明が基本です。


「保険義歯は厚さ3mmで装着時に舌が窮屈に感じますが、金属床なら0.5mmなので違和感が6分の1になります」という比較表現が効果的です。実物サンプルを持って厚みの違いを触ってもらうと、視覚と触覚で理解が深まります。価格について話すときは、必ず「総入れ歯で40万円~60万円」と幅を持たせた金額を先に伝え、素材選択で変動することを付け加えましょう。


患者さんから「なぜこんなに高いのか」と質問されたら、技工料の内訳を開示するのも一つの方法です。「技工所への委託料が約3万円、金属素材代が約5万円、当院での診療・調整費用が約12万円で、合計20万円になります」と説明すれば、ぼったくりではないことが伝わります。ただし、この説明は金額の根拠を求められた場合のみにし、最初から言うと守銭奴のイメージを与えます。


トラブル回避のため、以下の項目を記載した見積書を必ず発行しましょう。


- 金属床の素材名(コバルトクロム/チタン/ゴールド)
- 人工歯の種類と本数
- 製作期間の目安(通常2~3ヶ月)
- 調整回数と期間(装着後6回程度、6ヶ月以内)
- 保証内容と期間(1~3年)
- 追加費用が発生するケース(修理、再製作など)


金属床義歯のメリット・デメリットと患者説明のポイント|大宮石畑デンタルクリニック


「医療費控除が使えるので実質負担は減ります」と伝えるときは、具体的な還付額のシミュレーションを示すと説得力が増します。年収別の還付額早見表を用意しておくと、患者さんが自分のケースを想像しやすくなります。ただし「確実に○○円戻る」という断言は避け、「おおよそ」「目安として」という表現を使いましょう。


デンタルローンを提案する場合は、「月々6,000円程度の分割が可能です」と具体的な月額を伝えると、心理的ハードルが下がります。一括で50万円と言われると手が出なくても、月6,000円なら検討の余地が生まれます。これは携帯電話の料金プラン程度の金額だと例えると、より親しみやすくなりますね。


金属床義歯は製作期間が2~3ヶ月かかることも必ず伝えましょう。「来週までに作れますか」と期待されてから「無理です」と答えるより、最初から「型取りから装着まで約2ヶ月半かかります」と言っておく方がトラブルになりません。急ぎの場合は暫間義歯(仮の入れ歯)を併用する選択肢も提示すると、患者満足度が上がります。


Please continue.




金属床義歯の臨床 (1971年)