class i 陰性でも油断は禁物、偽陰性リスクと正確な口腔細胞診の読み方

口腔細胞診でclass i 陰性と判定されたら安心と思っていませんか?実は約10%の偽陰性リスクが存在し、見落としによる重大事例も報告されています。歯科医従事者として知っておくべき正確な解釈と対応策とは?

class i 陰性の正確な意味と歯科臨床での注意点

class i 陰性の判定が出ても、がんを完全に否定できるわけではありません。


この記事の3つのポイント
🔬
class i 陰性の意味を正確に理解する

Class Iは「異常細胞を認めない」状態だが、採取技術や標本状態によって約10%の偽陰性が発生する可能性がある。

⚠️
偽陰性が起きる主な原因を把握する

細胞数の不足・標本の乾燥・血液細胞による被覆など、技術的問題が偽陰性の主因。採取と塗抹の精度が診断精度を左右する。

📋
臨床所見との総合判断が必要

陰性でも臨床的にがんが否定できない場合は、数週間後に再細胞診か組織診を実施することがガイドラインで推奨されている。


class i 陰性のクラス分類とパパニコロウ分類の基本



口腔細胞診のクラス分類(パパニコロウ分類)は、Class IからClass Vまでの5段階で構成されています。Class Iは「異常細胞を認めない」状態、Class IIは「異型細胞はあるが悪性ではない」状態を指し、どちらも陰性(NILM相当)に分類されます。 dentaljuku(https://www.dentaljuku.net/oral-cancer/presentation01)


Class IIIになると「悪性の可能性はあるが悪性と断定できない」疑陽性域に入り、Class IV・Vは悪性を強く示唆する判定です。 つまり、class i 陰性とは「現時点の標本上で異常細胞が確認されなかった」という意味であって、「がんが絶対ない」という保証ではありません。 koukuugan(https://www.koukuugan.jp/gun7_inspection.html)


これが原則です。


近年は、このパパニコロウ分類に加えて、ベセスダシステムを基盤とした新報告様式への移行も進んでいます。 NiLM(Negative for Intraepithelial Lesion or Malignancy)という記載が並記されるケースも増えており、歯科医従事者として双方の分類体系を把握しておくことが求められます。 ctjsc(https://www.ctjsc.com/ctjsc_cms/assets/uploads/2024/11/%E5%8F%A3%E8%85%94%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%AE%E4%BB%8A%E3%83%BB%E5%89%8D%E7%B7%A8.pdf)


口腔細胞診の基本的なクラス分類を整理します。


クラス 判定 臨床的意味
Class I 陰性 異常細胞なし・正常
Class II 陰性 異型あるが悪性否定
Class IIIa/b 疑陽性 悪性の可能性あり
Class IV 陽性 悪性が強く疑われる
Class V 陽性 悪性と判定


class i 陰性でも発生する偽陰性の原因と発生率

口腔擦過細胞診では、約10%の偽陰性が発生することが東京歯科大学の報告で示されています。 10人に1人の割合でがんを見落とすリスクがある、ということです。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/2978/1/112_735.pdf)


偽陰性の主な原因は、大きく「標本の不良」と「細胞判定の誤り」の2つに分類されます。 標本の不良としては、細胞数の不足・細胞の重なり・血液細胞による被覆・標本の乾燥などが挙げられます。これは採取・塗抹の段階における技術的問題です。 nds.dent.niigata-u.ac(https://nds.dent.niigata-u.ac.jp/2802/05-j.html)


細胞判定の誤りとしては、異型細胞の見落とし・細胞異型度の過小評価・がん細胞を非上皮性細胞と誤認するケースがあります。 判定が難しいのは意外ですね。 nds.dent.niigata-u.ac(https://nds.dent.niigata-u.ac.jp/2802/05-j.html)


特に問題なのは「標本に目的とする細胞が認められない例」です。 これは採取器具の選択や擦過部位のずれにより、病変部の細胞がそもそも標本に乗っていないケースです。松本歯科大学病院の10年間のデータでは、Class Iと判定した症例で炎症性疾患が一致した割合は67%に留まっており、残りは病変との不一致が生じていたことが示されています。 ir.tdc.ac(https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/5809/1/14_35.pdf)


標本の質評価が精度向上の第一歩です。


class i 陰性の判定後に必要な臨床所見との照合手順

細胞診がclass i 陰性であっても、臨床所見ではがんが否定できないケースがあります。そうした場合は「数週間後に細胞診を再実施するか、すぐに組織診を行う」ことが推奨されています。 陰性判定で終わらせないことが条件です。 med.oita-u.ac(http://www.med.oita-u.ac.jp/oralsurg/allpdf/sikaigeppou/2016/%E7%AC%AC3%E5%9B%9E%E3%80%80%E6%97%A9%E6%9C%9F%E5%8F%A3%E8%85%94%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%8C%E7%96%91%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%8F%A3%E8%85%94%E7%B2%98%E8%86%9C%E7%97%85%E5%A4%89%E3%81%AE%E6%A4%9C%E6%9F%BB%EF%BC%9A%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%A8%E7%94%9F%E6%A4%9C.pdf)


具体的な照合手順として、以下のチェックが重要です。


  • 🔍 視診・触診で硬結・潰瘍・白板・紅板などの病変が残っていないか確認
  • 📅 2〜4週間経過観察し、消退しない病変は再検査の適応
  • 🧫 標本状態が不良(細胞数が少ない・乾燥)の場合は判定不能として再採取を依頼
  • 📝 細胞診結果と臨床所見が一致しない場合は即座に組織診を検討


大阪府済生会中津病院の報告では、口腔扁平上皮癌の確定症例で細胞診が陰性・判定困難・疑陽性と判定されたケースが複数存在していました。 これは細胞診単独に頼ることの危険性を示す重要なデータです。 kintore.hosplib(http://kintore.hosplib.info/dspace/bitstream/11665/2862/1/27060-nenpo-032-206.pdf)


臨床所見が残っていれば再検が原則です。


細胞診結果に疑問が生じた際は、専門施設への組織診依頼を早期に検討することが重大なリスクの回避につながります。口腔がん情報館(www.koukuugan.jp)などで口腔細胞診の判定基準と症例写真を確認しておくと、日常診療の参考になります。


口腔がん.com:口腔細胞診のクラス分類と各段階の説明


class i 陰性の精度を高める液状細胞診(LBC法)の活用

標本の質を根本から改善する方法として、液状細胞診(LBC法:Liquid-Based Cytology)があります。従来の擦過塗抹法と比較して、細胞の乾燥や重なりが大幅に減少し、異型細胞の検出が容易になります。 akiyoshi-dc(https://akiyoshi-dc.jp/oral_surgery/)


LBC法の最大の特徴は、採取した細胞を100%回収できる点です。 従来法では採取器具にある細胞の多くが廃棄されますが、LBC法では採取器具を固定液に浸すだけで、全細胞が保存液中に移行します。 akiyoshi-dc(https://akiyoshi-dc.jp/oral_surgery/)


これは使えそうです。


また、液状固定された細胞は長期間保存可能なため、判定後に確認のための再標本作製ができます。 これにより、class i 陰性の判定に疑義が生じた場合も、同じ検体から追加評価を行える利点があります。採取現場での作業は「固定液に採取器具を入れるだけ」で標準化されており、施設間の精度格差も縮小します。 akiyoshi-dc(https://akiyoshi-dc.jp/oral_surgery/)


LBC法の導入は、偽陰性リスク低減に直結します。


保険診療上の扱いとしては、口腔細胞診検査は190点(N004)で算定可能です。 ただし、患者自身が希望する場合は保険適用外となるケースがあるため、適応条件の確認が必要です。 nikko.toeikai.or(https://nikko.toeikai.or.jp/nikko-dr/20240629/)


あきよし歯科医院:液状細胞診(LBC法)の詳細と保険算定の説明


class i 陰性判定後の患者説明と記録管理の独自視点

歯科医従事者が見落としがちなのは、class i 陰性の判定後の「患者説明の記録」です。細胞診で陰性が出た後に何を患者に説明したか、診療録に残っていない場合、後日トラブルが生じたときの証拠が一切なくなります。これは直接的な法的リスクにつながります。


インフォームドコンセントの観点から、陰性であっても「偽陰性のリスクが一定程度存在すること」「臨床所見が消退しなければ再検査が必要なこと」を説明した記録が重要です。 説明記録は必須と覚えておけばOKです。 med.oita-u.ac(http://www.med.oita-u.ac.jp/oralsurg/allpdf/sikaigeppou/2016/%E7%AC%AC3%E5%9B%9E%E3%80%80%E6%97%A9%E6%9C%9F%E5%8F%A3%E8%85%94%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%8C%E7%96%91%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%8F%A3%E8%85%94%E7%B2%98%E8%86%9C%E7%97%85%E5%A4%89%E3%81%AE%E6%A4%9C%E6%9F%BB%EF%BC%9A%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%A8%E7%94%9F%E6%A4%9C.pdf)


実際に記録すべき内容は以下の通りです。


  • 📋 細胞診結果(クラス分類)と検査日
  • 🗣️ 患者への説明内容(偽陰性リスクの告知を含む)
  • 👁️ 説明後の臨床所見の状態(病変の有無・大きさ)
  • 📅 経過観察の予定日と再検査の条件
  • ✍️ 患者の理解・同意の確認


日本産科婦人科学会のデータによると、細胞診のみによる検診では偽陰性(がんの見落とし)が約6%発生するとされています。 口腔領域では最大10%という報告もあります。 こうした数字を患者に平易な言葉で伝え、「陰性=完全に安心」という誤解を解くことが、後発する問題を防ぐ最大の対策です。 jaog.or(https://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/MEMBERS/TANPA/H14/020218.htm)


診療録の記録が自分自身を守ります。


大分大学医学部口腔外科の資料でも、「細胞診が陰性でも臨床的にがんが否定できない場合は、数週間後に再細胞診か組織診を行う」という対応が明記されています。 この記載をそのまま説明のベースとして活用することも一つの方法です。 med.oita-u.ac(http://www.med.oita-u.ac.jp/oralsurg/allpdf/sikaigeppou/2016/%E7%AC%AC3%E5%9B%9E%E3%80%80%E6%97%A9%E6%9C%9F%E5%8F%A3%E8%85%94%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%8C%E7%96%91%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%8F%A3%E8%85%94%E7%B2%98%E8%86%9C%E7%97%85%E5%A4%89%E3%81%AE%E6%A4%9C%E6%9F%BB%EF%BC%9A%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%A8%BA%E3%81%A8%E7%94%9F%E6%A4%9C.pdf)


大分大学医学部口腔外科:早期口腔がんが疑われる口腔粘膜病変の検査——細胞診と生検の実際


新潟大学:口腔細胞診における偽陰性・偽陽性の発生要因と対策に関する研究






ブラウン 電動歯ブラシ オーラルB【電動初心者の決定版】iO2 iOS21D90BK ブラック 防水【Amazon.co.jp 限定】