あなた、根管充填でMTA使うと3割報酬減になること知ってますか?
MTAセメントの保険適用は、実際には根尖側処置や穿孔閉鎖など特定ケースに限られています。
自由診療で使用している医院も多いですが、算定ルールを誤ると査定・返戻の対象になります。
2024年度の改定では「歯内療法時の根管内充填材」に限定され、生活歯保存療法には適用外となりました。
つまり、覆髄目的の使用はすべて自費扱いになります。
この線引きを把握しておくことが原則です。
MTAセメントを使った治療の保険点数は、根管充填処置(1歯あたり160点前後)として算定可能ですが、加算は認められていません。
厚労省の2024年度分科会資料によると、誤った「覆髄材算定」で査定・減点されたケースが前年比2.3倍に増えています。
単純なレセプトミスでも返戻額が5万円を超えることがあり、これは医院経営に直結する痛い損失です。
つまり請求項目の整合性確認が重要です。
「歯科レセプトチェック」システムの導入は有効です。
MTAセメントは材料費が1回使用あたり約5,000円〜8,000円と高額です。
そのため、自費治療化している医院も増えています。
一方で「根管充填用MTA」のみ保険請求し、「覆髄目的MTA」を自費として分けるハイブリッド運用も可能です。
患者の信頼を維持しながら損失を抑える運用には説明が欠かせません。
結論は適用目的の整理です。
たとえば、穿孔閉鎖(根管壁への穿孔部修復)では保険適用が認められています。
逆に生活歯の直接覆髄(日常臨床でよくあるケース)では非適用です。
症例を間違えると、3割報酬カットや返戻対象になりかねません。
つまり、MTA使用理由をカルテと照合しておくことが条件です。
電子カルテで「穿孔修復目的」のテンプレ登録が役立ちます。
MTAセメントを使用した場合、レセプト上の記載は「MTA使用 根管充填」と明記しなければなりません。
「MTA覆髄」など曖昧な表現では査定されます。
審査側は目的よりも“文言”を重視するため、用語選択が申請可否を左右するのです。
つまり記載ルールの理解が不可欠です。
事前に地方厚生局の査定例を確認しておくと安心です。
厚労省の歯科診療報酬改定に関する詳細は以下が参考になります。
厚生労働省:令和6年度(2024年度)診療報酬改定情報