クリアコレクト矯正の費用と相場を歯科医が徹底解説

クリアコレクトの矯正費用はプランや症例で大きく変わります。歯科医従事者が知っておくべき費用相場・プラン構成・患者説明のポイントを詳しく解説。あなたのクリニックの費用設定は適正でしょうか?

クリアコレクト矯正の費用と相場を知る

クリアコレクトの費用は「安い」と思っている歯科従事者ほど、患者説明でクレームを受けやすい落とし穴があります。


🦷 クリアコレクト矯正費用の3つのポイント
💰
費用相場は15〜80万円と幅広い

プランや症例難易度によって大きく変動。FLEXプランは15万円前後から、UNLIMITEDは70万円超になるケースも。

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6つのプランで症例に対応

FLEX・MINI・ONE・TWO・THREE・UNLIMITEDの段階制プランで、院側の原価も症例枚数に連動して変動する。

⚠️
追加費用が患者トラブルの原因に

検査料・調整料・リテーナー代が別途かかるケースがあり、事前の費用説明が不十分だとクレームに直結する。


クリアコレクトの矯正費用プランと相場一覧

クリアコレクトには6段階のプランがあり、それぞれ提供できるマウスピース枚数と対応症例の難易度が異なります。 歯科医院側が患者に提示する費用の幅は、おおよそ15万円〜80万円程度が現実的な相場です。 プランを正しく理解しておくことが、適切な患者説明の前提になります。 zenyum(https://zenyum.jp/blogs/zenyum-comparison/comparison-clearcorrect)


下表にプラン別の概要をまとめました。


プラン名 ステップ数の目安 費用相場(税込) 主な対象症例
FLEX(旧Limited) 〜6枚程度 約15〜26万円 後戻り・軽微な部分矯正
MINI 〜10ステップ 約20〜30万円 部分矯正・後戻り症例
ONE 〜24ステップ 約40〜55万円 軽度〜中等度の全顎矯正
TWO 〜48ステップ 約50〜70万円 中程度の全顎矯正
THREE 〜72ステップ 約60〜75万円 中〜重度の全顎矯正
UNLIMITED 枚数無制限 約65〜80万円 複雑症例・長期治療


UNLIMITEDプランは枚数制限がないため、5年間を上限として再設計も含めた対応ができます。 つまり、複雑な症例でも一定の費用で対応できるのが強みです。 gotanda-dc(https://gotanda-dc.jp/2610/)


また、上記の費用にはマウスピース製作費のみが含まれるケースが多く、以下の項目が別途かかることを患者に説明する必要があります。 we-smile(https://we-smile.jp/blogs/archives/9531)


  • 初診・カウンセリング料:3,000〜5,000円程度
  • 検査・診断料(レントゲン・CT・スキャン等):2〜5万円
  • 毎回の調整診察料:5,000〜1万円/回
  • 保定装置リテーナー):2〜10万円
  • マウスピース再作成費用(紛失・破損時):1〜5万円/枚


追加費用が発生するということですね。患者への事前説明で総額を明示しておくことが、後のクレーム防止につながります。


クリアコレクト矯正費用とインビザラインとの違い

「クリアコレクトはインビザラインより安い」というのは一般的な認識ですが、実際の差は症例難易度によって変わります。これは押さえておきたい点です。


比較項目 クリアコレクト インビザライン
患者への費用目安 15〜80万円 20〜100万円
院側の原価構造 症例枚数に連動して変動 難易度によらず高額固定になりやすい
リテーナー費用 プランに含まれる場合あり 別途請求が一般的
通院頻度 6〜8週間に1回程度 4〜8週間に1回程度
適応症例の幅 軽度〜中等度が中心 軽度〜重度まで対応可能


クリアコレクト矯正費用の提示と医療広告ガイドラインの注意点

費用をホームページや院内掲示で公開する際、医療広告ガイドラインを正しく守ることが歯科医院経営では欠かせません。ここは見落としがちなポイントです。


厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、自費診療の費用は税込総額で明示することが求められています。 「矯正料〇〇万円〜」と書くだけでは不十分で、検査料や調整料なども含めた総額の目安を記載することが望まれます。クリアコレクトは全額自費診療となるため、この点はとくに注意が必要です。 akimotodental-hazawa(https://www.akimotodental-hazawa.jp/correct.html)


費用表示で気をつけるべきポイントをまとめます。


  • ✅ 税込総額での表示が原則
  • ✅ 別途かかる検査料・調整料・リテーナー代を明記する
  • ✅ 「〜万円〜」の幅がある場合は、最低価格の条件を説明する
  • ❌ 「業界最安値」「他院より安い」などの比較広告は原則禁止
  • ❌ 症例写真を使う場合は患者の同意と治療内容の説明が必須


「他院と比較して安い」という表現は、医療広告ガイドライン上では原則として認められていません。 費用を積極的にアピールしたい場合は、「院内価格の明示」という形で誠実に伝えるのが基本です。 akimotodental-hazawa(https://www.akimotodental-hazawa.jp/correct.html)


参考:厚生労働省が公開している医療広告ガイドライン全文。費用表示ルールや比較広告の禁止事項について確認できます。


厚生労働省:医療広告ガイドラインについて


クリアコレクト矯正費用を患者に正しく説明するための実践ポイント

費用説明は治療の入り口であり、患者の信頼を得るうえで最も重要な場面の一つです。説明が不十分だと、治療後になって「こんなにかかると思わなかった」というクレームに直結します。


まず、カウンセリング段階で「総額の目安」と「費用が変動する条件」の両方を提示することが大切です。 例えば「軽度の部分矯正なら30〜50万円前後、全顎では50〜70万円前後が目安ですが、精密検査後に確定します」という説明の流れが患者には伝わりやすいです。 sakura-nomo-dc.or(https://sakura-nomo-dc.or.jp/archives/column/kuriakorekutono-fei-yonghaikurainbizaraintono-weiimo-bi-jiao)


実践的な説明ポイントをまとめます。


  • 🗣️ カウンセリング時:総額の目安と変動要因(症例難易度・プラン)を先に説明する
  • 📄 書面での明示:検査後に費用の詳細を書面で渡し、口頭説明と組み合わせる
  • 💳 支払い方法の提示:デンタルローン・クレジットカード払いなど分割払いの選択肢を案内する
  • purerio(https://purerio.tokyo/media/price-of-mouthpiece/)

  • 🔄 追加費用の説明:マウスピース紛失・破損時の再作成費用(1〜5万円/枚)も必ず事前に伝える
  • we-smile(https://we-smile.jp/blogs/archives/9531)

  • 📅 治療期間と総通院コスト:調整料が診察ごとに発生する場合、治療期間全体での合計額を試算して提示する


デンタルローンを活用すると、月々の支払いをイメージしやすくなります。たとえば60万円を60回払いにすると、月々1万円程度(金利別)という形で提示でき、患者の決断を後押しするケースが多いです。これは使えそうですね。


患者が治療を始めた後に「聞いていなかった」とならないよう、費用説明の記録を院内で統一化しておくことも有効です。説明の標準化が原則です。


歯科医院がクリアコレクト矯正で収益を最大化する独自視点の費用戦略

クリアコレクトの費用設定は「他院と合わせる」だけでは不十分で、自院の患者層・症例傾向・スタッフスキルに合わせた独自の料金設計が収益安定につながります。


収益最大化のために実践できる戦略は以下のとおりです。


  • 💡 ライト症例への積極提案:後戻り患者やすきっ歯程度ならFLEX/MINIプランで低単価・高回転の収益モデルが成立する
  • 📊 プラン別の原価管理:症例難易度とプランの対応表を院内で標準化し、採算ラインを明確にする
  • 🔗 リテーナーの自院製作:リテーナー費用を院内で別途設定することで、矯正後のリピート収益を確保できる
  • 🤝 分割払いの積極活用:デンタルローン(Dentsply提携ローンなど)の案内で、患者の治療開始率を高める
  • 📢 費用の透明性を武器にする:総額明示をホームページで積極発信することで、費用に不安を感じる新規患者の問い合わせが増える傾向がある


クリアコレクトはインビザラインに比べて導入コストを抑えやすく、中小規模の歯科医院でもマウスピース矯正の提供を始めやすいという特長があります。 自院のリソースに合ったプラン選択が、長期的な矯正診療の安定運営につながります。結論は「プラン設計の最適化」です。 ortc(https://ortc.jp/topics/dental-knowledge/topics-186)


参考:歯科医師向けにクリアコレクトとインビザラインの費用体系・収支構造の違いを詳しく解説した記事です。院内の料金設定の参考になります。