クリアコレクトの費用は「安い」と思っている歯科従事者ほど、患者説明でクレームを受けやすい落とし穴があります。
クリアコレクトには6段階のプランがあり、それぞれ提供できるマウスピース枚数と対応症例の難易度が異なります。 歯科医院側が患者に提示する費用の幅は、おおよそ15万円〜80万円程度が現実的な相場です。 プランを正しく理解しておくことが、適切な患者説明の前提になります。 zenyum(https://zenyum.jp/blogs/zenyum-comparison/comparison-clearcorrect)
下表にプラン別の概要をまとめました。
| プラン名 | ステップ数の目安 | 費用相場(税込) | 主な対象症例 |
|---|---|---|---|
| FLEX(旧Limited) | 〜6枚程度 | 約15〜26万円 | 後戻り・軽微な部分矯正 |
| MINI | 〜10ステップ | 約20〜30万円 | 部分矯正・後戻り症例 |
| ONE | 〜24ステップ | 約40〜55万円 | 軽度〜中等度の全顎矯正 |
| TWO | 〜48ステップ | 約50〜70万円 | 中程度の全顎矯正 |
| THREE | 〜72ステップ | 約60〜75万円 | 中〜重度の全顎矯正 |
| UNLIMITED | 枚数無制限 | 約65〜80万円 | 複雑症例・長期治療 |
UNLIMITEDプランは枚数制限がないため、5年間を上限として再設計も含めた対応ができます。 つまり、複雑な症例でも一定の費用で対応できるのが強みです。 gotanda-dc(https://gotanda-dc.jp/2610/)
また、上記の費用にはマウスピース製作費のみが含まれるケースが多く、以下の項目が別途かかることを患者に説明する必要があります。 we-smile(https://we-smile.jp/blogs/archives/9531)
追加費用が発生するということですね。患者への事前説明で総額を明示しておくことが、後のクレーム防止につながります。
「クリアコレクトはインビザラインより安い」というのは一般的な認識ですが、実際の差は症例難易度によって変わります。これは押さえておきたい点です。
| 比較項目 | クリアコレクト | インビザライン |
|---|---|---|
| 患者への費用目安 | 15〜80万円 | 20〜100万円 |
| 院側の原価構造 | 症例枚数に連動して変動 | 難易度によらず高額固定になりやすい |
| リテーナー費用 | プランに含まれる場合あり | 別途請求が一般的 |
| 通院頻度 | 6〜8週間に1回程度 | 4〜8週間に1回程度 |
| 適応症例の幅 | 軽度〜中等度が中心 | 軽度〜重度まで対応可能 |
費用をホームページや院内掲示で公開する際、医療広告ガイドラインを正しく守ることが歯科医院経営では欠かせません。ここは見落としがちなポイントです。
厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、自費診療の費用は税込総額で明示することが求められています。 「矯正料〇〇万円〜」と書くだけでは不十分で、検査料や調整料なども含めた総額の目安を記載することが望まれます。クリアコレクトは全額自費診療となるため、この点はとくに注意が必要です。 akimotodental-hazawa(https://www.akimotodental-hazawa.jp/correct.html)
費用表示で気をつけるべきポイントをまとめます。
「他院と比較して安い」という表現は、医療広告ガイドライン上では原則として認められていません。 費用を積極的にアピールしたい場合は、「院内価格の明示」という形で誠実に伝えるのが基本です。 akimotodental-hazawa(https://www.akimotodental-hazawa.jp/correct.html)
参考:厚生労働省が公開している医療広告ガイドライン全文。費用表示ルールや比較広告の禁止事項について確認できます。
費用説明は治療の入り口であり、患者の信頼を得るうえで最も重要な場面の一つです。説明が不十分だと、治療後になって「こんなにかかると思わなかった」というクレームに直結します。
まず、カウンセリング段階で「総額の目安」と「費用が変動する条件」の両方を提示することが大切です。 例えば「軽度の部分矯正なら30〜50万円前後、全顎では50〜70万円前後が目安ですが、精密検査後に確定します」という説明の流れが患者には伝わりやすいです。 sakura-nomo-dc.or(https://sakura-nomo-dc.or.jp/archives/column/kuriakorekutono-fei-yonghaikurainbizaraintono-weiimo-bi-jiao)
実践的な説明ポイントをまとめます。
purerio(https://purerio.tokyo/media/price-of-mouthpiece/)
we-smile(https://we-smile.jp/blogs/archives/9531)
デンタルローンを活用すると、月々の支払いをイメージしやすくなります。たとえば60万円を60回払いにすると、月々1万円程度(金利別)という形で提示でき、患者の決断を後押しするケースが多いです。これは使えそうですね。
患者が治療を始めた後に「聞いていなかった」とならないよう、費用説明の記録を院内で統一化しておくことも有効です。説明の標準化が原則です。
クリアコレクトの費用設定は「他院と合わせる」だけでは不十分で、自院の患者層・症例傾向・スタッフスキルに合わせた独自の料金設計が収益安定につながります。
収益最大化のために実践できる戦略は以下のとおりです。
クリアコレクトはインビザラインに比べて導入コストを抑えやすく、中小規模の歯科医院でもマウスピース矯正の提供を始めやすいという特長があります。 自院のリソースに合ったプラン選択が、長期的な矯正診療の安定運営につながります。結論は「プラン設計の最適化」です。 ortc(https://ortc.jp/topics/dental-knowledge/topics-186)
参考:歯科医師向けにクリアコレクトとインビザラインの費用体系・収支構造の違いを詳しく解説した記事です。院内の料金設定の参考になります。