折りたたんでもエツミのブラケットと重量差わずか20gなのに、性能差は約10倍あります。
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クリップオンストロボをカメラのホットシューに直接装着したまま縦位置で撮影すると、被写体の右側または左側に大きな影が伸びてしまいます。これはストロボの発光位置がレンズの光軸から大きくずれるために起こる現象で、特にポートレートや記念撮影の現場では仕上がりに直接影響する深刻な問題です。
この「縦影」を回避するために従来のストロボブラケットを使う方法はありましたが、縦位置と横位置を切り替えるたびにストロボを脱着し直す手間が発生していました。実際の撮影現場では縦横を頻繁に切り替えながら連続撮影することが多く、「縦10枚撮ったら横10枚」という流れの中でストロボを付け替えるたびに撮影のリズムが崩れてしまうのが現実です。
カスタムブラケット rf-proは、このリズムの断絶を根本から解消するために設計されています。ローラーベアリングを内蔵した可動部が0°・45°・90°の3か所にクリック感をもって固定されるため、ストロボを軽く押すだけで向きが変わり、止まるべきところでしっかりと止まります。これが基本です。
撮影者にとって「縦位置のときに影が出てしまう」という問題は、単なる見た目の問題ではなく、納品クオリティに直結するトラブルでもあります。特に人物撮影が多い現場では、影の方向が不自然な写真はクライアントからのクレームにつながるリスクもあります。
Custom Brackets公式 RF-PRO製品ページ(英語)
RF-PROのスペックを整理すると、重量は約292g(10oz)、折りたたみ時のサイズは約17.8cm×12cm×3.8cm(7"×4.75"×1.5")です。使用時の寸法は約14.3cm×14.6cm×14cm(5-5/8"×5-3/4"×5-1/2")となっており、折りたたむとエツミのストロボ アジャスタープロ LF(約270g)とほぼ同じサイズ感に収まります。重量差はわずか20g程度です。これは使えそうです。
本体はブラック陽極酸化(アノダイズ)処理されたアルミニウム製で、剛性と軽量性を高いレベルで両立しています。ストロボとカメラを結ぶ可動部にはローラーベアリングが使われており、長期使用でもスムーズな動きが持続します。アンチツイストストッパーも標準装備されているため、ブラケットがカメラボディに対してズレ回転してしまう心配もありません。
レンズからフラッシュまでの距離は約21.6cm(8.5")に設定されており、これは直径約10.5cm(4-1/8")までのレンズに対応します。一般的な標準ズームレンズならほぼすべてカバーできるサイズ感です(ゴルフボールの直径が約4.3cmなので、その約2.4倍の太さのレンズまで対応可能です)。
底面には折り出し式の「安定脚(D-Clipスタイル)」が内蔵されており、展開することでカメラを机や床に置いてもぐらつかずに安定して立てられます。つまり置き撮りの安定感も大幅に向上するということですね。バッテリーコンパートメントへのアクセスが確保されている点も、縦グリップ装着カメラを使うユーザーには重要な設計ポイントです。
RF-PROには、カメラ底面への取り付け方式の違いによって主に3つのバリエーションが存在します。どれを選ぶかは手持ちのクイックリリースシステムによって変わります。
1つ目は「1/4インチ-20マウント」モデルです。カメラ底面の三脚ネジ穴に直接ビス1本で固定するシンプルなタイプで、クイックリリース未導入の方に向いています。アンチツイストストッパーが標準で付いているため固定力は十分ですが、ブラケットをカメラから取り外すたびにビスを回す手間が発生します。
2つ目は「アルカスイスマウント(RF-PRO AS)」モデルです。Kirk、RRS(Really Right Stuff)、Marsaceなど、アルカスイス互換のクイックリリースプレートを使っているユーザー向けです。カメラプレートをクランプに滑り込ませてレバーを締めるだけで装着が完了し、脱着が素早く行えます。Amazonでの取り扱い価格は約64,000〜65,000円前後(2025年末時点)です。公式サイト(custombrackets.com)では$225〜の販売で、送料を含めても若干安く入手できる場合があります。
3つ目は「マンフロットRC2マウント」モデルです。マンフロットの三脚・雲台システムを使い、RC2対応のクイックリリースプレートをすでに使用している方に適しています。
どのタイプもローラーベアリング・折りたたみ機構・縦横ワンタッチ切替という基本性能は共通です。マウントのタイプだけが異なります。アルカスイスが条件です。
| モデル名 | マウント方式 | こんな人に向いている |
|---|---|---|
| RF-PRO(標準) | 1/4インチ-20ネジ直付け | クイックリリース未使用の方 |
| RF-PRO AS | アルカスイス互換クランプ | Kirk・RRS等プレート使用者 |
| RF-PRO M | マンフロットRC2 | マンフロット機材使用者 |
RF-PROをカメラに装着する手順はシンプルですが、初めて使う際にいくつか確認しておくべきポイントがあります。
まずカメラ底面のプレートをブラケットのクランプ(またはネジ穴)にセットし、固定します。次にストロボをブラケット頂部のシューマウントに取り付け、オフカメラシューコード(Canon OC-E3など)または無線トリガーで接続します。無線式のストロボであればコールドシューアダプターを取り付けてケーブルなしで運用が可能なため、よりスッキリとした見た目で使えます。
横位置撮影では通常どおりカメラを構えます。縦位置に切り替えたいときは、ストロボ部分を軽く押して可動部を90°回転させるだけです。ローラーベアリングのおかげで操作は滑らかで、片手で保持したままでも確実に切替ができます。クリック感が明確なので、「きちんと固定されているか」を視覚で確認しなくても感触でわかります。厳しいところですね。
可動部の高さは無段階で調整でき、レンズの太さや長さに合わせてストロボの位置を上下に最適化できます。左右の調整は4段階で可能で、コンパクトなボディから大型レンズ搭載機まで幅広いカメラに対応します。底面のD-Clipスタイルの固定脚を展開すると、地面や机への設置時にカメラが安定して自立します。
実際に使用した感想として多く報告されているのが、「縦位置でのグリップ感がわずかに損なわれる」という点です。ブラケット底面とカメラプレートの2枚分の厚みが加わることで手のひらへの収まり方が変化します。ただしシャッターボタン周りのクリアランスは設計上きちんと確保されているため、操作性への実質的な影響はほとんどないと言えます。
RF-PROは日本国内での流通量が非常に少なく、市場での認知度はまだ高くありません。かつてはKPI(ケンコー・プロフェッショナル・イメージング)がCustom Brackets社製品の国内代理店として一部商品を扱っていましたが、取り扱いモデルが限られており、RF-PROの全バリエーションが国内店舗で入手できる状況ではありませんでした。
現在、Amazon.co.jpに標準モデル(1/4インチ-20マウント)の出品はあるものの、価格は約64,000〜65,000円と高額です(2025年末時点)。一方、Custom Brackets公式サイト(custombrackets.com)では$225〜での販売となっており、送料を含めても国内Amazonより安価になるケースがあります。
個人輸入で購入する場合、発送に時間がかかることがある点には注意が必要です。実際に公式サイトからオーダーした場合、商品が届くまでに1か月半程度かかったという事例も報告されています。催促メールを複数回送ってようやく発送されたケースもあるため、急ぎの現場での使用を予定している場合は余裕を持ったスケジュールで手配することが重要です。これは必須です。
海外通販での購入は自己責任が原則であり、関税や送料が別途発生する点も考慮してください。アルカスイスモデルやマンフロットRC2モデルを入手したい場合は、B&H Photo Video(bhphotovideo.com)などの大手海外フォトグラフィーショップも選択肢に入ります。こちらは比較的発送が安定しているという評価があります。
国内でどうしてもすぐに入手したい場合は、Amazonの出品状況を定期的にチェックするか、フリマアプリや中古カメラ専門店での出品待ちが現実的な方法です。意外ですね。
参考:Custom Brackets公式サイトのRF-PROページ(スペック・マウントバリエーション・オプション確認に有用)
https://www.custombrackets.com/products/rf-pro-rapid-fire
参考:Amazon.co.jp RF-PRO ASアルカスイスモデルの商品ページ(国内価格・仕様確認に有用)
https://www.amazon.co.jp/Custom-Brackets-rf-pro-Rapid-Fire/dp/B00C9RIFNG