
根管治療のステップは大きく分けて①アクセスキャビティ形成、②ストレートラインアクセス、③ネゴシエーション・穿通、④作業長測定、⑤グライドパス形成、⑥根管拡大形成、⑦洗浄・貼薬、⑧根管充填の順で進みます。 グライドパスは拡大形成の直前に来る、いわば「舗装工事の前の地ならし」です。 kunitachi-dental(https://kunitachi-dental.jp/blog/4320/)
具体的には、#6〜#10程度の小番手ハンドファイルで穿通(根尖まで通路を開ける作業)を完了させたあと、#15まで拡大してNi-Tiファイルがスムーズに進める状態を作ります。 これが基本です。 heartful-konkan(https://heartful-konkan.com/blog/dr_motoyama/17985/)
| 方法 | 代表的器具 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 手用ファイル | Kファイル #10・#15 | 術者の感覚を直接フィードバック | 細く石灰化した根管、初学者 |
| ロータリーNi-Ti | ProGlider、PathFile | 根管輸送量が少なく、時間短縮 | 湾曲根管、効率化が必要な場合 |
| レシプロケーション | WaveOne Gold Glider、R-Pilot | 疲労破折耐性が高い | 強湾曲根管、安全性重視 |
現在の主流は「Kファイルで穿通→ロータリーNi-Tiでグライドパス完成」という組み合わせです。 これだけ覚えておけばOKです。 dentsplysirona(https://www.dentsplysirona.com/content/dam/flagship/japan/explore/endodontics/END-UsersReport-Ready-Steel-JP-END-056-202307.pdf.coredownload.pdf)
- ファイルの切削刃と根管壁の接触面積が大きすぎる場合
- 根管の断面積がファイル先端の断面積より小さい場合(ファイルが根管に「はまり込む」状態)
- 根管への過剰な押し込み圧がある場合
Dentsply Sirona の WaveOne Gold の手順書でも、#10 ハンドファイルでのネゴシエーション後、#15 ハンドファイルまたは WaveOne Gold Glider でグライドパスを形成してから本格的な拡大形成に進む流れが明記されています。 これは原則です。 assets.dentsplysirona(https://assets.dentsplysirona.com/flagship/japan/explore/endodontics/wave-one-gold/END-Brochure-Dentspy-Sirona-Endo-Procedure-JP-202111.pdf)
✅ Dentsply Sirona 日本語マニュアル——WaveOne Gold の根管治療ステップとグライドパス手順の詳細
| ファイル | タイプ | 動作モード | 疲労破折耐性 | 根管輸送量 |
|---|---|---|---|---|
| PathFile(PF1〜3) | シリーズ | 連続回転 | 中 | 少ない |
| ProGlider | シングル | 連続回転 | 中 | 少ない(強湾曲でも優秀) |
| WaveOne Gold Glider | シングル | レシプロケーション | 高 | 非常に少ない |
| R-Pilot | シングル | レシプロケーション | 高 | 非常に少ない |
| HyFlex EDM Glide Path | シングル | 連続回転/OGM | 高 | 少ない |
Optimum Glide Path(OGP)モーションという、ウォッチワインディングとバランスドフォース技術を組み合わせた動作モードを搭載したモーターもあります(森田 TriAuto ZX2 など)。 このモードは #20 以下の小番手ファイルや #15 スチールファイルに対応しており、極端な湾曲根管や閉塞根管でも安全にグライドパスを形成できます。 jmoritaeurope(https://www.jmoritaeurope.de/it/novita-ed-eventi/neuigkeiten/enhanced-safety-thanks-to-innovative-technology/55218/)
✅ デンタルプラザ——TriAuto ZX2 を用いた根管長測定とグライドパスの実践レポート
| 症状 | 特徴 |
| ------------- | --------------------------- |
| 腫れ・痛みが引かない | 根管治療後も炎症が持続する |
| 膿・排膿(瘻孔)の形成 | 穿孔部から細菌感染が継続して起こる |
| 限局性の深い歯周ポケット | 1点だけ7〜10mmの深いポケットが出現することがある |
| レントゲン上の透過像 | 穿孔部周囲に骨吸収像が確認されることがある |
| 電気的根管長測定器の異常値 | ファイルが想定外の深さで振り切れる場合に疑う |
以下が記事本文です。