前回の印象採得から5ヶ月29日後にセットしても、その翌日に次の義歯の印象を取れば算定で返戻になります。
6ヶ月ルールの起点について、「義歯を装着した日(セット日)から6ヶ月」と思っている歯科スタッフは少なくありません。これが間違いです。 note(https://note.com/shikaikueikai/n/n26d089e41d50)
正確には、前回有床義歯を製作した際の印象採得を算定した日から起算して6カ月を経過した後に、次の義歯の印象採得を行うことができます。 セット日ではなく印象採得日が基準になるため、スケジュール管理の際は必ず印象採得日を記録・確認する必要があります。 karte-m.cocolog-nifty(https://karte-m.cocolog-nifty.com/free/2016/05/post-a7e4.html)
たとえば4月1日に印象採得をした場合、次の義歯の印象採得が可能になるのは10月1日以降です。 9月30日に印象採得をしてしまうと保険請求で返戻になります。これが条件です。 mamosan-dental(https://mamosan-dental.com/blog/2024/06/12/dentures-6-month-rule/)
また、歯科医院を変えた場合も同じ扱いです。 患者が「前の医院で作ったから関係ない」と言っても、他院で製作された義歯も同じ6ヶ月カウントの対象になります。患者の申告だけでは確認が不十分で、保険証の記録などで裏付けが求められる場面もあります。 note(https://note.com/shikaikueikai/n/n26d089e41d50)
| よくある誤解 | 正しい解釈 |
|---|---|
| 義歯セット日から6ヶ月後に印象OK | 前回の印象採得日から6ヶ月後に印象採得OK |
| 自院で作っていなければ制限なし | 他院で作った義歯も同じ6ヶ月制限の対象 |
| 上顎を作ったら下顎も6ヶ月待ち | 同一部位でなければ別途算定可能な場合あり |
参考:印象採得から次の印象採得までが6ヶ月の起点であることが明記されています。
【保険算定とルール15 義歯新製】医療法人社団 歯科育英会(note)
6ヶ月を満たさなくても義歯を新製できる例外は、保険診療上いくつか認められています。 ただし、どのケースも「例外に該当することを証明できる状態」であることが前提です。 note(https://note.com/shikaikueikai/n/n26d089e41d50)
以下に代表的な例外を示します。 tdc-smile(http://www.tdc-smile.jp/blog_tips/2025/09/post_5356/)
注意が必要なのが「患者の不注意による紛失」です。 うっかり義歯を捨ててしまったなどの自己都合の紛失は例外に含まれず、全額自己負担になります。意外ですね。 niigatanishi-dc(https://niigatanishi-dc.jp/staffblog/?p=2691)
また、令和6年改定から「新製有床義歯管理料を算定した患者について、装着月から起算して6月経過後に異なる部位に別の有床義歯を新製した場合は新製有床義歯管理料を算定できる」という規定が加わっています。 同一部位か異なる部位かによって算定の可否が変わる場合があるため、改定内容の確認は必須です。 gcdental.co(https://www.gcdental.co.jp/gn3info/2da650fb6a6bd57a7ca508f0a319a1923917e01b.pdf)
参考:例外規定のケースが実際の診療現場でどのように扱われているか確認できます。
リベース(床裏装)は「義歯の修理」扱いと「義歯新製」扱いの2種類があります。これが算定ミスの温床になっています。 note(https://note.com/shikaikueikai/n/n26d089e41d50)
新製を前提としてリベースを行う場合、義歯修理として算定しなければなりません。 修理として算定した場合は6ヶ月制限にかかりません。しかし、新製義歯扱いのリベース(点数が高い方)として算定した場合は、そこから6ヶ月間は義歯の新製ができなくなります。 note(https://note.com/shikaikueikai/n/n26d089e41d50)
義歯新製から6ヶ月以内に床裏装を行った場合の点数も注意が必要です。 osk-hok(http://osk-hok.org/hokenishinbun/pdf/190415_1328/190415_1328_04.pdf)
つまり6ヶ月以内の床裏装は減算されるということです。これは覚えておけばOKです。
また、即時義歯のケースでも注意があります。 即時義歯は抜歯後すぐに装着するため、歯肉の治癒によって適合が変化しやすく、6ヶ月を待って改めて新製することが多い処置です。この場合の6ヶ月の起点も、即時義歯の印象採得日になります。 ringo-dental(https://www.ringo-dental.jp/author/d1/)
参考:義歯修理・床裏装の点数と算定条件の詳細が確認できます。
義歯新製で算定できる印象採得の点数は、印象の種類や義歯の種類によって異なります。基本的な点数を把握しておくことが算定ミスの防止につながります。 bpdental(https://www.bpdental.jp/storage/2022/02/bbe98e26c13c30642ec19eebaf54eff4.pdf)