あなた、クレアチニン正常でも腎機能30%低下見逃します
eGFRは血清クレアチニン値に年齢と性別を組み合わせて算出する推定糸球体濾過量です。日本人では「eGFR(mL/min/1.73㎡)=194×Cr^{-1.094}×年齢^{-0.287}(女性は×0.739)」が広く使われています。つまり同じクレアチニンでも年齢が上がるとeGFRは低く出ます。ここが重要です。
例えばCr1.0でも、30歳ならeGFRは約80ですが、80歳では約50程度まで低下します。見た目は正常値でも実際の腎機能は中等度低下です。つまり年齢補正が本質です。
歯科では抗菌薬(アモキシシリンなど)や鎮痛薬(ロキソプロフェン)を日常的に処方しますが、eGFR50未満では投与間隔や量の調整が必要です。腎機能に応じた投与が基本です。
クレアチニンの基準値(約0.6〜1.1mg/dL)だけで判断するのは危険です。特に高齢者や女性では筋肉量が少ないため、腎機能が低下していてもCrが上がりにくい特徴があります。ここが落とし穴です。
実際、80歳女性でCr0.7でもeGFRは約45というケースは珍しくありません。これはCKDステージG3aに該当します。つまり慢性腎臓病です。
この状態でNSAIDsを連用すると急性腎障害のリスクが上がります。痛いですね。
腎機能見逃しのリスクを減らす場面では、電子カルテでeGFR自動表示を確認することが狙いになります。候補は院内検査システムの設定確認です。1回確認すれば継続的に安全性が上がります。
eGFRは薬剤の腎排泄に直結します。例えばアモキシシリンは主に腎排泄されるため、eGFR30未満では投与間隔延長が推奨されます。ここは重要です。
具体例として、通常1日3回投与の薬でも、eGFR30未満では1日2回へ変更することがあります。わずかな差に見えますが、蓄積による副作用リスクを大きく減らします。つまり過量投与回避です。
またNSAIDsは腎血流を低下させるため、eGFR60未満では慎重投与が原則です。結論は用量調整です。
歯科領域では抜歯後疼痛で安易にNSAIDsを出す場面がありますが、eGFR確認だけでリスクを大幅に下げられます。これは使えそうです。
eGFRにも例外があります。筋肉量が極端に多い患者(ボディビルダー)や、逆に極端に少ない患者(サルコペニア)では誤差が大きくなります。つまり万能ではありません。
また急性腎障害ではクレアチニンが遅れて上昇するため、eGFRもリアルタイム評価には不向きです。ここも注意点です。
例えば脱水後すぐの患者では、実際の腎機能は低下していてもCrはまだ正常範囲のことがあります。どういうことでしょうか?
このズレを補うために、シスタチンCを用いたeGFRもあります。シスタチンCは筋肉量の影響を受けにくい指標です。〇〇は例外です。
歯科では「短期処方だから安全」と考えがちですが、これがリスクです。特に高齢患者では3日間のNSAIDsでも腎機能悪化の引き金になります。ここは盲点です。
例えばeGFR45の患者にロキソプロフェンを1日3回で3日処方すると、腎血流低下によりCrが0.2〜0.3上昇することがあります。見逃すと慢性化します。つまり短期でも影響ありです。
このリスクを回避する場面では、鎮痛目的を維持しつつ腎負担を減らすことが狙いになります。候補はアセトアミノフェンへの置き換えです。1回の判断で安全性が変わります。
腎機能評価は内科だけの話ではありません。歯科でも必須です。〇〇が原則です。
腎機能評価の基礎(日本腎臓学会の解説)
https://www.jsn.or.jp/