歯科用CAD/CAMシステム価格と導入費用の完全ガイド

歯科用CAD/CAMシステムの価格は500万円~1,200万円以上と幅広く、補助金活用や投資回収の考え方が導入成否を左右します。あなたのクリニックに合ったシステムの選び方とは?

歯科用CAD/CAMシステムの価格と導入費用を徹底解説

「CAD/CAMは高額だから補助金なしでは絶対に元が取れない」は、実は間違いです。


📋 この記事の3ポイントまとめ
💴
価格帯は幅広い

歯科用CAD/CAMシステムの価格は、エントリーモデルで180~200万円、フルセット(CEREC等)では1,200万円超まで多様。目的と規模で選択肢が大きく変わります。

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補助金で実質負担を大幅軽減

ものづくり補助金・IT導入補助金・業務改善助成金の3制度を組み合わせれば、導入費用の一部~相当額を回収できます。申請タイミングが重要です。

📈
投資回収は月200~300万円の自費売上も可能

CAD/CAM 1Day治療を武器にしたクリニックでは毎月200~300万円の自費売上を継続している実例があります。点数・件数・原価を正しく計算することが回収の鍵です。


歯科用CAD/CAMシステムの価格帯:主要メーカー別の導入費用

歯科用CAD/CAMシステムの価格は、構成によって大きく3つのレンジに分かれます。まず全体像を把握することが、無駄のない導入判断につながります。












































システム・製品名 価格目安 特徴
CEREC(シロナ社)フルセット 約1,200万円~ 世界No.1シェア。スキャナー+ミリングマシン+ソフト一体。値引きほぼなし
Trios(3Shape)スキャナー単体 約500万円 スキャナーのみ。ミリング機能なし。技工所連携前提
True Definition Mobile 約220万円 口腔内スキャナーとして破格の価格帯。普及の起爆剤とも評される
オープンCADシステム(デンタルウィングス) 310万~440万円+保守年間25~30万円 2年目以降のランニングコストに注意
DORA Plus / WAXY Plus(国産) 要問合せ(A3サイズ設置可) コンプレッサー不要、完全日本語対応。小規模ラボ向け
小型ミリングマシン(エントリー) 約420万円 技工所の小規模導入に適した構成
中小規模向け新型CAM内蔵機 180~200万円(目標価格) 中小企業庁支援案件。CAMソフト内蔵でPC操作不要


CERECはディーラーによる値引きがほぼ行われないことで知られており、定価での購入がほぼ確定します。 これは「大口ならディーラーが値引きしてくれる」という常識が通用しないケースです。 giko4(https://giko4.com/2018%E5%B9%B4cadcam%EF%BC%8F%E5%8F%A3%E8%85%94%E5%86%85%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%8F%E4%BE%A1%E6%A0%BC/)


一方、エントリーレンジでは180~200万円台の製品も登場しています。 これは「CAD/CAMは500万円以上が最低ライン」という先入観と大きくズレています。 chusho.meti.go(https://www.chusho.meti.go.jp/sapoin/index.php/cooperation/project/detail/4298)


価格だけで選ぶと、保守費用や材料費の積み上がりで総コストが割高になる場合があります。つまり、初期費用だけでなくランニングコストが条件です。 fordynet.fordy(https://fordynet.fordy.jp/products/408)


歯科用CAD/CAMシステムのソフトウェア費用:exocadを例に解説

ハードウェアの価格ばかりに目が向きがちですが、CADソフトウェアのコストも無視できません。ソフト費用を見落とすと、導入後に想定外の出費が発生します。


歯科技工士に人気の「exocad」を例にとると、基本ソフトウェアだけで740,000円(税別)です。 さらに、オプションモジュールを追加するたびに費用がかかる仕組みになっています。 denken-highdental.co(https://denken-highdental.co.jp/exocad/)


主なモジュール費用の例は以下の通りです。



  • プロビジョナルモジュール:113,000円

  • バイトスプリントモジュール:231,000円

  • ジョーモーションインポート:132,000円

  • xSNAPモジュール:80,000円


これらを積み上げると、ソフトだけで100万円を超えるケースも珍しくありません。 exocadはライセンスフリーという点が長期運用コストの抑制につながりますが、スタート時の初期費用設計が肝心です。 denken-highdental.co(https://denken-highdental.co.jp/exocad/)


導入前に「ハード+ソフト+保守+材料」の4点セットで合計金額を試算する習慣をつけましょう。これが基本です。


参考:exocad詳細価格・モジュール一覧(電気化学工業系販売店)
歯科用CADソフトウェアexocad特集|電研ハイデンタル


歯科用CAD/CAMシステムの導入補助金:ものづくり補助金・IT導入補助金の活用法

CAD/CAMの導入費用を実質的に圧縮できる公的補助金が複数あります。知らないと数百万円単位で損をする可能性があります。


まず注目すべきは「ものづくり補助金」です。 CAD/CAMや3Dスキャナーでの採択実績が豊富で、歯科業界での活用事例も増えています。対象となる経費は機械装置・システム構築費(CAD/CAM本体)・運搬費・技術導入費・外注費などが含まれます。 note(https://note.com/fancy_camel1678/n/n5565b0d35253)


次に「IT導入補助金」があります。 ソフトウェアやPC周りを整備したい場合に最適です。CADソフトの費用がITツールとして認定されるケースもあり、exocadのような高額ソフトの導入時に活用できる可能性があります。 note(https://note.com/fancy_camel1678/n/n5565b0d35253)


3つ目が「業務改善助成金」です。 ユニットやスキャナーを導入しながら確実に助成金を得たい場合に有効で、スタッフの賃上げをセットにすることが条件の一つになります。 note(https://note.com/fancy_camel1678/n/n5565b0d35253)



  • 高額なデジタル機器(CAD/CAM本体等)→ ものづくり補助金

  • ソフトウェア・PC・レセコン → IT導入補助金

  • ユニット・スキャナー+賃上げ → 業務改善助成金


これは使えそうです。申請は「導入後ではなく導入前」に行う必要があるため、購入を決めた段階ですぐに確認するのが鉄則です。


参考:歯科医院向けCAD/CAM補助金・助成金の詳細解説
【歯科医院向け】CAD/CAMやレセコン導入に使える補助金・助成金3選|note


歯科用CAD/CAMシステムの投資回収:点数・件数・原価で試算する方法

「いくらで買えるか」の次に考えるべきことは、「いつ元が取れるか」です。結論は、計算式を持っているクリニックが最も早く回収できます。


投資回収を試算するときの基本式は次の通りです。 m-assets(https://m-assets.com/lp/clinic/blog/dental-cadcam-tax-strategy)



  • 年間増収(概算)=(対象点数の増分)×(月件数)×12×(1点10円換算)

  • 年間粗利(概算)= 年間増収 − 材料費・技工外注費 − 保守・サブスク費用


具体的な事例として、CAD/CAM 1Day治療を武器にしたあるクリニックは、保険診療を維持しながら自費率50%をキープし、毎月200~300万円の自費売上を継続しています。 これは「CAD/CAMは保険点数目的でしか収益化できない」という思い込みを完全に覆す数字です。 dental-info1(https://dental-info1.com/takesue_01-s1/)


また、2026年の診療報酬改定では「歯科技工士連携加算」の新設など、CAD/CAMのデジタル連携が評価される方向に制度が動いています。 投資回収の筋道がより立てやすい環境が整ってきているといえます。 m-assets(https://m-assets.com/lp/clinic/blog/dental-cadcam-tax-strategy)


数字を把握することが大切です。感覚だけで「高い・安い」を判断するのではなく、月あたり何件の自費・保険補綴を想定するかを事前に試算してから導入交渉に臨むと、価格交渉の根拠にもなります。


参考:CAD/CAM導入の投資対効果シミュレーション詳細
歯科用CADCAMを導入した場合の医院の投資対効果をシミュレーション!|giko4.com


歯科用CAD/CAMシステムの選び方:院内ラボ型とスキャナー外注型の価格差を比較

「CAD/CAMシステム」と一口に言っても、院内完結型と外注連携型では初期投資が100万円単位で変わります。どちらが合うかは、クリニックの規模と患者数で決まります。


院内ラボ型(例:CEREC)は、スキャン→設計→切削→装着まで院内で完結します。 患者が「1日で補綴物が完成する」という体験を提供できるのが最大の強みで、1Day治療の自費単価を高く設定しやすいメリットがあります。ただしトータル1,200万円超の初期費用が壁になります。 giko4(https://giko4.com/2018%E5%B9%B4cadcam%EF%BC%8F%E5%8F%A3%E8%85%94%E5%86%85%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%8F%E4%BE%A1%E6%A0%BC/)


スキャナー外注連携型(例:Trios単体)は、スキャナーで口腔内データを取得して技工所に送り、補綴物を製作してもらう形態です。 スキャナー単体500万円程度から始められ、ミリングマシンが不要なぶんコストを抑えられます。ただし技工所への依頼費が発生し、完成まで数日かかる点は患者説明が必要です。 giko4(https://giko4.com/2018%E5%B9%B4cadcam%EF%BC%8F%E5%8F%A3%E8%85%94%E5%86%85%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%8F%E4%BE%A1%E6%A0%BC/)


どちらを選ぶかの判断軸は次の3点に絞られます。



  • 🔹 1日あたりの補綴件数(月20件以上なら院内型の回収が速い)

  • 🔹 自費治療の訴求力(1Day治療を売りにするかどうか)

  • 🔹 技工士スタッフの有無(院内ラボ型は操作者の習熟が必要)


スキャナーだけでも導入するという選択肢があります。 まずIOS(口腔内スキャナー)から始めて段階的にシステムを拡張する「ステップ導入」が、初期リスクを抑えながらデジタル化を進める現実的な方法として注目されています。 giko4(https://giko4.com/2018%E5%B9%B4cadcam%EF%BC%8F%E5%8F%A3%E8%85%94%E5%86%85%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%8F%E4%BE%A1%E6%A0%BC/)


2024年6月のIOS保険収載をきっかけに、スキャナー単体でも保険点数が取れる環境が整いつつあります。 このタイミングでの導入検討は、制度面からも追い風の状況といえます。 ci-medical.co(https://ci-medical.co.jp/_wp/wp-content/uploads/2025/02/ir_20250227.pdf)


参考:院内CAD/CAM導入の収益性検証(前歯CAD/CAM冠の点数分析)
点数検証!前歯CAD/CAM冠は実際に収益が出るの?|船井総研歯科コンサルティング