ボトックスで対応しようとすると、3年間で総額24万円以上かかることもある。
リップリポジショニング(上唇粘膜切除術)の費用は、全額自由診療となるため医院によって価格設定が異なります。複数の歯科医院の料金を調査すると、最低価格は165,000円(税込)、高いクリニックでは385,000円(税込)まで幅があることが確認できます。
つまり、同じ術式であっても医院選びで約220,000円もの差が生じます。
価格差の主な要因は「設備・術者技術・使用材料」の3点です。歯科用CTやマイクロスコープを使う医院はその分費用が高くなる傾向があります。一方で、費用が極端に安い場合は経験の浅い術者によるケースがあるため、価格だけで判断するのは避けたいところです。
| 医院・クリニック名 | リップリポジショニング費用(税込) |
|---|---|
| 梅田アップル歯科 | 165,000円 |
| アップル歯科尼崎駅前 | 165,000円 |
| 本町ノーブル歯科 矯正歯科 | 165,000〜231,000円 |
| スター歯科(西宮北口) | 220,000円 |
| 安田歯科(ガミースマイルセンター) | 220,000円 |
| 葛西ゼロ歯科 | 260,000円 |
| 日本ガミースマイル研究会(目安) | 330,000円 |
| BIANCA Clinic | 385,000円 |
患者さんから「なぜこんなに値段が違うんですか?」と聞かれたとき、どう答えるか準備しておくことは、歯科従事者として重要な場面です。費用の内訳を丁寧に説明できることが、クリニックへの信頼につながります。
参考:日本ガミースマイル研究会による上唇粘膜切除術の概要と費用目安
https://gummysmile.jp/treatment/upper_lip_mucosa_resection/
提示される「手術費用」だけを見て費用を比較するのは危険です。実際には複数の追加費用が発生するケースが多く、総額ベースで比較することが必須となります。
追加費用が発生する主な項目は、検査料(レントゲン・口腔内写真)、静脈内鎮静法(約88,000円)、ボトックス同時施術(約33,000円)、術後薬剤費(抗生剤・鎮痛剤)、そして糸抜き・術後検診料などです。
たとえば、「手術費用165,000円」と案内されているクリニックでも、静脈内鎮静を追加すると253,000円になります。これはおおよそ運動会やランドセル1個分の差です。患者が「思ったより高かった」と感じる原因の多くは、この追加費用の見落としにあります。
| 費用項目 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 手術費用(本体) | リップリポジショニング本体 | 165,000〜385,000円 |
| 術前検査 | レントゲン・口腔内写真・視診 | 0〜11,000円 |
| 静脈内鎮静法 | 不安・痛みを抑えるリラックス麻酔 | 約88,000円 |
| ボトックス同時施術 | 上唇挙筋への注射で後戻り予防 | 約33,000円 |
| 術後薬剤 | 抗菌薬・鎮痛剤・整腸剤・うがい薬 | 0〜数千円 |
| 術後検診(抜糸など) | 術後10日〜2週間での抜糸と消毒 | 0〜数千円 |
総額が一式コミコミの「トータルフィー制」なのか、それとも各工程で加算される「従量制」なのかをカウンセリングで必ず確認することが原則です。患者さんへの費用説明の場面でも、この区分を分かりやすく伝えることが、後でのクレーム防止になります。
参考:ガミースマイル治療法別の費用相場(中野デンタルクリニック)
https://www.nakano-dental.net/column/gummy-smile-treatment-costs/
ガミースマイルの相談を受けた際、多くの歯科従事者が「まずボトックスを試してみましょう」と提案するケースがあります。確かにボトックスは初期費用が安く見えます。しかし、長期的なコストで比較すると話が変わってきます。
ボトックスの効果持続期間は個人差がありますが、一般的に3〜6ヶ月程度とされています。費用は1回あたり1〜5万円(平均3万円程度)が相場です。年2回施術した場合、年間6万円、5年で30万円、10年では60万円もの出費になります。
これはリップリポジショニング(1回20〜38万円)を大きく上回ります。
もちろん後戻りリスクがゼロではない点や、外科手術を伴う点は加味する必要があります。ただ、患者さんが「ボトックスを何年も打ち続けること」を選択する前に、長期コストの試算を提示することは、歯科従事者として患者の利益を守る視点から重要な情報提供といえます。
参考:ガミースマイル治療費用の完全ガイド(中野デンタルクリニック)
https://www.nakano-dental.net/column/gummy-smile-treatment-costs/
リップリポジショニングは、約10%の確率で後戻りが起こるとされています。後戻りには2種類あり、術直後から生じる早期型と、術後数年かけて徐々に進む経年型があります。
後戻りが起きた場合、再施術が必要になるため、追加費用が発生するリスクがあります。これが看過できないポイントです。
後戻りリスクが高い症例の特徴として、上唇挙筋が著しく発達しているケースが挙げられます。このような症例では、リップリポジショニング単独での施術よりも、同時ボトックス(約33,000円追加)や骨膜縫合を採用した術式の選択が有効です。骨膜縫合は内部組織を縫合することで唇の位置をより強固に保持し、後戻りの確率を下げる最新の方法として採用するクリニックが増えています。
後戻りが10%なら問題ないんでしょう? と思うかもしれませんが、再施術には粘膜の余量が残っていない場合が多く、修正が困難なケースが現実として存在します。
患者さんへの術後説明に「後戻りの可能性は約10%あります」という一言を加えることと、その場合の対応方針(再施術の可否、ボトックスでの対応)まで事前に伝えることが、術後満足度と信頼維持に直結します。
参考:後戻りしにくいリップリポジショニングの術式解説(本町ノーブル歯科)
https://hommachi-noble.com/gummy-smile/repositioning/
ガミースマイル治療の費用を「リップリポジショニング一択」で提案するのは、歯科従事者として不十分です。なぜなら、ガミースマイルの原因によって最適な術式が異なり、それが費用設計にも直結するからです。
ここが検索上位記事では意外と触れられていない重要な視点です。
上唇挙筋が主原因であればリップリポジショニング(20〜38万円)が有効ですが、歯茎の過剰増殖が原因なら歯冠長延長術(5〜10万円/本)が選択肢になります。前歯の位置異常が原因なら矯正治療(50〜100万円以上)が根本的な解決になることもあります。重度の骨格的問題には上顎骨切り手術(100〜300万円)まで視野に入れる必要があります。
つまり、「費用が安い=患者に優しい」ではありません。
原因を正確に診断せずにリップリポジショニングを勧めてしまうと、術後効果が出にくく、患者の不満とクレームにつながるリスクがあります。費用提示の前に必ず「なぜガミースマイルになっているのか」の原因分析を行い、原因別に「この術式が最適でこの費用です」という形で提案することが、クリニックの信頼性を大きく左右します。
| ガミースマイルの主原因 | 推奨される術式 | 費用目安(税込) | 効果持続 |
|---|---|---|---|
| 上唇挙筋の過活動 | リップリポジショニング | 165,000〜385,000円 | 半永久的(後戻りリスク10%) |
| 上唇挙筋の過活動(軽症) | ボトックス注射 | 10,000〜50,000円/回 | 3〜6ヶ月(要定期施術) |
| 歯茎の過剰増殖 | 歯冠長延長術 | 50,000〜100,000円/本 | 永続的(骨切除あり) |
| 前歯の位置異常・出っ歯 | 矯正治療 | 500,000〜1,000,000円以上 | 永続的 |
| 上顎骨の過成長(骨格性) | 上顎骨切り手術 | 1,000,000〜3,000,000円 | 永続的(顎変形症なら保険適用も) |
複合原因のケースでは、リップリポジショニングと歯冠長延長術を組み合わせる術式も有効で、費用は合計33〜46万円程度になります。患者にとって納得感のある費用提示ができるよう、診断精度の高いカウンセリング体制を整えることが重要です。
参考:ガミースマイル治療の原因別アプローチ(梅田アップル歯科)
https://umeda-appledc.jp/gummy-smile
リップリポジショニングは審美目的の自由診療であるため、原則として保険適用外です。一方、医療費控除の観点については、知っておくと患者への適切な情報提供につながります。
医療費控除については慎重な確認が条件です。
ガミースマイル治療は「審美目的」と見なされる場合が多く、原則として医療費控除の対象外となります。ただし、上顎骨の著しい変形など機能障害を伴う顎変形症の診断がついている場合は保険適用の可能性もあり、この場合は外科矯正治療として医療費控除の対象になるケースがあります。
この情報が整理できていると、患者への説明の質が上がります。
費用負担の軽減手段として現実的なのはデンタルローンと分割払いです。多くのクリニックが提携デンタルローンを用意しており、月々の支払いを分散させることで初期費用の心理的ハードルを下げる効果があります。たとえば220,000円のリップリポジショニングを24回払いにした場合、月々の支払いは約9,200円(金利別)となります。これはスマートフォンの月額プランほどの金額です。
費用の支払い方法を複数提示できることは、クリニックの患者満足度向上にも直結します。初回カウンセリング時に「費用のご説明」として一覧化した資料を用意しておくと、患者の安心感が高まるはずです。
参考:ガミースマイル治療が保険適用になるケース(プラム歯科)
https://plum-dc.com/gummy_smile/
十分な情報が集まりました。記事を生成します。