リストラされても、歯科業界に在籍し続けると生涯年収が平均200万円以上下がるケースがあります。
カボデンタルシステムズ株式会社(現エンビスタジャパン株式会社)は、1957年設立・資本金4億8000万円・従業員数163人規模の歯科医療機器メーカーです。 2021年12月1日をもって、KaVo製品のうちインスツルメント・イクイップメント・技工製品の事業が新会社「カボデンタルシステムズジャパン合同会社」へ譲渡されました。 その後、2022年9月には旧カボデンタルシステムズ株式会社が「エンビスタジャパン株式会社」へ社名変更し、組織の大きな転換点を迎えています。 honnetenshoku(https://honnetenshoku.com/company/bc5029e306a8ee41dc13f173422891ad)
これは突然の話ではありません。
外資系歯科医療機器企業特有の「グローバル再編」の流れが根底にあります。 世界規模のコスト最適化施策として、複数の事業部門を分割・譲渡するのは欧米の大手医療機器メーカーが頻繁に用いる手法です。つまり、日本国内の従業員にとっては突然に感じられても、本社レベルでは数年単位で計画されていたケースがほとんどです。 kavo.co(https://www.kavo.co.jp/topics_menu)
歯科医療機器業界に勤める方にとって、こうした動向をあらかじめ把握しておくことは、自身のキャリア防衛に直結します。
コロナ禍の大阪センターでは、カボ・日通含めて従業員の約半数がリストラの対象となりました。 これは全国の歯科医療機器業界の中でも際立った規模であり、残留した従業員にも全体的な給与削減が提示されたとされています。厳しいですね。 jobcatalog.yahoo.co(https://jobcatalog.yahoo.co.jp/company/2001323776/review/)
さらに、退職者が出ても人員補充はなく、全く関係ない部署の社員にその業務が割り振られるという状況も報告されています。 1人あたりの業務量が実質的に増加し、残業時間が月平均66時間超になるケースも確認されています。 jobtalk(https://jobtalk.jp/companies/45374/answers)
こうした状況は、歯科医療従事者にとってどういうリスクにつながるのでしょうか?
単純に収入が減るだけでなく、業務過多による技術的なミスや患者対応の質低下といった問題に発展するリスクが高まります。歯科業界で働く方なら、「自院・自社の経営状況」を定期的にチェックする習慣が自衛の第一歩です。
日本歯科医師会は全国で「歯科衛生士の復職支援事業」を展開しており、ブランクがある方でも無料で再就職支援・研修が受けられます。 福岡県では「未就業歯科衛生士リカバリー事業」として、最新歯科医療の講義・PMTC実習・就職ガイダンスがセットで提供されています。 これは無料です。 jda.or(https://www.jda.or.jp/return-to-work/)
一方、エンビスタジャパン(旧カボデンタルシステムズ)では、組織再編後も歯科矯正製品の営業職など新規求人を継続的に出しており、年収500万円・年間休日124日という待遇での募集事例もあります。 直行直帰・個人裁量の大きい働き方ができる職種で、外資系の環境に適応できる方には魅力的な選択肢になり得ます。 r-agent(https://www.r-agent.com/kensaku/kyujin/20250509-183-01-006.html)
リストラ後のキャリアが不安な方は、まず日本歯科医師会の復職支援ページで自分の都道府県の制度を確認するのが最初の行動として最もコストが低いです。
日本歯科医師会 歯科衛生士の復職支援事業(都道府県別の支援制度一覧)
カボデンタルが事業譲渡・組織再編を行った際、歯科医院側にとっては「医療機器の薬事移管」という実務的な問題が発生しました。 具体的には、2021年12月の事業移管に伴い、KaVo製品の薬事登録が旧社から新会社に移る手続きが必要となり、一部製品の供給・サポート体制が一時的に不明確になりました。これは意外ですね。 kavo.co(https://www.kavo.co.jp/news_event/kavonews)
歯科医院で使用しているハンドピースやタービンなどのKaVo製品は、修理・メンテナンスの窓口が変わる可能性があります。 担当営業が変わったり、サービス拠点が再編されたりすることで、対応が遅くなるリスクがあります。治療中の機器トラブルは患者対応に直結するため、リストラ・再編の情報は仕入れ先として把握しておく必要があります。 kavo.co(https://www.kavo.co.jp/topics_menu)
仕入れ先の企業再編情報を定期的に確認することが原則です。
特にカボ・エンビスタ系製品を導入している歯科医院は、現在の担当窓口と緊急連絡先を改めて確認しておくことをお勧めします。エンビスタジャパンの公式サイト(envistaco.jp)では、製品ごとのサポート窓口情報が更新されています。
エンビスタジャパン株式会社(旧カボデンタルシステムズ)公式サイト:製品サポート・窓口情報
「リストラされた=歯科業界から離れるべき」という発想は、実は大きな機会損失になります。
歯科業界は現在、全国で約6万9,000軒以上の歯科医院があり(コンビニより多い水準)、歯科衛生士の有効求人倍率は約20倍という慢性的な人材不足が続いています。 つまり、メーカー側でリストラが起きても、歯科医院側は常に即戦力を求めています。 dental-career(https://www.dental-career.jp/column/shushoku-tenshoku/column-239/)
これは使えそうです。
外資系歯科医療機器メーカーでの営業・サポート経験は、歯科医院経営側から見ると「製品知識がある即戦力」として高く評価される場合があります。メーカー出身者がクリニックのコーディネーターや医療機器管理担当として採用されるケースも増えており、年収400〜500万円水準での転職事例も報告されています。リストラが条件を整えてくれるという考え方もできます。
歯科業界の転職に特化した求人サービス(デンタルキャリア等)を活用することで、メーカー経験者向けの非公開求人にアクセスしやすくなります。まず登録だけしておくという行動が、選択肢を広げる最も低コストな一手です。
デンタルキャリア:60歳以上でも転職できる歯科職場探しのポイント(再雇用制度の解説あり)