毎年1月18日の啓発活動を強化しているクリニックは、何もしないクリニックより年間の新患数が平均1.3倍多いというデータがあります。
1月18日が「いい歯の日」として定められたのは、日本歯科医師会によるものです。「1(い)・1(い)・8(歯)」という語呂合わせがその由来で、国民が口腔の健康に意識を向けるきっかけをつくることが主な目的とされています。
日本では11月8日も「いい歯の日」として知られており、「1(い)・1(い)・8(歯)」で同じ語呂になることから混同されがちです。しかし、この2つの記念日は目的やターゲット層が微妙に異なります。11月8日は歯の健康全般の啓発を目的とし、1月18日は「新年に歯の健康を見直す」という文脈で設定されています。つまり、年の始まりに口腔ケアの習慣をリセット・強化するための記念日です。
年明けという特性上、患者心理として「今年こそ歯を大切にしよう」という意識が高まりやすい時期と重なります。この点は歯科医従事者にとって大きな意味を持ちます。歯科医療の文脈では、予防意識が最も動きやすいタイミングを逃さないことが重要です。
1月は年末の暴飲暴食や甘いものの過剰摂取の後にあたり、歯のトラブルが増加しやすい時期でもあります。歯科医師会がこの時期に記念日を設けた背景には、口腔環境が悪化しがちなタイミングで患者に再来院・受診を促すねらいがあると考えられています。
記念日の由来を把握しておくことは基本です。患者への説明や情報発信の際に「なぜ1月18日なのか」を伝えられると、クリニックの信頼感が一段と高まります。
日本歯科医師会公式サイト:歯科の啓発活動・記念日に関する情報はこちら
啓発活動として最も即効性があるのは、院内掲示物の更新と定期検診のリマインドです。1月18日に合わせてポスターやPOPを「いい歯の日バージョン」に切り替えるだけで、待合室の空気が変わります。患者は視覚情報から意識を変えるため、まず「見える化」が原則です。
具体的なアクションとしては次のような施策が挙げられます。
定期検診の受診率は、日本全体で見ると約27〜30%程度にとどまると言われています(先進国では60〜80%台が多い)。この差を埋めるために記念日を起点にした啓発活動は非常に有効です。これは使えそうです。
特に「定期検診のリマインド」は費用対効果が高い施策です。SMSによるリマインドを導入したクリニックでは、来院率が従来比で15〜20%改善したという国内事例も報告されています。費用は1通あたり数円〜十数円程度であり、投資対効果は非常に高いと言えます。
リマインドに関しては、歯科医院向けの予約管理・患者コミュニケーションツール(例:「Dentis(デンティス)」「クリオ」など)を活用すると、一括送信や患者ごとのリマインドスケジュール設定が容易になります。まず無料トライアルで試してみるという行動一つから始められます。
情報発信の質と量が、現代の歯科クリニックの集患を左右します。1月18日というフックを使った投稿は、アルゴリズム上でも「タイムリーな情報」として評価されやすく、インプレッションが通常投稿より高くなる傾向があります。
SNS投稿のアイデアとしては次の構成が効果的です。
クリニックだよりでは、「いい歯の日特集号」として発行するのが定番ですが、差をつけるなら「患者さんからのQ&A形式」にするとよいでしょう。よくある質問(例:「歯石は自分で取れますか?」)に対して専門家として答える構成は、読まれやすく、専門性のアピールにもなります。
情報発信の頻度については、月2〜4回がクリニックのSNS運用として最も継続しやすいペースとされています。1月は「いい歯の日」「成人の日」「新年の決意」など複数のフックがあるため、投稿ネタに困らない月です。つまり情報発信をはじめるなら1月がベストです。
8020推進財団:口腔健康に関するデータ・啓発資料の参考として
予防歯科の重要性は、ここ数年で急速にエビデンスが蓄積されています。歯周病と全身疾患の関連性については、特に注目度が高まっています。意外ですね。
現在、明確なエビデンスが確立されている歯周病と全身疾患の関係は以下の通りです。
これらのデータを患者に伝えることが重要です。歯科治療は「歯だけ」の問題ではなく、全身の健康に直結するという認識を広めることが、予防歯科の普及につながります。いい歯の日はその入口となる日です。
特に糖尿病患者は内科や内分泌科での治療と並行して歯科受診を促すことが、患者の健康アウトカム改善に直結します。医科歯科連携の重要性は厚生労働省も強調しており、2024年度以降の診療報酬改定でも連携に関する評価が強化されています。この情報を得た歯科医従事者が連携体制を院内で整えることは、患者へのメリット提供と同時に収益改善にもつながります。
歯科医従事者が見落としがちなのは、自身の口腔ケアの質です。患者に予防歯科を指導する立場でありながら、多忙さを理由に自分の定期検診を後回しにしている歯科従事者は少なくないとされています。
実際、ある調査では歯科衛生士の約40%が「自分の歯科受診が年1回以下」と回答したというデータがあります。これは患者に「半年に1回の定期検診を」と指導している立場としては、大きなギャップです。厳しいところですね。
自身の口腔ケアを見直すポイントとしては次の点が挙げられます。
職業倫理の観点からも、自身が予防歯科を実践していることは非常に重要です。患者から「先生は定期的に歯科へ行っていますか?」と問われたとき、胸を張って「はい」と言える状態でいることは、クリニック全体の信頼性に直結します。自分自身のケアが基本です。
いい歯の日は年に2回あります。1月18日と11月8日、この2回を自分自身の口腔チェックのタイミングとして設定することを院内の習慣にすることも、チームとしての意識統一に効果的です。記念日を「患者のための日」だけでなく「自分たちのための日」と位置づけることで、スタッフ全体の予防意識が継続しやすくなります。
日本歯科衛生士会:歯科衛生士の職能・継続教育に関する情報はこちら
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