治療直後に比色計で測定しても、歯が乾燥しているだけで1〜2シェード明るく出てしまい、正確なデータになりません。
歯科における比色計(シェード測定器)とは、歯の色調を数値化して客観的に捉えるための機器です。 目視によるシェードガイドを使った「視感比色法」に対して、機器を用いた測定を「器械測色法」と呼び、分光測色計や光電色彩計(比色計)がこれに該当します。 oralstudio(https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/6952)
機器には大きく2つの種類があります。 dentalkart(https://www.dentalkart.com/blogs/best-practices-for-shade-matching-in-dentistry)
| 種類 | 仕組み | 特徴 |
|---|---|---|
| 分光測色計 | 多数の波長で反射光を測定 | 精度が高い・データが豊富 |
| 比色計(色彩計) | R/G/Bの3フィルターで測定 | コンパクト・手軽・三刺激値を記録 |
比色計はRGB3点のみを記録するため、分光測色計ほど詳細なデータは得られません。 ただし、シェードの相互比較やサンプルマッチングには十分な精度を発揮します。診療室での日常的な色調確認なら問題ありません。 uprtek(https://www.uprtek.com/ja/blogs/difference-between-colorimeter-and-spectrometer)
歯面の状態については、以下の3点を必ず確認してください。
歯が乾燥しているかどうかは見た目だけでは判断しにくいため、シェードテイキングは必ず「治療開始前・口腔内が通常の湿潤状態にある段階」で行うのが原則です。 処置後に測定するのは、このリスクがあります。 speareducation(https://www.speareducation.com/resources/spear-digest/a-quick-tooth-shade-matching-technique-to-simplify-the-chairside-process/)
測定の手順を正しく踏むことで、技工士への情報伝達精度が格段に上がります。以下がステップ別の基本フローです。
測定はアクセスしやすい唇面(中央〜切縁1/3)から始め、必要に応じて歯頸部・中央・切縁の3点で記録するとより詳細なデータになります。 つまり複数点の測定が基本です。 assureddentallab(https://assureddentallab.com/shade-matching-success-expert-tips-techniques/)
特に見落とされがちなのが「シェードガイドの向き」です。シェードタブを歯の前方に置くのでなく、歯軸と平行に歯に沿えた状態で比較することで、明度の誤認を防げます。 m-cera(https://m-cera.jp/lecture/shadetaking-caseoffailure/)
比色計の出力は数値(L*a*b*値やXYZ値)で表示されますが、それをシェードガイドのシェード番号に対応させる作業が必要です。これが意外なつまずきポイントです。
特に近年普及しているフルジルコニア補綴物は、ラボによって使用するジルコニアメーカーが異なるため、同じシェード番号でも色が異なる場合があります。 比色計のデータだけを技工所に送るのではなく、シェードタブの写真と併用することでこのリスクを回避できます。 m-cera(https://m-cera.jp/lecture/fullzirconiashadeguide/)
フルジルコニアの場合は独自シェードガイドの使用を技工所に確認しておくことが条件です。 m-cera(https://m-cera.jp/lecture/fullzirconiashadeguide/)
測定して終わりではありません。記録と伝達の精度が、最終的な補綴物の色再現性を決めます。 m-cera(https://m-cera.jp/lecture/shadetaking-caseoffailure/)
技工所への伝達で含めるべき情報は以下のとおりです。
比色計のデータはデジタルファイルとして保存・共有できるため、紙の指示書より情報の欠落が少ない点が強みです。 ただし、データを受けた技工士が誤解釈するリスクを防ぐため、数値と写真と口頭説明の三重確認が実践的には有効です。 dentalkart(https://www.dentalkart.com/blogs/best-practices-for-shade-matching-in-dentistry)
参考:歯科用デジタルシェード測定器の種類・比較についての詳細情報
参考:シェードテイキングの失敗例と技工士が困るポイントの実例解説
シェードテイキングの注意点|m-cera.jp
参考:フルジルコニアにおけるシェードテイキングの落とし穴について
フルジルコニアのシェードテイキング落とし穴|m-cera.jp