歯槽骨整形術 保険 算定 手術 点数 病名

歯槽骨整形術 保険の算定可否、病名、抜歯同時の扱い、欠損部位以外の例外、先進医療との違いまで整理します。査定を避ける判断軸はどこにあるのでしょうか?

歯槽骨整形術 保険

あなた、抜歯と同時算定で点数が消えます。


この記事の要点
📌
保険算定の原則

歯槽骨鋭縁などの病名と、1歯相当単位の考え方を外すと査定されやすいです。

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見落としやすい例外

欠損部位以外や、抜歯後に日を改めた同一部位でも認められる事例があります。

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実務での分かれ目

同時算定不可と別日算定可の線引きを、カルテ記載と術式の整理で明確にすることが重要です。


歯槽骨整形術 保険の基本と算定単位



歯槽骨整形手術、骨瘤除去手術は、歯科点数表上ではJ006で扱われ、1歯に相当する範囲を単位として算定します。1ブロック全体でまとめて請求する感覚で出すと、後から整合性が崩れやすいです。つまり1歯単位です。


2026年時点の歯科診療報酬点数表では、J006は110点です。3割負担の患者さんなら、手術料部分の自己負担は概算で330円相当がベースになり、これに再診料や処置、薬剤、画像などが加わります。点数の土台は明確です。


J006の最新点数と1歯単位の算定ルールが確認できます。


現場では「義歯前処置だからまとめて保険で出せる」と受け取られがちですが、実際は病名と対象範囲の組み立てが先です。社会保険診療報酬支払基金は、「歯槽骨鋭縁(SchA)」病名での算定を原則として認めると示しています。病名設定が基本です。


歯槽骨整形術 保険で必要な病名と記載

支払基金の審査情報提供事例では、「歯槽骨鋭縁(SchA)」病名で歯槽骨整形手術、骨瘤除去手術の算定を原則認めると明示されています。鋭縁または隆起があることが臨床上あり得るため、病名と所見がつながっていれば説明しやすい構造です。結論は病名連動です。


ここで弱いのが、カルテに「義歯が当たる」「痛い」だけしか残っていないケースです。審査側は症状だけでなく、どの部位に鋭縁や隆起があり、何をどこまで整形したのかを見ます。所見の具体化が条件です。


たとえば「右下6相当部近心歯槽頂に鋭縁を認め、義歯床辺縁の圧接痛あり」のように、部位、形態、機能障害を一続きで書くと通りやすくなります。写真1枚や口腔内スキャン画像を院内記録として残す運用も、返戻時の確認時間を減らせます。これは使えそうです。


歯槽骨整形術 保険と抜歯同時の扱い

いちばん誤解が多いのが、抜歯と同時に行った歯槽骨整形です。抜歯手術の留意事項では、抜歯と同時に行う歯槽骨の整形等の費用は、抜歯手術の所定点数に含まれるとされています。別算定は不可です。


つまり、同じ処置日で同じ流れの中に入っている歯槽骨整形を、J006として別に立てると査定されやすいということです。110点だから小さい、と軽く見ると危険です。痛いですね。


一方で、抜歯後に日を改め、同月内でも別日に同一部位へ歯槽骨整形手術を行ったケースは、支払基金の審査事例で算定が認められています。「Per→歯槽骨鋭縁」の移行病名で、抜歯後に鋭縁が残った流れが整理できれば、別日算定の根拠になります。別日なら問題ありません。


抜歯と別日に行った同一部位の歯槽骨整形手術が認められた審査事例を確認できます。


歯槽骨整形術 保険の例外と欠損部位以外

意外なのは、欠損部位以外への算定です。支払基金は2021年2月22日の事例で、欠損部位以外に対する「歯槽骨整形手術、骨瘤除去手術」の算定を原則認めると示しました。残存歯がある部位でも例外ではありません。


背景にあるのは、隣在歯の抜歯などに伴い、歯が残っている部位でも歯槽骨が鋭縁または隆起することが臨床上あり得る、という考え方です。ここを知らないまま「有歯顎部だから無理」と判断すると、本来取れる110点を落とすことになります。意外ですね。


この場面で役立つのは、欠損か有歯顎かではなく、障害の原因をメモする運用です。隣在歯抜歯後なのか、義歯圧痕なのか、隆起の範囲は1歯相当かを先に整理しておくと、スタッフ間の説明もそろいます。原因整理が基本です。


欠損部位以外でも算定を原則認める支払基金の審査事例です。


歯槽骨整形術 保険と先進医療・自費の境界

「歯槽骨に関わる処置なら先進医療や自費の話も同じ」と混同されがちですが、ここは切り分けが必要です。厚労省資料では、歯周組織再生の先進医療に総費用85,076円、うち先進医療部分42,900円という例が示されています。別物として考えるべきです。


つまり、保険のJ006で扱う歯槽骨整形手術110点の世界と、再生医療系の先進医療や高額自費は、目的も費用感もまったく違います。患者説明でここが混ざると、数百円から数万円、場合によっては10万円超の認識差が生まれます。説明の分離が原則です。


独自視点として大事なのは、術式名ではなく「患者が最終的に何にお金を払うのか」を受付まで共有することです。査定対策のための記載強化と、トラブル防止のための費用説明は別ラインで整えると、時間ロスとクレームを同時に減らせます。あなたの院内導線が条件です。


歯周組織再生の先進医療の総費用と先進医療部分の費用例が確認できます。






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