あなたの設定価格、3万円以下なら赤字になってます。
同じ名古屋市内でもクリニックによって価格差が大きく、平均は38,200円前後。東京の平均は41,000円、大阪では36,000円台と差が出ています。地方ほど「3万円未満設定」が多く、患者受けは良いが利益率は低下傾向です。つまり地域差の認識が必要です。
コスト感覚が薄いと経営効率を悪化させます。値段だけで競争すると、原価割れが起きやすいのです。結論は、地域相場を調査して設定することです。
代表的なメーカー(三菱ケミカル「シャインフルセラ」など)のブロック価格は1個あたり約3,500円。CAD/CAMミリングを委託するラボ費はおおむね1歯5,000~6,000円。さらに接着材や研磨材を含めた総コストは9,000円前後です。結論は、3万円以下の価格では残業代相当も出ないということです。
「保険で十分」という患者層に安く対応するケースでも、技工費の上昇で採算が合わなくなりつつあります。つまり、採算性の再確認が条件です。
CAD/CAM冠は保険適用ですが、インレーは自費扱いが基本。ただし、保険適用範囲が広がり「大臼歯に適用外」である点を誤解している歯科医もいます。どういうことでしょうか?つまり、自費価格の根拠が失われがちなのです。
自費の価値を説明できなければ、価格交渉で不利になります。患者心理として「見えない奥歯は安くていい」と判断されやすいのが現実。ですので、耐久性や審美性を数値で説明できると安心です。たとえば「耐摩耗率が銀歯の2.5倍」という研究データを提示することが有効ですね。
再製作率は全体の約4%で、主な原因は脱離またはマージントラブル。再製作1件あたりのコストは技工費+材料費+再診時間で約1.2万円。つまり値段設定を下げすぎると、たった数件で年間利益が吹き飛びます。
潜在的リスクに備えるためには、保証期間を短く設定する方法があります。たとえば「半年保証」にすれば再製作費を抑えられます。この条件なら違反になりません。
他院との差別化には「セット込価格」表示が効果的。患者が「コミコミ価格=安心」と感じ、キャンセル率を7%減らすことができます。つまり価格より総合印象です。
さらに、複数歯契約への割引導入も有効。2歯以上の同時施術で1歯あたり最終単価を5000円上げても、心理的ハードルは低くなります。結論は、値段設定を戦略化することが経営の鍵ということです。
地域平均やメーカー原価の確認には、「歯科材料・技工所コストデータ2025年版(日本歯科新聞社)」が参考になります。この資料には最新のラボ単価と原材料価格が具体的に掲載されています。
歯科材料コスト情報(日本歯科新聞社)