cerec primemill priceと導入コストの全貌を解説

CEREC PrimeMillの価格は一体いくらなのか?導入前に知っておくべきコスト構造やランニングコスト、他機種との比較まで歯科医従事者向けに詳しく解説します。あなたのクリニックに本当に合った選択ができていますか?

cerec primemill priceと導入コストの実態

中古で安く買ったPrimeMillが、初年度に新品より高くつくケースが実際にあります。


📋 この記事の3ポイント要約
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CEREC PrimeMillの本体価格

CEREC PrimeMillの新品価格は国内では概ね600〜800万円台が相場ですが、オプションや設置費、ソフトウェアライセンスを含めると総額1,000万円を超えることも珍しくありません。

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ランニングコストの落とし穴

本体価格だけでなく、年間保守契約・ブロック材料費・ソフトウェアアップデート費が毎年発生します。これらを合計すると年間50〜100万円規模になることがあります。

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投資回収の現実的な目安

月に一定数のCAD/CAM補綴を行うクリニックであれば3〜5年での回収が目安ですが、稼働率が低いと10年以上かかるケースもあります。


CEREC PrimeMillの本体価格と国内相場

CEREC PrimeMillは、Dentsply Sirona社が開発した歯科用CAD/CAM切削加工機の中でも、ハイエンドに位置するモデルです。国内正規代理店(シロナデンタルシステムズジャパン)を通じた新品価格は、一般的に600万〜800万円前後が目安とされています。


ただし、これは本体価格のみです。


クリニックに実際に導入するためには、設置工事費・電源工事費・排水工事費なども別途かかります。これらをすべて含めると、総額で800万〜1,000万円以上になるケースも少なくありません。意外なのは、ソフトウェアライセンス費用が別枠になっている点です。CEREC Softwareは本体とは別に購入・更新が必要で、初期ライセンス費用だけで数十万円かかることがあります。


価格は非公開に近い形で、正規代理店への問い合わせが原則です。


これが基本です。公式サイトにも定価が明示されていないため、複数の代理店から見積もりを取ることが価格交渉の第一歩になります。



  • 🏷️ 本体価格目安:600〜800万円前後(新品・国内正規)

  • 🔌 設置・工事費:50〜150万円程度(クリニック環境による)

  • 💻 ソフトウェアライセンス初期費用:30〜60万円程度

  • 📦 付属消耗品・初期ブロック材料:別途見積もり


海外(特に北米・欧州)の価格情報では、PrimeMillはUSD 30,000〜50,000前後(約450万〜750万円)で流通している事例もネット上で確認できます。国内価格との差は、サポート体制・保証・日本語対応などが含まれていることが主な理由です。


CEREC PrimeMillのランニングコストと維持費の実態

本体を買って終わり、と思っている歯科医従事者は少なくありません。これは危険な認識です。


PrimeMillを安定稼働させるためには、毎年継続的なコストが発生します。代表的なものをまとめると以下のとおりです。



  • 🛠️ 年間保守契約費:年間30〜60万円程度(メーカー推奨)

  • 💎 切削ブロック材料費(ジルコニア・セラミック等):1ブロックあたり3,000〜20,000円、使用頻度により年間数十万円規模

  • 🔄 切削バー(ミリングバー)交換費:消耗品のため定期交換が必要、年間10〜30万円程度

  • 💻 ソフトウェアアップデート・年間ライセンス:機能拡張を含む場合は年間数万〜数十万円


これらを合算すると、年間50〜100万円以上のランニングコストが現実的な数字になります。東京ドーム1個分のコストとは言えませんが、月換算で約4〜8万円強がクリニックの固定支出に加わるイメージです。


つまり、本体を安く買えても維持費で逆転するということです。


特に中古機器は保守契約が対象外になることがあり、故障時の修理費が1回で50万円を超えるケースも報告されています。中古購入を検討する際は、必ず「保守対応可否」を正規代理店に確認することが条件です。


CEREC PrimeMillと他機種との価格比較

CEREC PrimeMillと比較されることが多い機種として、同じSirona系のCEREC SpeedMillや、ローランドDG社のDWX-52DCi、Roland DWX-42Wなどが挙げられます。


































機種名 メーカー 価格目安(新品) 特徴
CEREC PrimeMill Dentsply Sirona 600〜800万円 高速・高精度、診療室内完結型
CEREC SpeedMill Dentsply Sirona 400〜600万円 コンパクト設計、小規模向け
Roland DWX-52DCi ローランドDG 200〜350万円 汎用性高、ラボ向け、低価格帯
Amann Girrbach Ceramill Motion2 Amann Girrbach 500〜700万円 欧州系高精度、ジルコニア対応


PrimeMillが他機種より高価な主な理由は、診療室内完結型(チェアサイドCAD/CAM)としての設計思想にあります。スキャン・設計・切削を1日の診療内で完結させることを前提としているため、切削速度と精度が最適化されています。これは使えそうです。


一方、ラボ連携を前提とするクリニックであれば、ローランドDGのような低価格帯機種で十分なケースもあります。自院の診療スタイルを先に整理することが原則です。


CEREC PrimeMillの投資回収シミュレーション

導入コストが1,000万円規模になるとして、実際に何年で回収できるのかを試算してみます。


CAD/CAM補綴(保険適用のCAD/CAMインレー、クラウン等)の場合、1補綴あたりの技工料が外注ラボへ依頼すると1本5,000〜15,000円程度かかります。これをインハウス化することでコスト削減できる、というのが基本的なROI計算の考え方です。



  • 📐 想定:月40件のCAD/CAM補綴を外注→インハウス化

  • 💴 外注技工料節約:1本8,000円 × 40件 = 月32万円の削減

  • 📅 ランニングコスト差し引き後の月次メリット:約24〜28万円

  • 🗓️ 回収目安:総投資1,000万円 ÷ 月25万円 = 約40ヶ月(約3.3年)


月40件という数字は、1日2件×週5日×月4週の計算です。これが条件です。


逆に月10件程度の稼働率では、同じ計算で回収に13年以上かかる計算になります。稼働率が低いと機器が負債になる、これが多くの歯科クリニックで起きている現実です。導入前に自院の月次ケース数を正確に把握し、損益分岐点を計算することが重要です。


CEREC PrimeMillの価格交渉と購入時の独自視点

多くの歯科医従事者が見落としているのが、購入タイミングによる価格変動です。


Sirona系製品は、国内での決算期(3月・9月)前後に代理店がキャンペーン価格を設定することがあります。この時期に交渉すると、通常価格より50〜100万円程度の値引きが引き出せるケースが実際に存在します。意外ですね。


また、既存のSIRONA製品(口腔内スキャナーOmniscanやCERECオルソカム等)を保有しているクリニックは、バンドル購入や「既存顧客優待」として追加割引を交渉できる余地があります。



  • 📅 狙い目時期:3月・9月の決算期前後

  • 🤝 既存Sirona製品保有者は優待交渉の余地あり

  • 📋 複数代理店から相見積もりを取ることで価格競争を生む

  • 🔍 デモ機・展示機の購入も選択肢(新品より20〜30%安い場合あり)

  • 🏦 歯科機器ローン・リース活用:月額換算でキャッシュフローを平準化


リース活用は見落とされがちな選択肢です。月額15〜25万円程度のリース契約にすると、初期投資ゼロで導入でき、修理・保守がリース料に含まれるプランもあります。ただし総支払額は購入より1.3〜1.5倍程度になることが多く、長期コストを試算した上で選択することが大切です。


価格だけでなく、アフターサービスの質も比較対象にすることをお勧めします。故障時の対応速度(オンサイト対応か郵送修理か)、部品供給年数(製造終了後何年まで保証されるか)は、長期稼働において本体価格以上に重要な要素になり得ます。


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参考情報として、Dentsply Sironaの公式製品情報および国内代理店の製品ページをご確認ください。


Dentsply Sirona公式:CEREC PrimeMill製品ページ(英語)


CEREC PrimeMillの仕様・対応材料・システム要件の確認に役立ちます。国内価格は代理店への問い合わせが必要ですが、機器スペックの比較検討に使えます。


GC(ジーシー):CAD/CAM関連製品・材料情報(日本語)


国内歯科メーカーGCのCAD/CAM対応ブロック材料の情報です。PrimeMillで使用できる材料コストの比較検討に活用できます。