「電池交換をケチると、ある日診療が30分止まることがあります。」
歯科医院でよくあるのが、「どれも同じテルモだから、電池が切れたら全部開けて交換すればいい」という思い込みです。実際には、テルモの電子体温計には電池交換が想定されたモデルと、完全防水構造で電池交換不可=本体寿命で使い切るモデルが混在しています。 例えばET-C231PやET-C232P、ET-P265系はLR41電池2個の交換が可能ですが、ET-C205PやET-C207Sなど病院用モデルには「耐用期間5年または予測検温約10,000回」といった寿命目安が設定されており、電池交換は前提とされていません。 つまり「分解して電池交換しよう」とすると、防水が破綻してアルコール消毒や水洗いができなくなり、かえって感染対策上のリスクを抱える結果になります。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/support/)
歯科の現場では、チェアサイドごとに1本、受付や予診用に1本など、気づけば5本前後の体温計がバラバラの時期に導入されていることが多いはずです。そこでまずやるべきは、背面の型番を確認し「交換可」「交換不可」をラベリングしてしまうことです。〇〇が基本です。 型番ごとに簡単な一覧表を作り、スタッフルームに掲示しておけば、新人スタッフが自己判断でこじ開けて壊してしまうリスクも下げられます。
交換可の機種は、取扱説明書PDFがテルモ公式サイトに公開されているので、一度ダウンロードして印刷し、電池交換手順のページに付箋を貼っておくと安心です。 一方で交換不可モデルは、「万一電池が切れたら本体交換が前提」ということを院長・スタッフ間で共有しておく必要があります。結論は「全てのテルモ体温計が電池交換できるわけではない」ということですね。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/products/healthcare/thermometer/pdf/p265_manual.pdf)
この見分けをしておけば、無理な分解による破損や、後からメーカー保証が受けられないといった「見えにくい損失」も避けやすくなります。特にIPX7クラスの防水モデルは、高濃度アルコールや流水での洗浄が前提なので、防水性能を壊してしまうと院内感染対策全体の前提が崩れてしまいます。 つまり「電池交換を諦めて本体寿命で割り切る」選択が、結果として医療安全上のメリットになるケースもあるということです。つまりリスクの把握が原則です。 med.myclimatejapan(https://med.myclimatejapan.com/terumotaionkeinukanhouhoutochuuiten.html)
この部分の詳しい型番ごとの電池交換可否や取扱説明書PDFは、テルモ公式のお客様サポートページが体系的で参考になります。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/support/manual/)
テルモ公式サポートで機種別の電池交換可否と取扱説明書PDFを確認するための参考リンク
電池交換が可能なテルモ体温計では、「小さなプラス/マイナスドライバーでネジを外してLR41電池を2個交換する」というのが基本の流れです。 具体的には、背面のネジをプラスドライバーで反時計回りに140度ほど緩め、電池カバーを持ち上げて外し、爪楊枝やピンセットで古い電池を取り出します。 そして新しいLR41を2個、プラス面を一定方向にしてセットし、カバーを戻してネジを締めるだけです。 作業そのものは3分もかかりません。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/products/healthcare/thermometer/pdf/p237_manual.pdf)
一方で、歯科でやりがちな「よくない作業」がいくつかあります。まず、診療中に急いで素手のまま交換してしまうことです。感染管理の観点では、電池交換前にアルコール綿で体温計を清拭し、必要に応じてグローブか指サックを使って作業する方が安全です。 もう1つの典型的なNGが、サイズの合わないドライバーでネジをなめてしまうことです。どういうことでしょうか? ネジがつぶれると、その個体は次回以降の電池交換が困難になり、事実上「本体買い替え」になってしまいます。 med.myclimatejapan(https://med.myclimatejapan.com/terumotaionkeinukanhouhoutochuuiten.html)
歯科医院であれば、インスツルメント用のトレイを1枚電池交換専用に決めて、そこに「0番プラスドライバー」「細いマイナスドライバー」「ピンセット」「ボタン電池予備」をまとめておくと、紛失も少なく作業もスムーズです。 これは使えそうです。 とくにネジや小さな電池は、床に落ちると見つけにくく、患者さんの足元に転がると危険なので、トレイ上で完結させることに意味があります。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/products/healthcare/thermometer/pdf/p265_manual.pdf)
また、歯科ならではのポイントとして「水回りでの作業」を避けることも重要です。IPX7のような防水性能を持つモデルでも、カバーが開いている状態で水滴が内部に入れば故障の原因になります。 電池交換は、デスクや作業台の上で行い、終わってから必要に応じて水洗い・アルコール清拭をする、と順序を決めておくと安全です。電池交換の順序だけ覚えておけばOKです。 med.myclimatejapan(https://med.myclimatejapan.com/terumotaionkeinukanhouhoutochuuiten.html)
作業フローを院内マニュアルに落とし込む際には、「電池が少ないサイン(電池マーク点滅など)が出たら、診療終了後の決められた時間に、担当者を決めて交換する」というルールにしておくと、突発的な中断を減らせます。 予防的な運用に切り替えることで、診療のリズムを守りつつ、スタッフの心理的な負担も軽くできます。電池チェックをルーチン化すれば大丈夫です。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/products/healthcare/thermometer/pdf/p237_manual.pdf)
テルモの一部モデルでは、予測検温で約1,000回、実測検温で約300回が電池交換の目安とされています。 毎日の外来で1日20人を検温し、予測検温だけを使うと仮定すると、1本の体温計で約50日分=2か月弱で1サイクルというイメージです。つまり、コロナ禍以降のように検温頻度が増えた環境では、「気づいたら電池が切れていた」という状況はむしろ自然に起こり得ます。予測回数だけを見ると意外ですね。 med.myclimatejapan(https://med.myclimatejapan.com/terumotaionkeinukanhouhoutochuuiten.html)
そこで有効なのが、「回数ではなく日付で管理する」方法です。例えば、「この機種は1日平均20回使うので、予測1,000回を50日と仮定し、2か月ごとに予防的に電池交換する」と決めてしまいます。診療日数に換算すれば、カレンダーでの管理が簡単です。メンテナンス台帳には、「体温計ID」「導入日」「前回電池交換日」「次回予定日」をシンプルに記録し、月初の担当者チェックで「今月交換すべき体温計」を洗い出します。 つまり予定された電池交換が原則です。 med.myclimatejapan(https://med.myclimatejapan.com/terumotaionkeinukanhouhoutochuuiten.html)
歯科医院にはチェアが3台なら、最低でも3〜4本の体温計が稼働していることが多く、感覚的に「最近替えた気がする」と思っていても、実際には半年以上経っているケースもあります。ここで「電池マークが出てから動く」のか、「月●日に一斉交換する」のかで、診療の止まり方が大きく変わります。後者にすると、トータルでは電池コストがやや増える一方で、診療停止リスクやスタッフの焦りをかなり減らせます。結論は時間を決めて交換することです。
また、病院用の電池交換不可モデルでは、「電池切れ=買い替えコスト」が一気に発生します。 5年・10,000回を目安に更新する設計のものが多いので、「開院からの年数」「体温計導入の年」を踏まえて、何年目に一括更新するかも決めておくと、経営上の見通しが立ちやすくなります。10,000回というと、1日20回なら500日=約2年半、1日10回なら約5年といったイメージです。数字で見ると納得感が出ます。 asahi-net.or(https://www.asahi-net.or.jp/~KB4K-KSN/tool/210708.html)
こうした「回数→日付→予算」という流れで管理しておくと、電池も本体も計画的に更新でき、患者の前で電池切れに気づいて慌てる場面を減らせます。患者から見ても、「機器がちゃんと整備されている医院だ」という信頼感につながる点も無視できません。診療クオリティと印象管理の両方を考えると、電池交換のタイミング設計は意外と侮れないテーマです。診療の信頼感維持が条件です。
歯科医院では、口腔内の処置が中心であるものの、初診やメインテナンス時に発熱チェックをルーチン化している施設も増えています。体温計は患者ごとにアルコール綿で清拭したり、IPX7防水のモデルでは水洗いを併用したりすることが推奨されています。 こうした感染対策と電池交換をバラバラに考えると、現場では「どちらかが漏れる」ことが多くなります。つまり運用が分かれていると抜けやすいということですね。 med.myclimatejapan(https://med.myclimatejapan.com/terumotaionkeinukanhouhoutochuuiten.html)
そこでおすすめなのが、「使用後の消毒と電池確認をセットにする」運用です。 例えば、患者の退席後にチェアサイドで「体温計をアルコールで拭く→電池残量マークの有無だけ目視チェックする」という2ステップを、チェア周りの片付けと同じレベルで習慣化します。電池マークが少しでも点滅していれば、その日の診療後に「電池交換リスト」に記載し、翌朝の準備時間にまとめて交換するようにすると、診療時間中の慌ただしさが減ります。 つまり目視チェックだけ覚えておけばOKです。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/products/healthcare/thermometer/pdf/p265_manual.pdf)
IPX7防水機種(例:ET-C207S、ET-C217Sなど)は、1メートル程度の水深に30分沈めても内部に水が入らないレベルの防水性を持ち、流水洗浄にも耐える設計です。 ただし、これは「電池カバーがしっかり閉まっていること」が前提です。電池交換後にカバーの締めが甘いと、アルコールや水が内部に入り、漏電や誤作動の原因となります。防水性に頼りすぎるのは危険です。 交換後は、軽く引っ張ってもカバーが浮かないか、隙間がないかを必ずチェックする手順をマニュアルに加えると安心です。 med.myclimatejapan(https://med.myclimatejapan.com/terumotaionkeinukanhouhoutochuuiten.html)
また、複数の体温計を患者ごとに使い分ける運用をしている医院では、「患者A専用」「個室B専用」のようにラベリングすることも多いでしょう。 このようなケースでは、電池残量チェックを「その体温計を最後に使うタイミング(午前・午後の最後の患者)」にセットしておくと、誰が見るかが明確になります。対策の狙いは、チェックの漏れを減らすことです。 med.myclimatejapan(https://med.myclimatejapan.com/terumotaionkeinukanhouhoutochuuiten.html)
感染対策と電池管理をひとつのフローにまとめると、「消毒をしたら、ついでに電池を見る」という自然な動線になり、スタッフに余分な仕事を増やさずに、安全性を底上げできます。とくに発熱患者を診る機会が多い時期には、体温計が1本止まるだけで診療全体のリスク評価も変わってくるため、小さな運用改善の効果は意外と大きくなります。リスクと手間のバランスに注意すれば大丈夫です。
最後に、少し視点を変えて「電池交換を院内経営とスタッフ教育の観点からどう設計するか」を考えてみます。歯科医院がテルモのLR41電池を管理する場合、1本あたり2個の電池を使用し、予備を含めて少なくとも「稼働本数×2〜3セット」を在庫しておくのが安心です。 例えば体温計が5本なら、最低でも20〜30個ほどをストックしておくと、急な電池切れにも対応しやすくなります。ボタン電池は小さく単価も低めですが、「切れたら買う」運用だと、診療中にコンビニへ走るような無駄時間が発生しかねません。時間のロスが痛いですね。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=97N5h6c6mcs)
在庫コストを抑えつつ安全側に振るには、「年に1回のまとめ買い+月次の台帳チェック」というシンプルな仕組みが有効です。年始に1年分の電池をまとめて購入しておき、メンテナンス台帳で使用ペースを見ながら、残量が1箱を切ったタイミングで次の発注をかけるイメージです。これなら、スタッフも「いつ頼むか」で迷わずに済みます。また、電池の保管は、医薬品やレントゲンフィルムと同様に、湿気と高温を避けた場所にまとめるのが無難です。 乾燥した引き出し一段を「電池・小物類」の定位置にするだけでも、探す時間を減らせます。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/products/healthcare/thermometer/pdf/p237_manual.pdf)
スタッフ教育の面では、「電池交換を誰が、いつ、どこで行うか」を明文化しておくことが重要です。新人スタッフに丸投げしてしまうと、「診療中のスキマ時間に、ユニット脇で片手間に交換する」といった危険な状況になりがちです。どういうことでしょうか? 具体的には、グローブを外さないまま電池に触れたり、患者の口腔内処置と電池交換を同じ手で行ったりするリスクが出てきます。これは感染対策上も、患者への印象としても望ましくありません。電池交換は必須です。
そこで、院内マニュアルでは「電池交換は診療後または朝の準備時間に、決められた作業台で行う」「交換後は必ずテスト測定をしてから収納する」など、タイミングと場所をセットで決めてしまうとよいでしょう。 電池交換を「技術のある人だけがやる難しい作業」にしてしまうと属人化しますが、「誰がやっても同じ品質でできる標準作業」に落とし込めれば、医院全体の安定感が増します。結論は仕組みで管理することです。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/products/healthcare/thermometer/pdf/p265_manual.pdf)
そして、この電池交換マニュアルは、単に「作業手順」としてではなく、「なぜこの手順なのか」という背景理由も含めて共有すると、スタッフの納得度が上がります。例えば、「IPX7の防水は電池カバーが閉まっていてはじめて成り立つ」「病院用モデルは電池交換不可だから、無理な分解は院として禁止」といったメーカー仕様の情報もあわせて説明します。 こうした細かな意識づけが、最終的には患者にとっての安心感と、医院の信頼につながっていきます。つまり小さなルールの積み重ねが大事です。 terumo.co(https://www.terumo.co.jp/consumer/support/)
このように、「テルモ 体温計 電池交換」という一見シンプルなテーマでも、歯科医院の現場では、機種選定・感染対策・在庫管理・スタッフ教育といった多層の課題にリンクしています。あなたの医院でも、まずは手元の体温計の型番と、電池交換のルールがどうなっているかを一度棚卸ししてみてはいかがでしょうか。