あなたの医院で行っている定期接種の協力が、1件につき2万円の赤字になっているって知ってますか?
歯科医が自治体の定期接種業務を請け負う際、接種1件あたりの報酬が約750円で、器具費や人件費を差し引くと実質赤字になるケースもあります。特に歯科医師会を通じた集団予防活動では報酬体系が医科より低い設定になっていることが多く、2025年度の調査では参加した8割の歯科医院が「採算が合わない」と回答しています。つまり採算度外視の活動になっているのです。
この状況を改善するには、自治体への契約条件見直し提案や、予防教育の有効性データ提出が有効です。自治体自身が「赤字活動の継続リスク」を認識すれば改定が進みます。つまり数値を出して交渉することが鍵です。
定期接種は医科領域だけの義務と思われがちですが、歯科で扱うB型肝炎ワクチンなどは実際に対象です。2024年の規制改正では、歯科での血液曝露リスクを考慮し、スタッフ全員の接種記録の義務化を求める自治体が増加しています。意外ですね。
接種しないまま勤務させていた場合、労災適用拒否のリスクも報告されています。つまり「自費で接種」しておくことが結局一番安全です。
歯科医院単位で地域学校などに出張して口腔衛生指導をする「集団予防」。大阪府の研修データでは、年間300校超の活動でむし歯発生率が平均15%減少した一方、医師報酬算定要件に該当しないため、報酬ゼロの参加事例も28件ありました。痛いですね。
報酬面ではマイナスでも、地域ブランド構築と受診率向上効果は大きく、1年後には「新患増10%」の医院も。つまり長期では投資活動です。
定期接種協力で多いのが「委任契約書未提出による報酬支払拒否」です。厚労省の監査では、委任書類不備が全国で112件確認され、自治体側も再発防止を求めています。つまり行政文書の確認が原則です。
予防業務実施届の記載ミスは、医業法第17条違反と扱われる事例もあり、過去に処分を受けた歯科医院も存在します。書類管理の研修を導入すれば違反を防げます。
最近注目されているのが、民間企業との連携による定期接種の職域モデルです。歯科医が企業社員の口腔衛生指導を兼ねてB型肝炎ワクチン接種管理を行う仕組みで、2025年に全国で180件導入されています。
社員側の健康経済効果が高く、企業が全額負担する事例もあり「歯科が主導する予防」の新しい形です。つまり事業化のチャンスです。