河合塾が公表する偏差値が52.5の私立歯学部に合格した人の約半数は、入学後6年間で3,200万円超の学費を支払う覚悟が必要です。
国公立歯学部は、河合塾のデータでは偏差値55〜61の範囲に集中しています。 最難関は2024年10月に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した東京科学大学で、河合塾の偏差値は61.0と設定されています。 統合による知名度アップで受験生の注目度も上がっており、今後さらに難化する可能性があります。 hachiojisakura(https://hachiojisakura.com/dentistry-ranking-blog/)
国公立歯学部の偏差値一覧(河合塾基準・2026年度)は以下の通りです。 best-shingaku(https://www.best-shingaku.net/special/pa402daigaku_list.php?gbk=1301)
| 大学名 | 河合塾偏差値 |
|---|---|
| 東京科学大学(旧・東京医科歯科大) | 61.0 |
| 大阪大学 | 60.0 |
| 広島大学 | 57.5 |
| 北海道大学 | 57.5 |
| 九州大学 | 57.5 |
| 東北大学 | 57.5 |
| 新潟大学 | 57.5 |
| 岡山大学 | 57.5 |
| 長崎大学 | 55.0 |
| 鹿児島大学 | 55.0 |
| 九州歯科大学(公立) | 55.0 |
国公立はどの大学も難易度が高い、と考えていて間違いありません。それぞれの大学で共通テストの得点率が67〜84%程度必要とされており、二次試験対策も含めた長期的な学習計画が不可欠です。 best-shingaku(https://www.best-shingaku.net/special/pa402daigaku_list.php?gbk=1301)
学費面では、国立大学はすべて一律で6年間合計約350万円(入学金・授業料込み)という安定した水準です。 私立と比べると5〜9分の1程度の費用で済むため、経済的な観点から国公立志望者が多いのは当然と言えます。 jyuke-labo(https://jyuke-labo.com/shigakubu/shinro/)
国公立を目指す場合、偏差値55以上が最低ラインです。
歯学部合格に特化した模試・学習計画のたて方を調べたい場合、河合塾のKei-Netに各大学の詳細な合格ボーダーラインが掲載されており、目安として活用できます。
参考:河合塾 Kei-Net 東京科学大学 偏差値ボーダーライン
https://search.keinet.ne.jp/1150/general/border_rate
私立歯学部の偏差値は、河合塾基準で37.5〜52.5と非常に幅が広いです。 最難関は東京歯科大学で偏差値52.5、続いて昭和大学・日本大学が50.0となっています。 shigakujuken(https://shigakujuken.com/hensati/)
| 大学名 | 河合塾偏差値 | 駿台偏差値 |
|---|---|---|
| 東京歯科大学 | 52.5 | 48 |
| 昭和大学歯学部 | 50.0 | 49 |
| 日本大学歯学部 | 50.0 | 45 |
| 日本歯科大学生命歯学部 | 45.0 | 45 |
| 朝日大学 | 45.0 | 44 |
| 大阪歯科大学 | 45.0 | 48 |
| 岩手医科大学 | 42.5 | 43 |
| 明海大学 | 40.0 | 44 |
| 日本歯科大学新潟生命歯学部 | 40.0 | 43 |
| 北海道医療大学 | 37.5 | 45 |
| 奥羽大学 | BF | 42 |
| 福岡歯科大学 | BF | — |
興味深いのは、河合塾と駿台で同じ大学の偏差値が大きく異なる点です。 たとえば大阪歯科大学は河合塾では45.0ですが、駿台では48と逆転しています。これは両予備校が「合格可能性50%(河合塾)」vs「合格可能性60%(駿台・ベネッセ系)」という異なる基準を採用しているためです。 meluon(https://www.meluon.com/analysis/1525/)
つまり、1つの予備校データだけで判断するのは危険です。
奥羽大学と福岡歯科大学は河合塾のデータでBF(ボーダーフリー)に設定されており、受験者数が非常に少ない状況です。 BFだからといって必ず合格できるわけではなく、最低限の学力と面接・小論文対策は欠かせません。 shigakujuken(https://shigakujuken.com/hensati/)
参考:私立歯学部偏差値ランキング2026年度版(河合塾・駿台比較)
https://www.meluon.com/analysis/1665/
偏差値が低い私立歯学部が「入りやすい」と思って選ぶと、学費の総額で大きな誤算が生じる場合があります。これが実は最も注意すべきポイントです。
私立歯学部の6年間学費を比較すると、最安の朝日大学が約1,918万円であるのに対し、愛知学院大学では約3,354万円と、1,400万円以上の差があります。 偏差値が低い大学が必ずしも学費が安いわけではなく、偏差値40台でも学費3,000万円超という大学も存在します。 medical-ark.co(https://www.medical-ark.co.jp/shigaku-jukeninfo/2021dental-tuition/)
学費は絶対に確認が必要な指標です。
国立大学の6年間学費は一律約350万円であるのに対し、私立最高水準の大学では同じ6年間で約3,354万円かかります。 この差額は実に約3,000万円。社会人が20〜30年かけて貯める金額に相当します。 medical-ark.co(https://www.medical-ark.co.jp/shigaku-jukeninfo/2021dental-tuition/)
私立歯学部を志望する場合、合格難易度(偏差値)だけでなく「6年間で総額いくら払うか」を家族で事前に試算しておく必要があります。奨学金・ローンの年間返済額まで含めたシミュレーションを、入試前に行うことを強くおすすめします。
以下の比較表が判断の参考になります。
| 大学名 | 河合塾偏差値 | 6年間学費(目安) |
|---|---|---|
| 朝日大学 | 45.0 | 約1,918万円 |
| 明海大学 | 40.0 | 約1,931万円 |
| 奥羽大学 | BF | 約2,375万円 |
| 昭和大学 | 50.0 | 約2,700万円 |
| 日本大学歯学部 | 50.0 | 約3,194万円 |
| 愛知学院大学 | 37.5 | 約3,354万円 |
偏差値が低い大学のほうが学費が安いとは限らない、ということです。 medical-ark.co(https://www.medical-ark.co.jp/shigaku-jukeninfo/2021dental-tuition/)
偏差値ランキングでは見えてこない重要な指標が、定員充足率です。これは志望校の経営安定性・教育の質に直接影響します。
定員充足率が低い大学は要注意です。
充足率・国家試験合格率は、偏差値と同じくらい重要な指標です。
志望校を絞る際は、文部科学省や各大学が公表している「入学定員充足率」と「歯科医師国家試験合格率」を必ず確認してください。文科省のデータには直近の定員充足状況が公開されており、大学の経営状態を客観的に把握できます。 mext.go(https://www.mext.go.jp/content/20251201-mxt_igaku-100001063_05.pdf)
参考:文部科学省 令和7年度 各大学歯学部の入学状況及び国家試験結果
https://www.mext.go.jp/content/20251201-mxt_igaku-100001063_05.pdf
歯学部の偏差値が長年低下してきた背景には、「歯科医師過剰時代」という社会的文脈があります。現場の歯科医従事者にとっても無関係ではない話です。
1990年代以降、歯科医師の数が急増した一方で、歯科への来院患者数は横ばい傾向が続いたことで「歯科医師余り」と言われてきました。その影響で志望者が減少し、多くの私立歯学部で定員割れが続いてきた経緯があります。 ja.wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%81%E7%AB%8B%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%AE%9A%E5%93%A1%E5%89%B2%E3%82%8C%E5%95%8F%E9%A1%8C)
しかし近年、状況が変わりつつあります。
流れが変わりつつある、ということですね。
実際、河合塾の偏差値データを時系列で見ると、東京歯科大学の偏差値は2023年度に57.5から55.0へと下落しましたが、2026年度版では52.5に設定されており、各予備校でデータの見方が分かれる状況です。 これは単純な難化・易化ではなく、受験者層の変化と試験方式の変更が複合的に影響している結果です。 meluon(https://www.meluon.com/analysis/1665/)
歯科業界の人材動向を把握したい場合、厚生労働省が公表している「歯科医師需給推計」も参考になります。従事者として採用・育成の視点を持つ際に、入学難易度の推移は学生の質を見通す一つの参考軸となります。 mhlw.go(https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/000741141.pdf)
参考:厚生労働省「歯学教育の現状と課題」(歯学部定員・充足率データ)
https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/000741141.pdf