あなたが今使っているAGEs測定器、皮膚の色によって結果が最大30%ずれることがあります。
AGEs(Advanced Glycation End-products)は、過剰な糖がタンパク質と非酵素的に結合し、体内に蓄積される老化物質の総称です。 一度生成されると分解されにくく、皮膚・骨・血管・網膜など多くの組織に長期間沈着し続けます。 takeuchi-iin(https://www.takeuchi-iin.jp/blog/ages%EF%BC%9C%E4%BD%93%E5%86%85%E7%B3%96%E5%8C%96%E5%BA%A6%E6%A4%9C%E6%9F%BB%EF%BC%9E%E3%81%A7%E8%80%81%E5%8C%96%E7%89%A9%E8%B3%AA%E3%81%AE%E8%93%84%E7%A9%8D%E3%82%92%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83/)
代表的な測定機器として、シャープライフサイエンス社が開発した「AGEsセンサ」があります。 指先または前腕にセンサを当て、わずか30〜60秒で測定が完了します。 指先測定では、メラニンが少ないという解剖学的特徴から、肌の色や日焼けの影響を受けにくいとされています。 awmi.co(https://awmi.co.jp/new/download/pdf_file/fileF.pdf)
つまり、測定部位の選択が精度に直結するということです。
| 測定部位 | メラニンの影響 | 特徴 |
|---|---|---|
| 前腕(内側) | 中程度 | SAFの標準的測定部位。海外研究データが豊富 |
| 指先 | 少ない | 日焼けや肌色の影響が低い。AGEsセンサで採用 |
| 日焼けした前腕 | 大きい | 測定誤差が最大30%程度生じる可能性あり |
AGEs測定は現時点ですべて自費診療であり、健康保険の適用外です。 費用の相場は機関によって異なりますが、3,000〜10,000円程度が一般的です。 診察料が別途3,000円かかるクリニックもあり、患者の総負担額が想定より高くなるケースがあります。 nahls.co(https://www.nahls.co.jp/blog/nahls-magazine/2016-06-07/)
これは使えそうな情報ですね。
医療従事者として患者にAGEs測定を勧める場合、費用と保険外であることを事前に明確に説明する義務があります。説明不足によるクレームは、医療機関の信頼低下に直結します。実際、NPO法人「健康ラボステーション」では550円(一般)・330円(会員)という低価格での測定機会を提供しており、患者が安価な選択肢を後から知るケースもあります。 nahls.co(https://www.nahls.co.jp/blog/nahls-magazine/2016-06-07/)
費用説明の漏れが患者トラブルにつながると覚えておけばOKです。
また、AGEs測定は「医療機器」と「非医療機器」が混在している点も要注意です。 一部の測定機は医療機器ではないため、検査結果をそのまま診断根拠として記録することは適切ではありません。機器のスペックシートで医療機器認証の有無を必ず確認してください。 skmnet.co(https://skmnet.co.jp/data/202412/bin6757d450c2cfe.pdf)
血液検査によるペントシジン測定(採血法)は、SAF法と相補的に使える手段です。 イーヘルスクリニックなどでは採血によるペントシジン測定を実施しており、SAF値と合わせて評価することで診断の根拠を強化できます。どちらか一方だけが正解というわけではありません。 ehealthclinic(https://ehealthclinic.jp/medical/ages%E6%A4%9C%E6%9F%BB/)
患者への説明では、「AGEs値が高い=今すぐ病気」ではなく、「老化・合併症リスクの蓄積度を示す目安」と伝えることが重要です。 過剰な不安を与えない説明の組み立てが、医療従事者としての実践的スキルになります。 drsato02(https://www.drsato02.com/nayami/anti_aging/ages/)
なお、皮膚自家蛍光と高齢者の代謝性疾患・体力因子との関連については、2025年4月に発表された研究でも有意な相関が報告されています。 academia.carenet(https://academia.carenet.com/share/news/512375aa-2329-4d03-84bc-64c1ee76b740)
参考:終末糖化産物(AGEs)を標的とした皮膚自家蛍光値測定の臨床的意義と測定上の留意点(DFO医療レビュー)
多くの医療機関がAGEs測定を「検査」として位置づけていますが、実は行動変容を促すコミュニケーションツールとしての活用が見落とされています。これは意外な視点ですね。
血糖値やHbA1cは数値を見せても、患者が「自分ごと」と感じにくい側面があります。一方、AGEs測定では「生物学的年齢」や「同年代ランキング」のような形で結果を視覚的にフィードバックできる機器があります。 島津製作所の測定装置では、スコアと同年代比較が即時表示され、患者が直感的に自分の状態を理解しやすい仕組みになっています。 ranking2022(https://ranking2022.com/ages/)
患者が「自分の身体で起きていること」を数字で実感できると、食習慣の改善や運動習慣の定着率が上がるとされています。 これは、栄養指導や生活習慣病の外来管理においてAGEs測定を組み込む実践的な根拠になります。これは使えそうです。 miyabiclinic(https://www.miyabiclinic.net/counceling/expense_treatment/instillation/ages/)
導入の際は次の手順で検討すると効果的です。
AGEs測定は「測定して終わり」では本来の価値を発揮できません。 測定後の患者フォローと生活指導との連携こそが、医療従事者としての活用スキルの核心です。 academy.doctorbook(https://academy.doctorbook.jp/movies/1000760)
参考:最終糖化産物(AGEs)測定機 AGEsセンサ 実践|具体的な活用方法(DoctorBook)
https://academy.doctorbook.jp/movies/1000760
参考:AGEs測定で自分の「糖化度」を知ろう|検査方法・受診先・費用(NAHLS)
https://www.nahls.co.jp/blog/nahls-magazine/2016-06-07/