コポリマーが配合された歯磨き粉を患者に勧めると、知覚過敏が悪化するケースが報告されています。

コポリマー(共重合体)とは、2種類以上の異なるモノマー(単量体)が共有結合で連なった高分子化合物のことです。 単一のモノマーだけで構成される「ホモポリマー」と区別され、複数の原料を組み合わせることで、単体では出せない特性を引き出せます。 concio(https://concio.jp/blogs/blog/microplastics-in-cosmetics)
化粧品の全成分表示では「〇〇コポリマー」という名称で記載されます。 代表例として「アクリレーツコポリマー」「(ジメチコン/メチコン)コポリマー」「(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C12-22))コポリマー」などが挙げられます。これだけ種類が多い、ということですね。 concio(https://concio.jp/blogs/blog/microplastics-in-cosmetics)
歯科従事者にとって身近なのは、ホワイトニング歯磨き粉や口腔ケアジェルの処方に入っている増粘剤・被膜形成剤としてのコポリマーです。 患者から成分について質問されることも増えており、正確な知識を持っておくことが求められます。つまり化粧品だけの話ではありません。 concio(https://concio.jp/blogs/blog/microplastics-in-cosmetics)
| コポリマーの種類 | 主な用途 | 歯科製品での使用例 |
|---|---|---|
| アクリレーツコポリマー | 増粘・被膜形成・安定化 | ホワイトニングジェル、歯磨き粉 |
| (ジメチコン/メチコン)コポリマー | 感触向上・撥水性付与 | 口腔ケアクリーム |
| (アクリレーツ/VP)コポリマー | 耐水性・密着性向上 | 義歯安定剤の補助成分 |
| カルボマー(アクリル酸コポリマー) | 増粘・乳化安定化 | 歯肉ケアジェル |
<参考:化粧品成分アクリレーツコポリマーとマイクロプラスチックの関係についての詳細情報>
化粧品成分のアクリレーツコポリマーはマイクロプラスチック|concio
化粧品に配合されるコポリマーは、大きく「水溶性」と「油溶性(被膜形成型)」に分けられます。 水溶性コポリマーの代表はカルボマーで、ジェル状の歯磨き粉や歯肉ケア製品の粘度調整に使われています。一方、被膜形成型は歯面への密着を高める目的で配合されることがあります。 dsr-skincare(https://dsr-skincare.jp/blog/archives/1964)
水溶性コポリマーには「毛穴を詰まらせる」「皮膚呼吸を妨げる」というイメージを持つ方もいますが、これは事実ではありません。 高分子であるため皮膚に浸透せず、皮膚の常在菌にも悪影響を与えないことが確認されています。意外ですね。 dsr-skincare(https://dsr-skincare.jp/blog/archives/1964)
口腔内への応用でも同様で、歯磨き粉に含まれる水溶性コポリマーは基本的に口腔粘膜を通じて体内に吸収されません。 歯科従事者がこれを正確に理解しておくと、患者から「成分が体内に入らないか不安」と相談された際に、根拠を持って説明できます。これは使えそうです。 dsr-skincare(https://dsr-skincare.jp/blog/archives/1964)
CodeCheckの調査では、化粧品に最も多く含まれる液体マイクロプラスチック成分のトップ3として、カルボマー(調査製品の24%)、シクロペンタシロキサン(19%)、アクリル酸(コ)ポリマー(16%)が挙げられています。 歯磨き粉でおなじみのカルボマーが1位、というのは驚きです。 concio(https://concio.jp/blogs/blog/liquid-microplastics)
EUでは2023年10月に合成ポリマー微粒子(マイクロプラスチック)の使用規制が正式に開始され、段階的な禁止スケジュールが設定されています。 2027年10月にはリンスオフ製品(洗い流す製品)に含まれるすべてのマイクロプラスチックが禁止されます。歯磨き粉はリンスオフ製品に該当します。 biorius(https://biorius.com/ja/cosmetic-news/%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E5%90%AB%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF/)
日本では現時点でコポリマー系成分への具体的な使用禁止規制は設けられていませんが、EU規制の動向を追うことは今後の製品選定に直結します。 歯科クリニックでのホワイトニング製品や患者へのホームケア推奨品を選ぶ際、成分表にあるコポリマーの種類を確認する習慣を持つだけで、対応の早さが変わります。確認するだけでよいのです。 biorius(https://biorius.com/ja/cosmetic-news/%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E5%90%AB%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF/)
<参考:化粧品に含まれるマイクロプラスチックの国際規制の詳細>
化粧品に含まれるマイクロプラスチック|Biorius
合成ポリマーに対して「肌に蓄積する」「体に悪い」と考える患者は少なくありません。しかし医学的観点では、高分子コポリマーは皮膚・粘膜に浸透しないため毒性や刺激はほとんど認められないとされています。 皮膚に対して毒性や刺激もありませんので、化粧品に入っていても安心して使えます。 dsr-skincare(https://dsr-skincare.jp/blog/archives/1964)
一方で、アクリレーツコポリマーには「肌や髪、爪などへの美容効果はない」という重要な事実があります。 ハリを演出する視覚的な効果はあっても、実際に肌に水分を与えたり構造を変えたりする生理活性はありません。つまり見かけの効果ということですね。 concio(https://concio.jp/blogs/blog/microplastics-in-cosmetics)
歯科従事者が患者にコポリマー含有製品を説明する際は、「安全性が高い成分だが美容面の実質的な効果は限定的」という視点を加えることで、過度な期待も不要な不安も取り除けます。 患者が実際に購入する市販ホワイトニング歯磨き粉の多くにもコポリマーが含まれているため、処方箋を渡す感覚で成分情報を伝えると患者満足度が高まります。 concio(https://concio.jp/blogs/blog/microplastics-in-cosmetics)
欧州の規制強化を受け、コポリマー不使用を打ち出すオーラルケアブランドが増えています。これは歯科医院での推奨品選定に直結する変化です。 代替成分としては、天然由来のキサンタンガム(微生物由来多糖体)やアラビアガム(天然樹脂)が増粘・安定化の目的で採用されるケースが増えています。 biorius(https://biorius.com/ja/cosmetic-news/%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E5%90%AB%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF/)
天然ポリマーは一般的に生分解性が高く、海洋汚染リスクが低い点が評価されています。 ただし安定性が合成コポリマーより劣る場合もあるため、製品の有効期限管理がより重要になります。期限管理が条件です。 concio(https://concio.jp/blogs/blog/liquid-microplastics)
歯科クリニックが患者向けのホームケア製品を選ぶ際は、以下の観点で成分表示を確認するとよいでしょう。
患者がエコ意識の高い方であれば、コポリマー不使用製品を一つの選択肢として提示するだけで、クリニックへの信頼感が増します。 具体的な製品名は随時変わるため、成分表で「コポリマー」という文字列を検索する習慣を持つことが、一番シンプルで確実な方法です。成分名を検索するだけでOKです。 biorius(https://biorius.com/ja/cosmetic-news/%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E5%90%AB%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF/)
<参考:合成ポリマーの安全性と都市伝説についての医学的解説>
合成ポリマーにまつわる都市伝説を医学博士が斬る!|敏感肌ナビ
<参考:液体マイクロプラスチックのトップ成分データ(CodeCheck調査)>
化粧品に入っている液体マイクロプラスチック|concio