揮発性シリコーンを含む化粧品は、電気かみそりに使うと発火リスクがあり日本化粧品工業連合会の自主基準で使用禁止とされています。 jcia(https://www.jcia.org/user/common/download/business/guideline/volatilesilicone/20200210_VolatileSilicone_Standard-2.pdf)
揮発性油剤とは、常温で蒸発しやすい性質を持つ油性成分の総称で、化粧品に配合した際に「つけた後のべたつきのなさ」を生み出す役割を担います。 代表的な分類は大きく3つに分けられます。 matsumoto-trd(https://matsumoto-trd.com/wp-content/uploads/2023/07/q21-5.pdf)
jbproducts.co(https://www.jbproducts.co.jp/column/column-3684)
mhlw.go(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb3720&dataType=1&pageNo=1)
kazokunohi23(https://www.kazokunohi23.jp/column/alcohol/)
化粧品成分として使われる揮発性油剤の多くは「肌に浸透せず、使用後に蒸発する」という共通の動作を持ちます。 これにより、後に残る不揮発性成分(保湿剤や油脂類)を肌に効率よく届けるキャリアとしても機能します。 oem-make(https://oem-make.com/cosme/column/cosmetics_basematerial)
揮発速度はそれぞれ異なります。たとえばD5(シクロペンタシロキサン)は揮発速度が比較的遅く粘度もやや高め、D6(シクロヘキサシロキサン)はさらに揮発が遅いという違いがあります。 つまり、処方設計の段階で揮発速度を選んで使い分けているということですね。 matsumoto-trd(https://matsumoto-trd.com/wp-content/uploads/2023/07/q21-5.pdf)
揮発性シリコーンの中でも特にD5は、2020年代以降に規制の注目を集めています。EUではD5を「難分解性・生体蓄積性・毒性(PBT物質)」に分類し、洗い流す化粧品への0.1%超配合を制限しました。 これは化粧品業界にとって大きな転換点です。 jbproducts.co(https://www.jbproducts.co.jp/column/column-3684)
| 成分名 | INCI名 | 揮発性 | EU規制状況 |
|---|---|---|---|
| D4(シクロテトラシロキサン) | Cyclotetrasiloxane | 高い | 洗い流す製品で0.1%超使用禁止 |
| D5(シクロペンタシロキサン) | Cyclopentasiloxane | 中程度 | 洗い流す製品で0.1%超使用制限 |
| D6(シクロヘキサシロキサン) | Cyclohexasiloxane | 低い | 制限対象に含まれる |
jcia(https://www.jcia.org/user/common/download/business/guideline/volatilesilicone/20200210_VolatileSilicone_Standard-2.pdf)
日本ではEUのような法的拘束力を持つ規制はまだ整備段階ですが、グローバルブランドを中心に代替成分への切り替えが急速に進んでいます。 意外ですね。 meti.go(https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2023FY/000041.pdf)
日本化粧品工業連合会(粧工会)は、揮発性シリコーンを含む電気かみそり用化粧品への配合を自主基準として禁止しています。 これは発火・引火リスクを避けるための措置であり、医療機器との併用を考える医療現場では特に注意が必要な情報です。 jcia(https://www.jcia.org/user/common/download/business/guideline/volatilesilicone/20200210_VolatileSilicone_Standard-2.pdf)
日本化粧品工業連合会:揮発性シリコーン自主基準(2020年版)PDF
(電気かみそり用途への配合禁止など、自主規制の詳細が確認できます)
医療従事者は患者の化粧品被害を相談される立場になることがあります。その際、揮発性油剤の種類と特徴を知っていると、成分表示から原因を絞り込む精度が上がります。 info.sscinet.or(http://info.sscinet.or.jp/pdf/expert_guidance.pdf)
パッチテストの実施と成分評価に関して、日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会は医療従事者向けのエキスパート教育プログラムを整備しています。 これは使えそうです。 info.sscinet.or(http://info.sscinet.or.jp/pdf/expert_guidance.pdf)
皮膚臨床技術研究会:医療従事者エキスパート教育のための指針PDF
(パッチテスト方法や化粧品・日用品アレルゲンについて詳しく解説されています)
揮発性油剤の中でも、エタノール(揮発性アルコール)は乾燥肌・敏感肌の患者が接触した場合に皮膚バリア機能を低下させるリスクがあるとされています。 乾燥肌の患者へのスキンケア指導では、エタノール高配合製品を避けるよう助言することが実際の対策になります。 kazokunohi23(https://www.kazokunohi23.jp/column/alcohol/)
薬機法では、化粧品の全成分表示が義務づけられています。 これは配合量順ではなく、一定量以下の成分は順不同で記載することも認められています。 nite.go(https://www.nite.go.jp/data/000103622.pdf)
成分表示を読む際のポイントは以下の通りです。
mhlw.go(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb3720&dataType=1&pageNo=1)
化粧品と医薬部外品の違いは「作用の強さ」です。 化粧品は作用が緩やかな製品として定義されており、「シワが消える」「ニキビが治る」といった治療効果の標ぼうは薬機法違反になります。 違反した場合、広告主に対して措置命令・課徴金納付命令が課される可能性があります。 89ji(https://www.89ji.com/guide/cosmetic-p2.html)
厚生労働省:医薬部外品の添加物リスト(薬食審査発)
(「揮発性イソパラフィン」などの収載状況と規格を確認できます)
規制の強化によってD5・D6の使用が制限される中、化粧品メーカーは代替成分の探索を急いでいます。 代替候補として注目されているのが、バイオ由来の植物性スクワランや低粘度エステル油です。 oem-make(https://oem-make.com/cosme/column/cosmetics_basematerial)
また、揮発性シリコーンの代替として開発された「HARMONIE Soft fluid」のような新規溶剤も登場しています。 これは化粧品油剤との親和性に優れた揮発性溶剤で、処方設計の自由度を維持しながらシリコーン系を置き換えることを目的としています。 momentive(https://www.momentive.com/content/dam/momentive/ja-jp/tds---brochure/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%82%A2/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/PDS%20HARMONIE%20Soft%20fluid%20JPN%202023.pdf)
医療従事者の視点から見ると、代替成分への移行は皮膚安全性の観点で慎重に評価される必要があります。 代替成分が「新たなアレルゲン」になるリスクがゼロではないからです。これは今後の接触皮膚炎症例の動向として注意すべき点です。 pmda.go(https://www.pmda.go.jp/files/000274538.pdf)
oem-make(https://oem-make.com/cosme/column/cosmetics_basematerial)
pmda.go(https://www.pmda.go.jp/files/000274538.pdf)
mhlw-grants.niph.go(https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/download_pdf/2024/202424041A.pdf)
(油剤を含む化粧品成分ごとの皮膚感作性評価についての学術論文です)
PMDA:医薬部外品・化粧品の安全性評価における皮膚刺激性評価ガイダンス(PDF)
(皮膚刺激性試験の方法と油剤成分の評価フレームワークが詳述されています)