dolphin imaging supportで矯正歯科の診断と治療計画を効率化する方法

dolphin imaging supportとは何か、矯正歯科医や口腔外科医が日常臨床でどう活用すべきか知っていますか?セファロ分析からリモートサポートまで、知らないと損する機能と活用法を徹底解説します。

dolphin imaging supportで診断・治療計画・患者説明を一元化する

サポートを使わなくても診療はできますが、それだと診断精度が2〜3割落ちている可能性があります。


この記事の3つのポイント
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400種類以上のセファロ分析法に対応

Dolphin ImagingのCeph Tracingは、RickettsやMcNamaraなど400種超の分析法を搭載。計測点を入力するだけで自動トレースが完成し、診断精度と業務効率を同時に高めます。

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リモートサポート+DUSで常に最新環境を維持

Dolphin Support Teamへの電話・チャット・リモート接続により、トラブルをその場で解消。Dolphin Update Service(DUS)は自動でソフトを最新状態に保ち、DVD配布の待機時間ゼロを実現します。

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Aquarium動画+iPadで患者同意率が向上

3Dアニメーションコンテンツ「Aquarium」をiPadに転送してチェアサイドで再生。治療の必要性・リスク・術後管理をビジュアルで伝えることで、患者の理解度と治療開始率が上がります。


dolphin imagingとは何か:1988年から進化し続けるグローバル標準ソフト

Dolphin Imagingは、1988年にアメリカで誕生した歯科専門向けの画像管理・診断・治療計画ソフトウェアです。矯正歯科医(Orthodontist)、口腔外科医(OMS)、小児歯科医(Ortho-Pedo)を主なターゲットとして設計されており、現在は世界中のクリニックで標準的に使用されています。


誕生の経緯がユニークです。開発当初、「DigiGraph」と呼ばれる機器でイルカが使う音波反響定位(sonic echolocation)と同じ原理を用いてセファロ計測を行っていたことから、ブランド名が「Dolphin」となりました。その後、デジタルX線・CBCT・3Dスキャンへの対応を経て、現在のような多機能統合ソフトへと進化してきた歴史があります。


日本では株式会社ジーシーオルソリーが国内正規販売代理店を務めています。


モジュール名 主な機能 対象診療場面
Imaging Plus 患者写真・X線の画像管理、レイアウト作成 初診・経過観察
Ceph Tracing セファロ自動トレース・400種超の分析法 診断・矯正計画
VTO / Treatment Simulation 2D・VTO作成、成長予測、外科シミュレーション 治療計画・外科矯正
Dolphin 3D CBCT/MRI/STL読込、気道分析、CT重ね合わせ 3次元診断・外科計画
Aquarium 3Dアニメーション患者説明、iPadエクスポート インフォームドコンセント


つまりDolphinは「診断から患者説明まで」を1つのソフトで完結できる設計です。


個別モジュールはオプション購入が可能で、クリニックの診療ニーズに合わせて拡張できます。国内での導入を検討する際は、ジーシーオルソリーへの問い合わせが最初のステップになります。


dolphin imaging supportのサポート体制:電話・チャット・リモートの3本柱

Dolphin imagingのサポートを「何かトラブルが起きたら電話するもの」と思っていると、持っている機能の半分以上を使いこなせないまま終わります。サポートは問題解決だけでなく、機能習得の場としても活用できるのです。


Dolphin Support Teamへのアクセス方法は、大きく3種類あります。電話サポートは太平洋時間の午前5時から午後6時まで受け付けており、直通番号は「+1-818-435-1368」です。日本時間では午後9時から翌朝10時に相当するため、夜間対応が可能な時間帯です。


チャットサポートはdolphinimaging.com上でリアルタイムに技術者とやり取りできる形式で、細かい操作手順の確認や設定変更の相談に向いています。そして最も解決速度が速いのがリモートサポートです。


リモートサポートでは、Dolphinの技術者がユーザーのPC画面に直接アクセスしてトラブルを診断・修正します。「ソフトが起動しない」「セファロのトレースが正しく表示されない」「CBCTデータが読み込めない」といった問題は、電話説明より画面共有の方が何十倍も早く解決します。これは使えそうです。


また、毎週金曜日の太平洋時間午前9時〜10時30分は、サポートチームが社内トレーニングを行うため、電話サポートが一時的につながりにくくなります。緊急性が高い問題はその時間帯を避けると確実です。


参考リンク(Dolphin公式サポート概要・連絡先・リモートサポートのアクセス方法)。
Software Support | Dolphin Imaging and Management Solutions(公式)


dolphin imaging supportのDUSとService Club:更新を自動化して業務停滞ゼロに

Dolphin Update Service(DUS)を知らずに手動更新を続けていると、バージョンの取り違えやアップデートの漏れによって、診療中にソフトが予期せずエラーを起こすリスクがあります。知らないと損する仕組みです。


DUSはDolphinの全ソフトウェア(Imaging、Management、Aquariumなど)のアップデートを自動で処理するサービスです。従来は物理DVDを受け取って手動インストールする方式だったため、更新作業に数時間かかることもありました。DUSの導入後はDVD待ちの時間がゼロになり、最新バージョンへの移行が格段に速くなっています。


更新の確認方法はシンプルです。anywheredolphin.comにログインし、「Dolphin Service Club」→「Updates」の順に進むだけで、入手可能なアップデートをその場で確認・適用できます。


Dolphin Service Clubは、サポートとDUSをパッケージ化した会員制プログラムです。具体的な特典は以下のとおりです。


  • ✅ 認定トレーナーによる定期ウェビナーへの無制限アクセス(アーカイブ視聴も可)
  • ✅ Dolphin Update Service(DUS)による自動ソフト更新
  • ✅ 電話・チャット・リモートでのテクニカルサポート
  • ✅ 専門スタッフによるメールサポート(support@dolphinimaging.com)


「ウェビナーは英語だから自分には関係ない」と思いがちですが、Dolphin公式のウェビナーはアーカイブ化されているため、繰り返し視聴しながら機能を習得できます。日本国内では、ジーシーオルソリーが日本語での操作サポートも行っていますので、まずそちらに問い合わせるのが確実です。


dolphin imagingのセファロ分析と3D機能:臨床現場での実践的な使い方

セファロX線の計測点をマウスで入力するだけでトレースラインが自動描画される。この機能だけでも、手書きトレースと比べて1症例あたり15〜20分の時間短縮が見込めます。


Dolphin ImagingのCeph Tracing(セファロ分析)モジュールは、側貌セファロで400種類以上、正貌セファロでRicketts・Van Arsdale・Grummonsなどの分析法をカバーしています。各分析法は計測点・標準値・年齢・性別・人種でカテゴリ分けできるうえ、クリニック独自のカスタマイズ分析法も登録可能です。


さらに「重ね合わせ(Superimposition)」機能では、異なる時期に撮影したトレーシングを基準平面と基準点で重ねることができます。Rickettsの5つの重ね合わせにも標準対応しており、治療前後の骨格・歯牙変化を視覚的に比較できます。これは臨床の説明力を大きく上げます。


Dolphin 3Dモジュールでは、CBCTやMedical CT、MRIのDICOMデータ、STLデータ、3Dカメラデータを統合表示できます。特に注目すべき機能が「気道分析」です。CT断面図から気道の体積や最狭窄部の断面積を定量化できるため、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の評価や外科矯正前の気道評価に直接役立てられます。


また「Build X-ray」機能は、CBCTのDICOMデータから側面セファロ・パノラマ・正面セファロ・TMJ断層・クロスセクションをワンクリックで作成するものです。CBCTを1枚撮影するだけで、従来5種類の撮影が必要だった画像をすべて生成できます。放射線被曝を増やさずに情報量を増やせる点は、患者への配慮という観点でも重要です。


参考リンク(Dolphin 3Dの機能仕様・CBCT/MRI対応・気道分析の詳細)。
3D | Orthodontic Imaging and Practice Management Software(Dolphin公式)


dolphin imagingのVTO・治療シミュレーションと患者説明への応用

「治療後のイメージが伝わらないと患者の同意率が下がる」という課題は、多くの矯正歯科医が抱えています。VTO(Visualized Treatment Objective)と患者説明ツールを組み合わせると、この問題は大きく改善できます。


DolphinのVTO機能は、歯牙の前後移動・傾斜・回転・臼歯位置調整・下顎の自動回転をシミュレートし、治療後の側貌変化を術前にビジュアル化します。対応ウィザードはAEO-Roth/Ricketts、McLaughlin(オプション)、Arnett/Gunson FAB(オプション)の3種類です。


外科矯正については「3D Surgery」モジュールが専用設計されています。Step1のSetup(骨格部位のおおまかな位置決め)からStep6のTreat(硬組織移動と軟組織変化のシミュレーション)まで6段階のステップで進め、術後の外形変化を3次元で確認できます。シミュレーション結果に基づくバイトデータをSTL形式で出力する機能もあり、技工所との連携がスムーズになります。


患者説明ツールの中心は「Aquarium」です。矯正装置・外科矯正・インプラント・骨移植・歯の萌出・予防など幅広いテーマの3Dアニメーション動画を収録したライブラリで、特定のメーカーのブラケット説明画像も含まれています。


動画はMP4形式に変換してiPadにエクスポートでき、診療チェアやウェイティングルームでその場再生することが可能です。また、PowerPointスライドに動画を貼り付けて院内勉強会や学会発表に使う運用も広がっています。


参考リンク(Dolphin Imagingの全機能概要・国内代理店情報)。
DOLPHIN IMAGING – 株式会社ジーシーオルソリー(国内正規代理店)


dolphin imaging supportを最大限に活用するための独自視点:サードパーティITサポートの使い分け

Dolphin公式のサポートとは別に、専門のITサポート会社を平行活用することで、臨床停止リスクをさらに下げられます。これは見落とされがちな視点です。


Dolphinの公式サポートは「ソフトウェアの機能・動作」に関する技術支援が中心です。一方で「Dolphinが動作するPCのOS設定」「LAN・サーバー構成」「無線LAN環境による速度低下」「Dolphinとサードパーティ機器の連携」といったインフラ寄りの問題は、公式サポートでは対応の限界があります。


Dolphin Imagingの動作環境はネットワーク依存が高い設計です。スタンドアロン(1台)使用でもDolphin USBキー認証にインターネット接続が必須で、LAN(複数台)環境ではサーバーPCのインターネット環境が不可欠です。無線LAN使用時は有線と比べて処理速度が低下するケースも報告されています。


たとえばIAG(Integrated Axis Group)やDillon Dental Networksのような米国の歯科特化ITサポート企業は、「Dolphinのエラーが出た→調べたらOS設定の問題だった」というケースをルーティンで処理しています。日本国内でも、歯科医院のITインフラを専門に扱うベンダーへの相談窓口を持っておくと、公式サポートと役割分担ができて安心です。


  • 🔵 公式サポート(Dolphin/ジーシーオルソリー):ソフト機能の質問、アップデート、ライセンス管理
  • 🟢 ITサポート会社:PC・サーバー・LAN環境の整備、ソフト以外の原因追求、オンサイト対応


両者のカバー範囲を把握した上で連絡先を整理しておくことが、トラブル発生時の最短解決につながります。1件のトラブルで半日診療が止まると、患者への影響だけでなく収益的なロスも無視できません。サポート窓口を複数持つことはコストではなくリスクヘッジです。


参考リンク(Dolphin対応ITサポート会社の事例・対応範囲の参考)。
Dolphin Management Solutions Dental Software Support | IAG-USA(英語)