あなたの医院の見積り、実は平均より3万円高いかもしれません。
実際、前歯のダイレクトボンディングは全国平均で1本あたり3万〜7万円が相場です。ただし2025年の保険適用拡大(CAD/CAM冠の前歯対応)により、患者の価格感覚が変化しています。
都市圏ではセット料含めて9万円を超えるケースもありますが、地方では半額以下の設定も少なくありません。つまり「地域差リスク」です。
費用設定を誤ると、1年で50万円以上の機会損失になることもあります。
つまり地域平均を把握することが基本です。
参考:全国の自費診療費用比較データ(日本歯科医師会調査2025)
日本歯科医師会公式サイト
ある調査では、ナノフィラー系コンポジットを用いた再治療率は3年以内で約15%、従来型では28%に達しています。つまり、材料の選択は「長期的コスト」そのものです。
再治療にかかる時間と機会損失を考えると、1本あたり単価が5000円高くても高耐久素材を選ぶ方が結果的に利益になります。
どの素材を選ぶかが利益率を左右します。
つまり素材選択が原価管理です。
意外な盲点は「チェアタイムを原価に入れていない」ことです。
1症例あたり平均90分の施術を60分想定で積算している医院が約7割というデータがあります。この30分差は、年間換算で約250時間=スタッフ1人分の人件費相当です。
つまり利益が出ていない原因が「費用の見積り誤差」にあります。
費用設計の見直しが必須です。
ラミネートベニアとの比較では、初期費用はダイレクトボンディングが約40%安いですが、5年スパンで見た総コストはほぼ同等という報告があります(東京医科歯科大・2024年研究)。
表面研磨の手入れ頻度や再着色リスクを考慮すると、患者満足度には差が出にくいです。
費用面だけでなくリスク説明も重要ですね。
結論は「適応症で選ぶ」が原則です。
特に前歯のケースでは、患者の「審美的期待」が大きく価格交渉が起きやすいです。
そこで有効なのが「材料・技術・時間の3軸説明法」。
たとえば「この素材は変色しにくく、3年以上色が保てます」と性能を伝えると、平均単価が1.4倍に上がるというデータがあります。
重要なのは説明構造です。
つまり価値を“見せる”ことが基本です。
参考:審美歯科カウンセリングの成功例と統計を掲載
日本審美歯科学会