亜脱臼 肩 リハビリで知らないと損する禁忌

肩の亜脱臼は脳卒中後の片麻痺や外傷で発症し、放置すると慢性化するため早期対応が重要です。本記事では、リハビリ中に避けるべき禁忌行為、正しいポジショニング、段階的な運動療法を解説。あなたの肩の悪化を防ぐ必須知識とは?

亜脱臼 肩 リハビリの正しい知識と対処法

実は腕をぶら下げると、脱臼が悪化して腱板断裂に進むことがあります。


肩の亜脱臼における3つの重要な基礎知識
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亜脱臼とは何か

関節が外れかかった不完全な脱臼で、自然に戻ることもあります。 脳卒中後の片麻痺や外傷で発症します。

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放置するリスク

50歳以上の反復性脱臼の19/22例で腱板断裂が認められたという医学報告があります。

早期受診の重要性

1〜3週間の安静後、専門家指導のもとでリハビリを開始することが完全回復への近道です。


亜脱臼 肩の基本的な症状と原因について


肩の亜脱臼は、上腕骨の頭部が肩甲骨の関節窩から部分的にずれた状態を指します。脳卒中で麻痺が生じると、肩周りの筋肉の緊張が極端に低下し、腕の重みを支えられなくなります。


この状態が「亜脱臼」へと進みます。


亜脱臼の患者さんの約50%は痛みを訴えないため、知らず知らずのうちに症状が進行することがあります。


気づかないまま放置すると問題は深刻です。


一方で、脱臼は肩関節が完全に外れた状態で、激しい痛みを伴い自力で戻すことはできません。亜脱臼と脱臼では治療方針が異なるため、正確な診断が不可欠です。


片麻痺患者の約35%に肩関節亜脱臼が見られたという研究報告があります。これはスポーツ外傷だけでなく、脳卒中後遺症として極めて一般的な合併症です。


脳卒中直後の弛緩性麻痺の時期に特に発症しやすいとされています。肩周りの筋肉がうまく働かなくなり、腕全体が重力で下へ引っ張られるためです。


亜脱臼 肩で絶対にやってはいけない3つの禁忌行為

亜脱臼がある肩に対して、日常生活で無意識に行われる動作が症状を悪化させることがあります。


以下の3つの行為は特に危険です。


第一に、腕を肩より高く上げすぎる行為です。麻痺の影響で肩周りの筋肉が緩み、関節が不安定な状態にあります。この状態で腕を無理に上げると、肩関節が前方に引っ張られ、さらに亜脱臼が悪化する危険性が高まります。着替えや入浴など介助が必要な場面では特に注意が必要です。


痛みや違和感のない範囲内での動作に限定することが大切です。


第二に、腕をぶら下げたままにすることです。弛緩性麻痺の場合、腕を支える筋肉が十分に働かず、立ったり座ったりする間、常に腕の重みで肩関節が下へ引っ張られます。このズーンとした圧力が持続するため、肩周りの筋肉や靭帯が伸びてしまい、関節のずれが大きくなります。


車椅子に座るときやベッドで横になるときは、クッションやテーブルの上に腕を置いて常に安定した位置に保つ工夫が必須です。


第三に、腕を無理に引っ張る行為です。本人だけでなく、家族や介護者が麻痺側の腕をつかんで引っ張ると、肩関節周囲の組織が伸び、亜脱臼を劇的に悪化させます。ベッドからの起き上がりや移乗の際は、肘と手首を優しく支え、腕全体を肩関節の方へそっと押し込むように意識することが重要です。


介助者の方は「守る意識」を持つことが何より大切です。


亜脱臼 肩 リハビリの段階的な進め方と運動療法

亜脱臼の治療は「固定→可動域回復→筋力強化」という段階を踏むことが原則です。


焦って進めると逆効果になります。


初期段階(受傷後1〜3週間)は安静と保護が最優先です。RICE処置(Rest:休息、Ice:冷却、Compression:圧迫、Elevation:挙上)を実施し、再脱臼を防ぐため肩関節の固定を行います。この期間の固定方法が後の回復を大きく左右します。


最近では内旋位固定(従来の三角巾)より外旋位固定(気をつけの姿勢から肘を直角に曲げた状態)が推奨されています。外旋位固定での再発率は26%に対し、内旋位固定は42%という医学報告があります。


回復期(4〜21日)では可動域訓練を開始します。専門家の指導のもと、痛みのない範囲での振り子運動から慎重に進めます。ここで重要なのは「いきなり腕を動かさない」ということです。


むしろ肩甲骨の可動性を高めることが先決となります。肩甲骨はいわば「腕の土台」であり、この基盤がしっかりしていないと上肢の機能回復は始まりません。ベッド上で肩甲骨の内外転・挙上・下制を丁寧に誘導し、肩甲骨と上腕骨のリズムを整える運動に取り組みます。


つまり土台を整えることが基本です。


機能回復期(3〜8週)では筋力トレーニングへ移行します。肩関節を支えるインナーマッスル(回旋筋腱板)や、肩甲骨周囲の筋肉をバランスよく鍛えることが重要です。特に棘上筋、僧帽筋、三角筋といった肩周りの筋肉を段階的に強化します。


低負荷の運動から始め、痛みのない範囲内で徐々に負荷を増やしていきます。リハビリの専門家のプログラムに従うことが絶対条件です。


スポーツへの復帰の目安は、ノンコンタクトスポーツで4〜6ヶ月、コンタクトスポーツで6〜8ヶ月とされています。


焦った復帰は再発のリスクを大幅に高めます。


亜脱臼 肩の予防的ポジショニングと日常生活での工夫

ポジショニングは「守りながら使う」という発想で、亜脱臼の悪化を防ぐ基本的なアプローチです。専門家の指導のもと、24時間の姿勢管理を徹底することが回復を加速させます。


椅子や車椅子に座っているときの工夫について。机やクッションに腕をのせて、だらりと垂れ下がらないようにすることが基本です。机の高さを腕が自然に乗る位置に調整し、肘が常に支持された状態を保つことで、肩への継続的な負荷が軽減されます。


この工夫だけで痛みが軽減され、むくみも改善される患者さんは数多くいます。


仰向けで寝ているときのポジショニング。体の横に対して、腕が中央に来るように枕やクッションで高さを調整します。肩の下にタオルやクッションを入れて支えることで、夜間の無意識な圧迫を防ぎます。


夜間のポジショニングは8時間の長時間であり、この間に関節の変形が進むことを防ぐために極めて重要です。


横向きで寝ているときの配慮。抱き枕やタオルなどを使い、腕が体の下敷きになったり、前に落ちたりするのを防ぎます。このポジショニングが正しくできていないと、睡眠中に亜脱臼が悪化します。


感覚障害で腕の位置がわかりにくい患者さんには、お腹の上やテーブルの上など、本人の視界に入る場所に腕を置いてあげることで心理的な安心感につながります。


亜脱臼 肩 リハビリで電気治療と装具療法の選択

電気治療は、麻痺で動きにくい肩周りの筋肉に電気で刺激を送り、筋肉の収縮を促して再教育を図る治療法です。神経筋電気刺激(FES)の活用により、肩関節を本来の位置に引き上げる助けになります。


脳卒中治療ガイドライン2021では、肩関節亜脱臼への神経筋電気刺激は妥当とされています。電極配置は肩の三角筋前部と棘上筋をターゲットにし、刺激パラメータは30〜40Hzの周波数、持続時間は15〜20分が目安です。


これは自動運動が困難な急性期において特に有用です。


ただし、発症後6ヶ月以降の慢性期では明確な差がなかったという報告もあります。


つまり急性期と慢性期で効果が異なります。


専門家と相談しながら、自分の時期に合った治療を選択することが大切です。


装具療法(アームスリング固定)について。三角巾やアームスリングを用いて肩関節を安定した位置に固定することで、腕が垂れ下がることによる亜脱臼の悪化や痛みの増強を防ぎます。


しかし長期間の固定は肩や肘を動かす機会を奪うため、関節が硬くなる「拘縮」を招く原因になりかねません。スリングは装着している間のみ効果があり、自己判断での長期装着は逆効果です。


理学療法士など専門家の評価のもと、必要な時間と場面を見極めて適切に使用する判断が求められます。


https://fuelcells.org/topics/60584/
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