空気量が多いほど強いコンクリートになると思っていたら、実は逆で強度が4〜6%も落ちます。

生コンクリートの空気量は、JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」で種類ごとに定められています。 普通コンクリートと舗装コンクリートは4.5%、軽量コンクリートは5.0%が基準で、許容差はどちらも±1.5%です。 rex-rental(https://www.rex-rental.jp/feature/1142/note/concrete-test)
この許容差は思ったより厳格です。たとえば普通コンクリートなら、3.0〜6.0%の範囲に収まらないと不合格になります。
空気量が少なすぎると、コンクリートの流動性が落ち、施工性が悪化します。逆に多すぎると強度が低下するリスクが生まれます。つまり適正範囲を守ることが条件です。
一般的に空気量は3〜6%程度を標準としています。 圧縮強度は空気量に比例して低下し、空気量1%増加に対し材齢28日強度は4〜6%低下すると報告されています。 空気量過多への注意が原則です。 zennama.or(https://www.zennama.or.jp/4-namakon/4-hinshitu/index.html)
| コンクリートの種類 | 空気量(基準値) | 許容差 | 適用するJIS |
|---|---|---|---|
| 普通コンクリート | 4.5% | ±1.5% | JIS A 5308 |
| 軽量コンクリート | 5.0% | ±1.5% | JIS A 5308 |
| 舗装コンクリート | 4.5% | ±1.5% | JIS A 5308 |
| 高強度コンクリート | 4.5% | ±1.5% | JIS A 5308 |
JIS規格の詳細な規定については以下の参考ページに空気量の種類別基準と試験方法の根拠が記載されています。
空気量の規格値・試験方法の全体像(普通・軽量・舗装・高強度コンクリートの比較)についての解説。
JIS A 1116 フレッシュコンクリートの空気量試験の解説 | practical-concrete.com
空気量の試験方法はJIS規格に3種類定められています。 それぞれ原理が異なり、現場での使い分けポイントを押さえておくことが大切です。 practical-concrete(https://practical-concrete.com/shiken/kuukiryou-shiken/)
まず最も現場でよく使われるのが、JIS A 1128「圧力方法(空気室圧力方法)」です。 ワシントン型エアメータという器具を使い、密閉容器内で圧力を加えて空気量を読み取ります。操作がシンプルで短時間で結果が出るため、一般的に「空気量試験」と言えばこの方法を指します。 practical-concrete(https://practical-concrete.com/shiken/kuukiryou-shiken/)
次にJIS A 1118「容積方法」があります。 ローリングエアメータを使い、コンクリート内の空気が抜けた容積分を水で補って測定します。人工軽量骨材など多孔質の骨材を使ったコンクリートに適しています。普通骨材の場合は骨材修正係数の計算を省略できます。 practical-concrete(https://practical-concrete.com/shiken/kuukiryou-shiken/)
最後にJIS A 1116「質量方法」があります。 単位容積質量の差から空気量を計算する方法で、各材料の密度が正確に分かっている必要があります。実務では単位容積質量を求めるために使われるケースがほとんどです。 practical-concrete(https://practical-concrete.com/shiken/kuukiryou-shiken/)
つまり現場では圧力方法が基本です。
試験のたびにワシントン型エアメータのキャリブレーション(校正)が必要な点は見落としやすいポイントです。 容器のキャリブレーション・初圧力の決定・目盛りの確認の3ステップが必要で、これを省くと誤った数値が出るリスクがあります。これは注意が必要ですね。 practical-concrete(https://practical-concrete.com/shiken/kuukiryou-shiken/)
生コンクリートは、工場を出た後に現場で受入れ検査を受けます。 受入れ検査は「受入れ時品質管理」とも呼ばれ、スランプ試験・空気量試験・塩化物イオン濃度試験・コンクリート温度測定の4つがセットで行われます。 sagashiba(https://sagashiba.jp/notes/112/view)
空気量は受入れ検査の判定基準のひとつです。
検査に合格しない生コンクリートは受入れ拒否になります。 リフォームや新築で基礎工事が行われる場面では、このやり取りが打設前に必ず発生します。施主側が立ち会えることはほとんどないかもしれませんが、検査が適切に実施されたかどうかを確認できる場面があれば記録を求めることも大切です。 sagashiba(https://sagashiba.jp/notes/112/view)
空気量の許容差は±1.5%と厳しく設定されています。 普通コンクリートなら3.0〜6.0%の範囲外は不合格です。この範囲を外れたコンクリートが打設されると、長期的な耐久性・凍結融解抵抗性・収縮ひび割れへの抵抗性に影響が出てきます。 rex-rental(https://www.rex-rental.jp/faq/product/1166/knowledge/concrete_test)
施工管理の記録として「スランプ・空気量試験表」が書類として残るケースが多いです。 工事完了後に施主側がこの記録を確認できる場合は、空気量の数値が基準値内に収まっているかをチェックするポイントとして覚えておきましょう。これは使えそうです。 rinya.maff.go(https://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/kouhyou/pdf/sekoukanri.pdf)
現場の受入れ検査の流れと許容値の考え方については以下の解説ページが詳しいです。
生コンクリートの品質試験(受入れ検査)の流れや具体的な測定方法が画像付きで解説されています。
生コンクリートの品質試験(スランプ検査・空気量測定など) | sagashiba.jp
空気量が多いほど耐久性は上がると思われがちですが、強度とのトレードオフがあります。これが大事なポイントです。
適正な空気量(エントレインドエア)は、コンクリートが凍結・融解を繰り返すときに発生する膨張圧を吸収する「クッション」として機能します。 これを「AE(Air Entraining)コンクリート」と呼び、寒冷地の工事では特に重要です。 rex-rental(https://www.rex-rental.jp/feature/1142/note/concrete-test)
一方で、空気量が6.0%を超えてくると圧縮強度への悪影響が顕著になります。 材齢28日で最大6%の強度低下が生じることを考えると、リフォームで使われる基礎コンクリートの設計強度に対して余裕がない場合、品質上のリスクになり得ます。 zennama.or(https://www.zennama.or.jp/4-namakon/4-hinshitu/index.html)
収縮ひび割れへの影響も見逃せません。 空気量が適正範囲を外れると、乾燥収縮が増大し、外壁や基礎のひび割れにつながる可能性があります。外観上のひび割れが気になっている方は、施工時の品質管理記録を確認することが第一歩です。 rex-rental(https://www.rex-rental.jp/feature/1142/note/concrete-test)
空気量6%のコンクリートの収縮特性を実験的に検証した論文も公開されています。
空気量6%コンクリートの収縮試験に関する学術的データが掲載されています(土木学会論文)。
空気量6%のコンクリートの収縮特性について | 土木学会
一般の施主がコンクリートの試験に立ち会うことはほとんどありません。しかし、工事が終わった後でも確認できる手段はあります。
まず確認したいのが「配合計画書」と「品質管理試験成績書」の入手です。 施工会社に依頼すれば、使用した生コンクリートの種類・スランプ・空気量・強度の記録が記載された書面を受け取ることができます。 shop.ri-nexco.co(https://shop.ri-nexco.co.jp/contents/pdf/2507/878.pdf)
記録書類に空気量の記載があれば、4.5±1.5%(普通コンクリートの場合)の範囲内か確認できます。 数値が範囲外であれば、施工業者に説明を求める根拠になります。結論は書類の確認が第一歩です。 practical-concrete(https://practical-concrete.com/shiken/kuukiryou-shiken/)
外壁や基礎部分に細かいひび割れが複数発生している場合、収縮や凍結融解による劣化が原因の可能性があります。 この場合、コア採取による事後的な圧縮強度試験も選択肢になります。費用は1箇所あたり数万円ほどかかりますが、重大なリフォームトラブルを未然に確認できる手段として有効です。 rex-rental(https://www.rex-rental.jp/feature/1142/note/concrete-test)
コンクリートの配合設計や施工管理記録の保管基準については以下のNEXCO資料が参考になります。
コンクリート施工管理要領(令和7年版)に記載のフレッシュコンクリートの品質管理基準と記録の保管方法。
コンクリート施工管理要領 令和7年7月 | NEXCO
あなたが見た目だけで選ぶと補修費が数十万円増えます。
粗骨材とは、5mmふるいに質量で85%以上がとどまる骨材のことです。コンクリートの中では砂より大きい石の部分で、川砂利、山砂利、海砂利、火山砂利、砕石などが代表例です。 kentiku-kouzou(http://kentiku-kouzou.jp/tekkinkonkurito-sokotuzai.html)
つまり石の骨組みです。
コンクリートは骨材が体積の大部分を占め、その中で粗骨材は形を保つ骨格として働きます。セメントは接着剤の役割なので、粗骨材が適切でないと、同じ配合でもひび割れや強度、施工性に差が出ます。 infra.kk-takamisawa.co(https://infra.kk-takamisawa.co.jp/guide-aggregate)
リフォームでは、土間、基礎、外構、駐車場の打設でこの違いが表に出やすいです。例えば駐車場土間のように荷重が繰り返しかかる場所では、粗骨材の粒の大きさや質が悪いと、表面だけでなく内部のひび割れにもつながります。 kabe-dan(https://kabe-dan.com/glossary/grsry-cebedcca-ab/)
結論は骨組み選びです。
見た目には同じコンクリートでも、内部の石の選び方で寿命が変わるので、リフォームの見積書で「コンクリート打設」としか書かれていないときは、骨材まで確認できると一歩先を行けます。 infra.kk-takamisawa.co(https://infra.kk-takamisawa.co.jp/guide-aggregate)
粗骨材には大きく分けて、自然由来の砂利と、岩石を砕いてつくる砕石があります。砂利は粒が丸く、砕石は角があり、見た目も手触りもかなり違います。 plant.ten-navi(https://plant.ten-navi.com/dictionary/cat07/5906/)
丸い石は楽そうですね。
ただし、施工では一長一短です。丸い砂利は流れやすくて打設しやすい一方、砕石は角があるぶんかみ合わせが良く、骨格が安定しやすい傾向があります。 kabe-dan(https://kabe-dan.com/glossary/grsry-cebedcca-ab/)
ここで意外なのは、リフォームで「きれいに流れそうだから丸い石のほうが安心」と考えるのが、いつも正解ではない点です。建築では断面が小さく鉄筋も込み合いやすいため、単に流しやすさだけで選ぶと、部位によっては仕上がりや耐久性のバランスが崩れます。 isabou(https://isabou.net/soft/petit/common/concrete/SpcifiedMixFormulaCalc/ReferMaxSize.asp)
部位ごとの選定が基本です。
たとえば外構の土間と、家の基礎補修では求められる条件が違います。前者は表面仕上げと勾配、後者はかぶり厚さや配筋との相性が重要なので、同じ粗骨材をどこでも使えばいいわけではありません。 practical-concrete(https://practical-concrete.com/kikaku/sokotuzai-sunpou/)
品質面では、再生粗骨材という選択肢もあります。これは解体コンクリートを再利用した骨材ですが、付着モルタル量が多いほど品質が下がるとされ、用途に応じた規格確認が欠かせません。 jcmanet.or(https://jcmanet.or.jp/bunken/kikanshi/2005/08/002.pdf)
安ければ安心ではありません。
価格だけで飛びつくと、あとで表面劣化や吸水性の違いに悩むことがあります。見積りを比較するときは、「砕石」「砂利」だけでなく、JIS規格品か、再生材か、産地や試験成績が出るかまで見ると失敗しにくいです。 note(https://note.com/vast_duck8851/n/n62470dde6f0b)
粗骨材は大きいほど丈夫、と思われがちですが、建築ではそう単純ではありません。一般に建築構造物は断面が小さく配筋が複雑なため、粗骨材の最大寸法は20mmや25mmが標準です。 kentiku-kouzou(http://kentiku-kouzou.jp/tekkinkonkurito-sokotuzai.html)
大きすぎる石は危険です。
理由は、鉄筋のあきや最小かぶり厚さとの関係があるからです。粗骨材の最大寸法は、鉄筋のあきの4/5以下、かぶり厚さ以下といった制約で決められ、入らない石を無理に使うとジャンカや充填不良の原因になります。 isabou(https://isabou.net/soft/petit/common/concrete/SpcifiedMixFormulaCalc/ReferMaxSize.asp)
ジャンカは、コンクリートの中に豆腐の穴のようなすき間ができる不具合です。たとえば細かい配筋の補修部に25mm前後の石が混じると、はがきの横幅ほどの狭い隙間で石が引っ掛かり、モルタルだけが先に流れて空洞が残りやすくなります。 practical-concrete(https://practical-concrete.com/kikaku/sokotuzai-sunpou/)
つまり入る大きさが条件です。
この点はリフォームで特に重要です。新築と違って、増し打ち、部分補修、狭い型枠内の施工が多いため、「強そうだから大きい骨材」は逆効果になりやすいのです。 isabou(https://isabou.net/soft/petit/common/concrete/SpcifiedMixFormulaCalc/ReferMaxSize.asp)
このリスクへの対策は、施工前の確認を一つ入れることです。狭い配筋部や補修部の施工なら、狙いは充填不良の回避なので、候補は「使用する粗骨材の最大寸法を見積書か配合計画で確認する」です。 thr.mlit.go(http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/b00097/k00910/kyoutuu/H29siyousho/H29.4/170608kaitei.pdf)
粗骨材は石だから長持ち、というイメージがありますが、実際は石の種類や反応性で寿命が変わります。代表的なのがアルカリ骨材反応で、反応性骨材が使われるとコンクリート内部で膨張し、ひび割れを起こすおそれがあります。 3ka9.co(https://3ka9.co.jp/24-asr%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%AA%E9%AA%A8%E6%9D%90%E5%8F%8D%E5%BF%9C%EF%BC%89/)
石にも当たり外れがあります。
全国調査では、レディーミクストコンクリートに使われている骨材のうち、粗骨材の約15%がアルカリ反応性試験で無害でないと判定されたとされています。数字で見ると少なく感じても、6~7件に1件弱の感覚なので、無視しにくい割合です。 library.jsce.or(http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00035/2004/59-5/59-5-0001.pdf)
さらに、重要なのは見た目で判別しにくいことです。阪神高速の実施要領でも、50m3以上の工事などを対象に、JIS A 1145やJIS A 1146による試験で無害確認した骨材の使用を基本とし、アルカリ総量は3.0kg/m3以下を計算で確かめる運用が示されています。 plant.ten-navi(https://plant.ten-navi.com/dictionary/cat07/5906/)
見た目判断はダメです。
リフォームでそこまで大規模でない工事でも、考え方は同じです。ひび割れや白華、想定外の補修費を避けたいなら、狙いは将来劣化の回避なので、候補は「試験成績書やJIS適合の有無を確認する」です。 note(https://note.com/vast_duck8851/n/n62470dde6f0b)
参考:アルカリ骨材反応の試験方法や、アルカリ総量3.0kg/m3以下の確認方法が整理されています。
阪神高速道路株式会社 コンクリートのアルカリ骨材反応抑制対策実施要領
検索上位の記事は、粗骨材の定義や粒径で終わることが多いです。ですが、リフォームでは「完成後に見えない材料ほど、見積り差が将来コスト差になる」という見方が大切です。 infra.kk-takamisawa.co(https://infra.kk-takamisawa.co.jp/guide-aggregate)
ここが盲点ですね。
たとえば外から見えるのは仕上げの色や刷毛引きの模様ですが、10年後のひび割れ、欠け、補修回数に効くのは内部の骨材品質や粒度設計です。粗骨材が不適切だと、見た目は同じでも補修の再施工で数万円から数十万円単位の差が出ることがあります。 kabe-dan(https://kabe-dan.com/glossary/grsry-cebedcca-ab/)
もう一つ覚えておきたいのは、「粗骨材とは」を知ること自体が交渉材料になる点です。業者との打ち合わせで、粗骨材の種類、最大寸法、JIS、試験成績のどれか一つでも質問できると、配合をきちんと管理しているか見えやすくなります。 note(https://note.com/vast_duck8851/n/n62470dde6f0b)
確認項目だけ覚えておけばOKです。
具体的には、基礎補修なら最大寸法、駐車場土間なら骨材種類とひび割れ対策、再生材を使う工事なら品質区分、という順で聞くと実務的です。専門家の説明が曖昧なら、その時点で比較検討の価値があります。 jcmanet.or(https://jcmanet.or.jp/bunken/kikanshi/2005/08/002.pdf)
参考:コンクリートの基本材料として、粗骨材を含む構成や基準の考え方が整理されています。
一般財団法人 建材試験センター コンクリートに関する法令・基準の基礎資料

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