壁に隠してスッキリ収納したルーターが、通信速度を最大90%も落としている可能性があります。
「ルーターは見た目が気になるから棚の中に隠している」という方は多いです。実はこれが、通信速度の大きな低下につながっています。
Wi-Fiの電波は、木材・金属・コンクリートなど障害物を通るたびに減衰します。金属製のラックやキャビネットの中にルーターを置くと、電波が四方を囲まれてほぼ外に出られない状態になります。 木の棚であっても、検証では速度が最大90%程度落ちるケースが報告されています。 youtube(https://www.youtube.com/watch?v=MJKq1mVePPs)
つまり、「隠す=遅くなる」が原則です。
リフォームでおしゃれな収納を作る際も、Wi-Fiルーターだけは「見せる収納」にする必要があります。棚を設計する段階でルーターの「定位置」を開放的な棚板の上に確保しておきましょう。設計士やリフォーム業者と打ち合わせる際は、「ルーターを置く棚は背板なし・扉なし」と条件を追加するだけで、この問題を丸ごと回避できます。
ルーターを床に直置きしている家庭は非常に多いです。これが通信速度を下げている直接的な原因になります。
Wi-Fiの電波は360度に広がりますが、床に置くと下方向への電波が無駄になります。 また、床はホコリが溜まりやすく、ルーターの通気口が詰まって熱がこもり、本体の劣化・不具合の原因にもなります。理想の高さは床から1〜2m、つまりダイニングテーブルや本棚の上段くらいのイメージです。 megaegg(https://www.megaegg.jp/column/0012.html)
高さ1mとは、一般的なダイニングテーブルの天板とほぼ同じ高さです。
リフォームで造作棚を作る場合は、床から高さ110cm〜150cmあたりにルーターの置き場所を1マス分確保するのがおすすめです。壁面収納の設計時に、この高さにコンセントを追加しておくと、配線もスッキリまとまります。
「キッチンカウンターにルーターを置いている」という方は要注意です。
Wi-Fiの電波は水中を通り抜けられません。 そのため、水槽・花瓶・ウォーターサーバー・シンクの近くに置くと電波が吸収されて弱くなります。さらに、金属や鏡も電波を反射させてしまい、離れた場所に電波が届かなくなります。 キッチンカウンターには金属製のトースターや電子レンジも集中しており、2.4GHz帯の電波干渉も起きやすい最悪の環境です。 okazaki-oneshome(https://www.okazaki-oneshome.jp/blog/entry-424255/)
水・金属・鏡の3つには近づけないのが基本です。
リフォームでキッチンをリニューアルする場合、ダイニング側の壁にコンセントを増設してルーターの置き場所をキッチンから切り離すのが理想的です。電気工事は約1〜3万円程度で対応できるケースが多く、通信環境の改善効果は絶大です。
「壁際に置いたほうがコンセントに届きやすいから」という理由で部屋の隅に置いているケースは非常に多いです。
部屋の隅にルーターを置くと、電波が壁に当たって反射し、家全体に均一に届きにくくなります。 一方、部屋の中心に設置すると、電波の「死角」が生まれにくく、複数の部屋まで均等に電波が届きます。 2階建ての家では、1階と2階の中間にあたる階段ホールや吹き抜け付近が最も効率的な設置場所です。 elecom.co(https://www.elecom.co.jp/pickup/column/wifi_column/vol10/)
これが原則です。
リフォームの際は、間取りの重心(家の中心に近い廊下・リビング中央の壁)に情報コンセントを設けるプランを検討しましょう。後からコンセントを増設する工事と比べ、リフォーム工事に組み込むことで費用を2〜5割程度抑えられる場合があります。
NTT東日本:Wi-Fiルーターの適切な6つの置き場所と改善方法(権威ある通信事業者による詳細解説)
多くのリフォームガイドにはない視点ですが、「情報コンセントの位置=Wi-Fi電波の起点」という発想でプランを組み立てることが重要です。
一般的なリフォームでは、見た目・収納・断熱が優先されがちです。しかし、現代の生活ではWi-Fi環境の快適さも生活の質に直結します。設計段階でルーターの置き場所を「家の中心より少し高い位置にある開放的な棚板+コンセント付き」として確定させると、後から「電波が届かない部屋がある」「配線が見えてしまう」という問題を避けられます。 biz.service.ntt-east.co(https://biz.service.ntt-east.co.jp/columns/wifi_placement/)
これは知っておくと大きな差が出ます。
具体的には、リビングの壁面収納を設計する際に「高さ130cm、背板なし、扉なし、コンセント付き」の1マスをルーター専用スペースとして確保してください。見た目がどうしても気になる場合は、メッシュ素材やすのこ状の扉(電波が通りやすい素材)を選ぶことで美観と通信速度を両立できます。中継機(Wi-Fiエクステンダー)を2階や廊下に追加する場合も、コンセントの位置を事前に計画しておくと追加工事が不要になります。
I-O DATA:Wi-Fiの置き場所で電波改善!ルーターを隠して収納していませんか?(隠し収納によるデメリットを具体的に解説)