竪樋を「ただの外壁の配管」だと思って放置すると、修理費が100万円を超えることがあります。
竪樋(たてどい)とは、屋根やバルコニーに降った雨水を、軒樋や集水器で受けたあとに縦方向へ流し、地面の排水口や雨水桝まで導くための管状部材です。 建物の外壁や柱に沿って垂直に取り付けられるため、「竪(縦)樋」と呼ばれ、英語では「downspout」または「rainwater downpipe」と表記します。 mirix.co(https://mirix.co.jp/column/downspout-meaning-role-construction-tips/)
「縦樋」「たて樋」など複数の表記が存在しますが、すべて同じ部材を指しています。 図面上では「RWP(Rain Water Pipe)」と略記されることもあり、建築の打ち合わせ現場で頻繁に登場する用語です。 yanemaru(https://yanemaru.com/home-report/tatedoitoha/)
竪樋は単体で機能するのではなく、軒樋→集水器→竪樋→雨水桝という流れの中で機能します。 この流れを理解すると、不具合の原因を切り分けやすくなります。 mirix.co(https://mirix.co.jp/column/downspout-meaning-role-construction-tips/)
| 部材名 | 役割 |
|---|---|
| 軒樋(のきどい) | 屋根の端部に沿って水平に設置し、雨水を集める |
| 集水器(じゅうすいき) | 軒樋の水を竪樋へ落とす受け口 |
| 竪樋(たてどい) | 雨水を縦方向に地面まで運ぶ本体 |
| エルボ(曲がり) | 45°・90°など方向転換に使う部材 |
| 受け金具・抱き金具 | 竪樋を外壁に固定するための金具 |
| 吐水口 | 地面近くで雨水を排出する出口 |
竪樋の第一の役割は雨水の垂直排水です。屋根面積に応じて集まる雨水は想像以上に多く、豪雨時には相当量が一気に流れ込みます。 竪樋は重力を利用してこの雨水をスムーズに地面へ導き、建物周辺の冠水を防ぎます。 yane-syuri(https://yane-syuri.com/knowledge-list/knowledge-50/)
第二の役割は建物構造体の保護です。適切に機能する竪樋があることで、外壁材の劣化・腐食を防ぎ、建物の耐久性を長期間にわたって維持できます。 竪樋が機能不全になると、雨水が基礎部分に直接当たり続け、基礎コンクリートの劣化や内部鉄筋の腐食が進行します。 yane-syuri(https://yane-syuri.com/knowledge-list/knowledge-50/)
第三の役割は台風・集中豪雨時の安全確保です。 適切な容量を持つ竪樋は豪雨時でも越水を防ぎ、建物内部への雨水浸入リスクを大幅に削減します。特に近年増加する集中豪雨への備えとして、竪樋の容量・本数の見直しが重要です。 yane-syuri(https://yane-syuri.com/knowledge-list/knowledge-50/)
竪樋の素材選びは、設置環境と予算のバランスで決まります。 最もよく使われるのが硬質塩化ビニル(塩ビ)製で、軽量・加工しやすく・コストが安いため一般住宅に広く普及しています。耐用年数の目安は15〜20年です。 mirix.co(https://mirix.co.jp/column/downspout-meaning-role-construction-tips/)
金属系の素材としては、ガルバリウム鋼板・アルミ・ステンレスがあります。 これらは耐久性が高く、耐用年数は20〜30年が目安ですが、初期費用は塩ビ製より高くなります。 沿岸部など塩害が起こりやすい地域では、耐腐食性の高いステンレス製やアルミ製が推奨されます。 mirix.co(https://mirix.co.jp/column/downspout-meaning-role-construction-tips/)
意匠性を重視した建物では銅製が使われることもあります。 神社仏閣や高級住宅で採用され、経年変化で緑青(ろくしょう)が出るのが特徴です。「くさり樋」と呼ばれる鎖状の装飾的な竪樋も、和風住宅で人気があります。 mirix.co(https://mirix.co.jp/column/downspout-meaning-role-construction-tips/)
形状は丸型(呼び径60・75・100mm など)と角型があります。 丸型は詰まりにくく施工が容易、角型は意匠性が高く外壁ラインと合わせやすい特徴があります。住宅なら呼び径60〜75mm が多く使われます。 mirix.co(https://mirix.co.jp/column/downspout-meaning-role-construction-tips/)
竪樋のリフォーム費用は工事内容によって大きく変わります。部分修理なら1〜3万円程度、継手や一部区間の交換は5〜10万円程度が相場です。 竪樋単体の交換単価は3,000〜7,000円/m で、全体交換になると一般的な2階建て住宅で20〜50万円程度かかります。 issei-after-service(https://issei-after-service.com/amadoi/)
費用が大きく膨らむ要因が足場代です。 2m以上の高所作業が必要な場合は、足場設置費用として600〜800円/㎡ が追加されます。30坪の住宅であれば足場代だけで10〜30万円かかることもあります。 amatoi(https://amatoi.net/column/?p=1192)
費用を抑える最も有効な方法は、外壁塗装や屋根工事と同時に行うことです。 どうせ足場を設置するなら、竪樋の交換・修理を同時に行うと足場代の二重払いを防げます。修理費用が交換費用の60〜70%を超える場合は、部分修理より全体交換が経済的に合理的な判断です。 yane-syuri(https://yane-syuri.com/knowledge-list/knowledge-50/)
雨樋工事には火災保険が適用できる場合があります。台風や強風・豪雪による破損が原因であれば、「風災補償」の対象になることがあります。リフォーム前に保険証書を確認することをおすすめします。
参考:竪樋の交換費用の単価や足場代の詳細な内訳は以下のサイトで確認できます。
適正費用が分かる!雨樋修理の費用相場&お得に工事できる2つのコツ
竪樋が詰まったとき、多くの方は「水があふれるだけ」と考えがちです。これは違います。竪樋の詰まりが引き起こす問題で最も見落とされているのがシロアリの発生です。 yane-syuri(https://yane-syuri.com/knowledge-list/knowledge-50/)
竪樋が正常に機能しなくなると、建物周辺の湿度が慢性的に上昇します。 シロアリは湿った環境を好み、特に木造住宅では柱や土台を内部から食い荒らし始めます。シロアリ被害は発見が遅れやすく、駆除と構造補修を合わせると100万円以上になるケースも珍しくありません。 yane-syuri(https://yane-syuri.com/knowledge-list/knowledge-50/)
つまり「竪樋の詰まり放置→湿気の増加→シロアリ発生→構造材の腐食」という連鎖が起きます。詰まりは問題の入り口に過ぎないということですね。
一般的に推奨されるメンテナンス頻度は年2回(春と秋)の清掃と点検です。 秋は落ち葉が積もりやすく、春は冬の間に蓄積した土砂が問題になります。竪樋の上部に「落ち葉よけネット」を取り付けると、清掃頻度を大幅に減らせます。 fujiiseikawara.co(https://www.fujiiseikawara.co.jp/blog/roof-maintenance/amadoi-maintenance-2/)
竪樋の点検で確認すべきポイントは以下の通りです。
参考:雨樋の素材・形状・メンテナンス方法の詳細な解説は以下で確認できます。
堺市:雨樋の基礎知識まとめ|種類・形状・素材・メンテナンス方法
交換時期の目安である15〜20年を超えた塩ビ製竪樋をお使いの方は、次の外壁塗装のタイミングで業者に一緒に点検を依頼するのが最も効率的です。 専門業者なら竪樋の状態を目視で確認し、補修か全交換かを適切に判断してくれます。 yane-syuri(https://yane-syuri.com/knowledge-list/knowledge-50/)
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