国産の漆器と思って使っていたものが、実は95%中国産の漆で作られているかもしれません。
漆(うるし)とは、ウルシノキという木の幹に傷をつけたとき、そこからにじみ出てくる乳白色の樹液を採取・加工したものです。 樹液をろ過して木の皮などの不純物を取り除いたものを「生漆(きうるし)」と呼び、これが漆製品すべての出発点となります。 urushi(https://urushi.net/lacquer/)
ウルシノキはウルシ科の落葉高木で、東アジアにのみ分布しています。 日本では6月から11月にかけて、職人が1本1本手作業で樹液を採取します。 1本のウルシノキから1年間に採れる漆の量は、なんとわずか約200グラム。これはコップ1杯分にも満たない量です。 imotosangyo(https://imotosangyo.biz/jp/news/p2592/)
つまり漆は希少な天然資源です。
漆の主成分はウルシオール(Urushiol)という有機化合物で、この成分こそが漆の優れた特性の源です。 漆は「乾く」のではなく「固まる・硬化する」と表現するのが正しく、成分の酵素(ラッカーゼ)が空気中の水分に含まれる酸素と反応することで液体から固体に変わります。 そのため、漆を乾かすときは乾燥した場所ではなく、適度な湿度がある環境が必要になります。 shikki-shuuri(https://www.shikki-shuuri.jp/20200501/)
これは意外ですね。
乾燥させようとして風通しの良い場所に放置すると、いつまで経っても固まらないという失敗が起きます。 段ボール箱の中に塗った物を置き、濡れタオルで蓋をするという簡単な方法で湿度環境を整えることができます。 shikki-shuuri(https://www.shikki-shuuri.jp/20200501/)
漆にはいくつかの種類があり、用途によって使い分けられています。種類が基本です。
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 生漆(きうるし) | 採取したままの漆。乳白色〜褐色 | 下塗り・木地固め・金継ぎ |
| 透漆(すきうるし) | 生漆を精製して透明度を高めたもの | 拭き漆・上塗り仕上げ |
| 黒漆(くろうるし) | 鉄分などを加えて黒色にしたもの | 漆器の仕上げ・蒔絵下地 |
| 朱漆(しゅうるし) | 朱砂や弁柄で赤色にしたもの | 椀・盆・神仏具 |
| 変わり塗り用漆 | 卵殻や貝などを混ぜた装飾用 | 螺鈿・卵殻塗り |
リフォームや修繕でよく使われるのは「拭き漆(ふきうるし)」という技法で、透漆を木地に薄く塗って拭き取る作業を繰り返します。 重ねる回数が多いほど深みのある色合いと耐久性が増し、3〜5回繰り返すのが一般的です。 shikki-shuuri(https://www.shikki-shuuri.jp/20200501/)
これは使えそうです。
また「かぶれにくい漆」として「透(すき)・すぐろめ」という商品も存在し、チューブ入り100グラムで6,380円程度から購入できます。 初めてDIYで漆を扱う方には、通常の漆よりもかぶれのリスクが低いこちらを選ぶのが安心です。 osugi.co(https://www.osugi.co.jp/urushi-hosoku.htm)
漆を使ったリフォームやDIYに挑戦したいとき、最初に知っておくべきなのがかぶれのリスクです。 漆のウルシオール成分は、皮膚に触れるとアレルギー性接触皮膚炎を引き起こすことがあります。痒いですね。 taigadou(https://www.taigadou.com/nushiya/post269.html)
ただし、正しい知識があれば過度に怖がる必要はありません。 かぶれを防ぐための基本ルールは次の通りです。 taigadou(https://www.taigadou.com/nushiya/post269.html)
osugi.co(https://www.osugi.co.jp/urushi-hosoku.htm)
油で拭き取ることが条件です。
漆が固まる前の状態(未硬化)はかぶれやすく、しっかり硬化した漆器を普通に使う分にはかぶれることはまずありません。 ただし、毎日漆を触っている職人でも素手で作業するのはある程度免疫ができてからで、初心者がいきなり素手で触るのは危険です。 taigadou(https://www.taigadou.com/nushiya/post269.html)
もし作業後に赤みや腫れ、強い痒みが出た場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。着用していた衣服もすべて洗うことで、繰り返しかぶれるリスクを減らせます。 kintsugikurashi.co(https://kintsugikurashi.co.jp/howto/workshop/kabure/)
漆の最大の魅力のひとつが、その圧倒的な耐久性です。 漆は塗布してから年月が経つにつれ、内部で硬化が進んで透明になっていきます。一般的に、塗ってから20年後がもっとも光沢が増し美しくなるともいわれています。 9emon.co(https://www.9emon.co.jp/post/urushi_tokuchou)
これは驚きですね。
つまり、新品のときよりも使い込んだあとの方が美しいということです。合成塗料が紫外線や摩耗で5〜10年で劣化するのとは、正反対の性質を持っています。リフォームで漆塗りを選ぶことは、長期的に見てコストパフォーマンスが高い選択といえます。
漆は耐熱性・耐酸性・耐アルカリ性にも優れており、熱湯を入れても変質しにくい特性があります。 また、殺菌・抗菌作用もあるとされており、昔から食器や保存容器に使われてきた理由がここにあります。 lixil.co(https://www.lixil.co.jp/lineup/livingroom_bedroom/s/livingdeli/living/8732/)
以下のような環境でも漆の塗膜は劣化しにくいとされています。
こうした性能は、リフォームで床や建具を仕上げる場面でも活きます。玄関の式台や和室の床柱に漆を塗ることで、掃除がしやすく、湿気による腐食にも強い仕上がりになります。
多くの方が「漆製品=日本産の漆を使っている」と思いがちです。しかし実際には、国内で使用される漆のうち国産漆はわずか3%程度しかなく、残りの約95%は中国産の漆です。 9emon.co(https://www.9emon.co.jp/post/urushi_domestic)
意外ですね。
これはコスト面の問題が大きく、中国産漆は国産と比べて価格が安価であるためです。 ただし品質の差は確実に存在します。国産漆は粘り・光沢・乾燥後の硬度において中国産より優れているとされ、特に文化財の修復や最高級漆器には国産漆が使用されています。 9emon.co(https://www.9emon.co.jp/post/urushi_domestic)
リフォームで漆仕上げを依頼する際に「国産漆使用」を指定すると費用が上がる場合があります。費用の目安として、国産漆を使った本格的な漆塗り職人への依頼は1㎡あたり数万円に及ぶこともあります。国産漆にこだわるかどうかが、費用の分かれ目になります。
産地確認が条件です。
漆を使ったリフォームや修繕を検討している場合は、事前に職人や業者に「使用する漆の産地」を確認しておくと安心です。また、輪島塗・会津塗・京漆器などの産地ブランドを持つ職人に依頼する場合は、産地証明や素材の透明性についても確認しやすい環境が整っています。 wajimahashi(https://wajimahashi.com/blog/4734)
輪島漆器商工業協同組合などの公的機関が産地証明や品質基準を定めており、依頼前の参考情報として役立ちます。 wajimanuri.or(https://wajimanuri.or.jp/kumiai/file07/q_a.html)
輪島漆器商工業協同組合 Q&A(産地・品質基準についての公式情報)。
https://wajimanuri.or.jp/kumiai/file07/q_a.html
漆はリフォームの現場でも活躍する素材です。 傷ついた漆器の修理から、床・家具・建具の塗り直しまで幅広く使えます。DIYで行う場合は、まず小さな傷の補修から始めるのが現実的です。 shikki-shuuri(https://www.shikki-shuuri.jp/20200501/)
漆を使った簡単なDIY補修の手順は次の通りです。
shikki-shuuri(https://www.shikki-shuuri.jp/20200501/)
作業は焦らないことが基本です。
漆は一度に厚く塗っても意味がありません。薄く塗って、しっかり乾燥(硬化)させてから次の層を重ねることで、丈夫で美しい塗膜が完成します。 1回の塗りが薄いほど、最終的な仕上がりのムラが少なくなります。 shikki-shuuri(https://www.shikki-shuuri.jp/20200501/)
なお、金継ぎ(きんつぎ)という技法では漆で割れた器を接着し、金粉で仕上げます。 これは漆の強力な接着力を活かした伝統技法で、リフォームの理念——壊れたものをよみがえらせる——と通じる考え方です。金継ぎキットは通販などでも入手可能で、1セット3,000円〜10,000円程度のものが揃っています。 kintsugikurashi.co(https://kintsugikurashi.co.jp/howto/workshop/kabure/)
金継ぎの基本とかぶれ対策についての詳細情報。
https://kintsugikurashi.co.jp/howto/workshop/kabure/
漆の特徴や扱い方をより深く知りたい方向けの工房情報。
https://urushi.net/lacquer/
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