「外観がきれいなコンクリートでも、内部では強度が半分以下になっているケースがあります。」

コールドジョイント(cold joint)とは、コンクリートを複数回に分けて打ち込む際に、先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートが完全に一体化せずにできてしまった「不連続な継ぎ目」のことです。 JIS(日本産業規格)でも「先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートとの間が完全に一体化していない継目」と明確に定義されています。 i-const(https://i-const.jp/problems/coldjoint/)
住宅のリフォームや新築工事では、基礎・壁・柱などにコンクリートを使用します。そのコンクリート打設を一度に完了できない場合、複数回に分けて行うのですが、このとき「前のコンクリートが固まり始めてから次のコンクリートを重ねてしまう」と、2つのコンクリートが一体にならず、境界部分が弱点になります。つまり「接着しているように見えて、実はくっついていない状態」です。
「計画された打ち継ぎ目」と混同されやすいですが、別物です。 計画打ち継ぎ目は設計段階からあらかじめ設けた接合部で、適切な処理が施されています。一方、コールドジョイントは施工のタイミングのミスや環境条件によって意図せず発生するもので、品質欠陥に分類されます。これが基本です。 ja.wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88)
名前に「コールド(冷たい)」とつくのは、先に打ったコンクリートが冷めて(硬化が進んで)から次のコンクリートが重なるイメージが由来です。意外ですね。
コールドジョイントが発生する最大の原因は、打ち重ね時間の超過です。 コンクリートは時間が経つにつれて硬化が進み、一定時間を超えると次に打ち込むコンクリートと一体化できなくなります。 sekokan-next.worldcorp-jp(https://sekokan-next.worldcorp-jp.com/column/useful/3082/)
JASS5(日本建築学会 建築工事標準仕様書)では、打ち重ねの許容時間を以下のように定めています。 sekokan-next.worldcorp-jp(https://sekokan-next.worldcorp-jp.com/column/useful/3082/)
| 外気温 | 打ち重ね許容時間 |
|---|---|
| 25℃未満 | 150分以内 |
| 25℃以上 | 120分以内 |
夏場は気温が高いため硬化が早く、許容時間が2時間(120分)に短縮されます。 真夏の施工で「少し休憩が長くなった」「材料の手配が遅れた」といった小さなミスがコールドジョイントに直結するのです。厳しいところですね。 an-sd(https://an-sd.jp/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F%E9%98%B2%E6%AD%A2%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E8%A3%9C%E4%BF%AE%E8%A6%81%E9%A0%98%E3%81%AB/)
原因は時間超過だけではありません。 以下の要因が複合的に絡み合うケースが多く見られます。 yamashin-c(https://yamashin-c.jp/publics/index/195/detail=1/b_id=204/r_id=0/)
バイブレーターをかける際は「先に打ち込んだ層に約10cm垂直に挿入し、挿入間隔を50cm以下にする」ことが基本です。 この操作を怠ると、境界面の空気が抜けずコールドジョイントが生じやすくなります。 i-const(https://i-const.jp/problems/coldjoint/)
コールドジョイントが住宅にもたらす影響は大きく3つです。放置すると建物の寿命を大幅に縮める可能性があります。 i-const(https://i-const.jp/problems/coldjoint/)
① 強度の低下
コールドジョイント部分は、本来のコンクリートとは異なり、一体化が不完全な状態です。 物理的な力や振動、地震の揺れに対して脆弱になります。特に基礎や柱などの構造上重要な部分に発生した場合、建物全体の耐力に深刻な影響が出ます。 sim-industries.co(https://sim-industries.co.jp/blog/detail/20231005091601/)
② 耐久性の低下
コールドジョイントが生じた境界面は、外部からの水分・酸素・炭酸ガスが侵入しやすくなります。 これによりコンクリート内部の鉄筋が錆び(腐食)、さらに強度が落ちるという悪循環に陥ります。鉄筋腐食が進むと、コンクリートが内部からひび割れて剥落するリスクも生じます。 token.co(https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29216&wdid=01)
③ 水密性の低下・漏水
外壁や地下構造物にコールドジョイントがあると、雨水や地下水が継ぎ目から侵入します。 マンションや住宅では外壁面のコールドジョイントから雨水が侵入し、室内のカビや腐食につながるケースが報告されています。 s-mankan(https://www.s-mankan.com/information/5707/)
これが条件です。
コールドジョイントは外観で気づかないこともあります。 塗装やタイルで覆われた部分は内部に欠陥が隠れていても見た目では判断できないため、新築・リフォーム後の竣工検査や第三者検査の受診が有効です。 s-mankan(https://www.s-mankan.com/information/5707/)
コールドジョイントが発見されたときの補修方法は、症状の重さによって2段階に分かれます。 yabu-sen(https://yabu-sen.com/whatcoldjoint/)
【軽微なケース】ポリマーセメントペースト刷毛塗り
目視でコールドジョイントの線は確認できるものの、縁切れ(隙間・段差)が見られない軽微な状態であれば、ポリマーセメントペーストを刷毛で塗布する処置が一般的です。 費用の目安は1m²あたり2,500円〜程度です。 比較的安価に対処できます。 weblio(https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88)
【重度なケース】Uカット工法
縁切れがある・補修範囲が広い場合は、「Uカット工法」が有効です。 Uカット工法とは以下の手順で行います。 yabu-sen(https://yabu-sen.com/whatcoldjoint/)
Uカット工法によるコールドジョイント補修費用は1mあたり7,600円〜が目安です。 作業範囲や足場の有無で大きく変わります。 180.235.236(http://180.235.236.195/rc/)
鉄筋に錆びが達しているケースでは、さらに大がかりな工事が必要になります。 コンクリートを鉄筋が露出するまで「はつり落とし」、防錆塗装をしてから再充填する手順になります。補修費用も1日1人工あたり30,000円〜と高額になる場合があります。 痛いですね。 c-repairgroup(https://c-repairgroup.com/charge/)
コールドジョイントの補修を検討している場合は、まず専門業者に「目視調査・ひび割れ深さ測定・コア採取試験」を依頼し、症状の深刻度を確認することが先決です。 i-const(https://i-const.jp/problems/coldjoint/)
コールドジョイントの発生原因・調査・補修方法の詳細(岡﨑組 i-const.jp)
コールドジョイントの防止は、施工管理の徹底にかかっています。 リフォームや新築工事を業者に依頼する立場から見ると、発注者側でも確認できるポイントがあります。これは使えそうです。 sekokan-next.worldcorp-jp(https://sekokan-next.worldcorp-jp.com/column/useful/3082/)
施工業者に確認すべき3点
an-sd(https://an-sd.jp/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F%E9%98%B2%E6%AD%A2%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E8%A3%9C%E4%BF%AE%E8%A6%81%E9%A0%98%E3%81%AB/)
i-const(https://i-const.jp/problems/coldjoint/)
コールドジョイントは、施工業者の技術力や管理意識の差が出やすい欠陥です。 特に夏場(6〜9月)の工事や、大型連休前後の突貫工事は打設スケジュールが乱れやすく、発生リスクが高まります。 concrete-mc(https://concrete-mc.jp/coldjoint/)
また、既存建物のリフォームでは、工事前にコンクリート外壁を目視点検し、「筋状の線・変色・わずかな段差」がないか確認しておくと良いでしょう。 これだけ覚えておけばOKです。もしコールドジョイントの疑いがあれば、施工前に専門業者へ診断を依頼することでリフォーム後のトラブルを未然に防げます。 s-mankan(https://www.s-mankan.com/information/5707/)
新築・リフォームを検討中の方は、「住宅かし保険(瑕疵保険)」の加入有無も事前に確認しましょう。施工不良が後日判明した場合の補修費用をカバーできる可能性があります。コールドジョイントのような施工欠陥は「瑕疵(かし)」に該当するケースがあるため、保険の適用範囲を把握しておくことが損失回避につながります。
コールドジョイントの原因・対策・影響についての詳細解説(施工管理ネクスト)
大規模修繕工事におけるコールドジョイントの解説(大規模修繕支援センター)

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