かんなを「力まかせに押して削るもの」と思っている人は、木材を3回で台無しにします。
かんなは「ただ刃がついた木の台」ではありません。各パーツにそれぞれ明確な役割があり、理解しないまま使い始めると調整に迷います。
かんなは大きく分けて、台頭(だいがしら)・台尻(だいじり)・鉋身(かんなみ)・裏金(うらがね)・下端面(したばめん) の5つで構成されています。鉋身が実際に木材を削る刃の部分で、裏金はその直後に付いて「逆目こぼれ」を防ぐ役割を担います。 monotaro(https://www.monotaro.com/note/productinfo/kanna_howtouse/)
下端面は台の底面で、ここが歪んでいると刃がいくら正確に出ていても削れません。これが盲点です。 lab-brains.as-1.co(https://lab-brains.as-1.co.jp/for-biz/2021/11/36516/)
台頭と台尻は削り始め・削り終わりの力配分を調整する際に使う部位です。削り始めは台尻に力を入れ、終わりは台頭を押さえることで、削り面が水平に仕上がります。 komeri(https://www.komeri.com/contents/howto/html/02890.html)
| 部位名 | 役割 | DIYでよくある失敗 |
|---|---|---|
| 鉋身(刃) | 木材を薄く切削する | 出しすぎて引っかかる |
| 裏金 | 逆目こぼれを防ぐ | 刃先に近づけすぎて削れなくなる |
| 下端面 | 刃の接地面を安定させる | 狂いを放置して削れない |
| 台頭・台尻 | 削り始め・終わりの角度調整 | 均等に力をかけて端が斜めになる |
つまり「道具の名前を知ること」が最初の一歩です。
刃の出具合はミリ単位ではなく、0.08mm(髪の毛1本分) が基準です。この数字、想像以上に微妙です。 kakuri.co(https://www.kakuri.co.jp/2016/03/15/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9/)
調整の手順は以下の通りです。
台頭の中央を叩くのは厳禁です。 kakuri.co(https://www.kakuri.co.jp/2016/03/15/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9/)
裏金の調整も忘れてはいけません。裏金の刃先を鉋身の刃先から 0.05mm後ろ に合わせるのが適正値です。近づけすぎると削れなくなるので、必ず確認してください。 diy-life(https://www.diy-life.net/teach_pt/kanna/)
刃が斜めに出た場合は、出すぎている側の横を叩いて水平に戻します。感覚をつかむまでは、端材で試し削りをするのが確実です。 diyclip.roymall(https://diyclip.roymall.jp/tool/1261138)
削り方の最大の失敗原因は「逆目(さかめ)」です。意外ですね。
木目には方向があり、その流れに逆らって削ると「先割れ」が材料内部に向かって進み、表面がボコボコに荒れます。これが逆目こぼれです。 tokirenova.digick(http://tokirenova.digick.jp/11%E6%9C%8814%E6%97%A5%EF%BC%88%E6%B0%B4%EF%BC%89%E9%80%86%E7%9B%AE%E5%89%8A%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86%E3%82%92%E7%90%86%E8%A7%A3%E3%81%99%E3%82%8B/)
逆目を避けるための見方はシンプルです。
どうしても逆目方向に削らなければならない場面では、裏金の刃先を鉋身の刃先に限界まで近づけて(0.05mm以内)切削角を立てると逆目こぼれを起きにくくできます。 tokirenova.digick(http://tokirenova.digick.jp/11%E6%9C%8814%E6%97%A5%EF%BC%88%E6%B0%B4%EF%BC%89%E9%80%86%E7%9B%AE%E5%89%8A%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86%E3%82%92%E7%90%86%E8%A7%A3%E3%81%99%E3%82%8B/)
削り肌が美しい順目削りは、かんなで削った面にわずかに光沢が生まれ、水滴を弾くほど緻密な面になります。 サンドペーパーで仕上げた面と比べると、手触りが明らかに違います。これは使えそうです。 diyclip.roymall(https://diyclip.roymall.jp/tool/1261138)
削り方で最も重要なのに、最も見落とされるのが「体の使い方」です。
正しい姿勢は以下の通りです。
引き終わりを途中で止めると、削り面の端が斜めになります。 diy-life(https://www.diy-life.net/teach_pt/kanna/)
腕だけで引こうとすると、体が安定しないため力がブレます。これが削り面に波打ちを生む原因です。腰を使って引くのが原則です。 komeri(https://www.komeri.com/contents/howto/html/02890.html)
リフォームでフローリングの継ぎ目を調整したい場合や、ドアや障子の建具を削って建て付けを直す場面でも、この姿勢が基本になります。木口(こぐち=木材の切断面)を削る場合は、木材に対して斜め45度方向に当てるとスムーズに削れます。 monotaro(https://www.monotaro.com/note/productinfo/kanna_howtouse/)
かんな削りの体重移動のイメージは「スキーのボーゲン」に近いです。重心を体の中心に置き、腰から動かす感覚を意識すると安定します。
参考:かんなの削り方についてメーカー監修で詳しく解説されています。
【鉋メーカー監修】鉋(カンナ)の正しい使い方と調整方法 – AS ONE Lab
「刃も出ている、木目も合っている、なのに削れない」という状況があります。下端面が狂っているのが原因です。
下端面の狂いは目で見てわかりにくく、見落とされがちです。確認方法は以下です。 daiku-manual(https://daiku-manual.com/ken/2020/04/13/kanna2/)
修正作業は急がないことが条件です。 daiku-manual(https://daiku-manual.com/ken/2020/04/13/kanna2/)
下端面は使用しているうちに少しずつ狂ってきます。木材が乾燥・吸湿で伸縮するからです。特に梅雨時期の前後は、かんなの台が動きやすいため、使い始めに毎回確認する習慣をつけると、失敗がほぼなくなります。
DIYリフォームでフローリング材の表面を整えたり、古い建具をわずかに削って調整したりする場面では、この下端面の狂いが「全然削れない」「斜めになる」という失敗の根本原因になっていることが多いです。
参考:プロの大工向けにかんなの台直しを含む調整法を詳しく解説した記事です。
鉋(かんな)の使い方(調整法)まとめ【プロの大工用】 – 大工マニュアル
平面削りだけがかんなの使い方ではありません。リフォームで実際によく使う「木口削り」には、平面削りとは別のコツが必要です。
木口(木材を切断した断面)は木目の繊維が切断されており、通常の平面削りより抵抗が大きいです。そのまま引くと端面が割れたり、削り面が荒れたりします。 monotaro(https://www.monotaro.com/note/productinfo/kanna_howtouse/)
木口を削るときのポイントは以下です。
当て木は端面の欠け防止に必須です。 monotaro(https://www.monotaro.com/note/productinfo/kanna_howtouse/)
ドア枠の調整や棚板の小口仕上げで木口削りを行う場面は、DIYリフォームでは頻繁にあります。当て木を使うだけで仕上がりが大きく変わるので、手間を惜しまないことが大切です。
木口削りの仕上げにはノミや木工やすりを組み合わせると、さらに精度が上がります。ホームセンターで1,000円前後から入手できるので、かんなと一緒に揃えておくと作業の幅が広がります。
参考:コメリによるかんなの使い方(木口削りの手順も掲載)。
鉋(カンナ)の使い方|ホームセンター コメリ HowTo情報
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