実は、emケーブルは「燃やしても有害ガスが出ない」という特性ゆえに、通常のVVFケーブルより価格が約1.2〜1.5倍高く、リフォーム費用が数万円単位で変わることがあります。 aim-ele.co(https://www.aim-ele.co.jp/tech/metal-tech36/)

EMケーブルとは、「エコマテリアル(Eco-Material)&耐燃性(Flame Retardant)」を意味する記号EMを冠した電線・ケーブルの総称です。 日本電線工業会が1998年ごろに統一記号として採用し、被覆材にハロゲン元素や鉛などの有害物質を含まないことが最大の特徴です。 seko-kanri(https://seko-kanri.com/eco-densen/)
従来の一般的な電線には、塩化ビニル(PVC)が絶縁体・シースとして広く使われてきました。しかしPVCは燃焼すると塩化水素ガスやダイオキシンが発生する可能性があります。 これは火災時に消防士や逃げ遅れた人への健康被害リスクを高める問題として認識されてきました。 oyaideshop.blogspot(https://oyaideshop.blogspot.com/2017/01/blog-post_23.html)
EMケーブルはその問題を解決するために開発されたものです。つまり「環境と防災の両面に配慮した電線」が基本です。 fa.senden.co(https://fa.senden.co.jp/eco-cable/)
被覆材にはハロゲンフリーの耐熱性ポリエチレン系材料が使われており、燃焼しても有害ガスがほとんど発生しません。 この性質から「ノンハロゲンケーブル」「低煙・低毒性ケーブル」とも呼ばれることがあります。 fujikura-dia.co(https://www.fujikura-dia.co.jp/pdf/tech/catalog-tech-info11.pdf)
<参考:日本電線工業会 EM電線・ケーブルの規格説明>
EM電線・ケーブルの環境特性・規格一覧(一般社団法人日本電線工業会)
リフォーム現場でよく登場するEMケーブルには、いくつかの代表的な型番があります。 中でも最も一般的なのが「EM-EEF(600V耐熱性ポリエチレンシースケーブル平型)」で、従来のVVFケーブルの環境配慮版に相当します。 electric-facilities(https://electric-facilities.jp/denki6/em-eef.html)
| 型番 | 正式名称 | 主な用途 |
|------|----------|----------|
| EM-EEF | 600V耐熱性ポリエチレンシースケーブル平型 | 屋内配線・エアコン配線 |
| EM-IE | 600V耐熱性ポリエチレン絶縁電線 | 屋内配線全般 |
| EM-CEE/F | 600V耐熱性架橋ポリエチレン絶縁ケーブル | 幹線・分岐回路 |
EM-EEFは特に屋内配線やエアコン専用回路に多用され、リフォームで電気配線を引き直す際に採用されることが増えています。 第二種電気工事士の試験でも出題されるほど、現場では標準的な存在になっています。 denkou2-siken(https://denkou2-siken.com/kakomon/2025_2/35.html)
これは使えそうです。型番ごとの用途を把握しておくと、業者との打ち合わせで具体的な確認ができます。
また、「EM-EEF」の絶縁体には耐候性ポリエチレンが採用されており、紫外線保護のためのチューブや黒色テープを別途巻く必要がない仕様になっています。 施工の手間が減る点で工期短縮にもつながります。 densen.yazaki-group(https://densen.yazaki-group.com/app/files/2021/06/tech_em-001.pdf)
リフォームの見積書に「VVF」と「EM-EEF」どちらが使われるかで、実は費用・安全性・環境性能に差が出ます。 両者の主な違いを整理しておきましょう。 hashimoto-kosan(https://www.hashimoto-kosan.jp/CT/faq/faq-chigai/)
材質面の違いが最も大きなポイントです。VVFは塩化ビニル被覆、EM-EEFはハロゲンフリーのポリエチレン系被覆という差があります。 燃焼時の安全性はEM-EEFが明らかに優れています。 oyaideshop.blogspot(https://oyaideshop.blogspot.com/2015/07/blog-post_10.html)
硬さの違いも施工に影響します。EMケーブルに使用されているポリエチレン系材料はビニル材料と比べて多少硬い性質があります。 そのため配線の取り回しや曲げ加工で少し手間がかかることがあり、工賃に影響するケースもあります。 jcma2(https://www.jcma2.jp/files/gijutsu/Shiryo/142C.pdf)
| 項目 | VVFケーブル | EMケーブル(EM-EEF) |
|------|------------|---------------------|
| 被覆材 | 塩化ビニル(PVC) | ハロゲンフリーPE |
| 燃焼時ガス | 塩化水素ガス発生の恐れ | 有害ガスほぼなし |
| 素材の硬さ | 柔らかく施工しやすい | やや硬め |
| 価格 | 比較的安価 | 1.2〜1.5倍程度 |
| 環境性能 | 標準 | 高い |
| リサイクル性 | 低い | 高い |
価格差が気になる場合は、リフォーム全体の配線量(メートル数)から試算してみましょう。 一般的な住宅リフォームで配線を全交換する場合、EMケーブルを選ぶと材料費だけで1〜3万円程度の追加コストになることがあります。 hashimoto-kosan(https://www.hashimoto-kosan.jp/CT/faq/faq-chigai/)
EMケーブルが条件です、というリフォーム案件は特に公共住宅や高齢者施設などで多く、UR都市機構はEM電線を標準採用しています。 ur-net.go(https://www.ur-net.go.jp/rd_portal/archive/effective_g03.html)
<参考:通常ケーブルとエコケーブルの違い詳細>
通常ケーブルとエコケーブルの違いは?(橋本興産)
EMケーブルを選ぶ最大のメリットは、火災時の安全性です。 一般家庭の火災で最も多い死因の一つは煙による窒息ですが、EMケーブルは燃焼時に有害ガスや大量の煙を出しにくい構造です。特に高齢者や子どもがいる家庭でのリフォームでは、この点を重視する施主が増えています。 fujikura-dia.co(https://www.fujikura-dia.co.jp/pdf/tech/catalog-tech-info11.pdf)
🟢 EMケーブルの主なメリット
- 🔥 火災時に有害ガス(塩化水素・ダイオキシン)が発生しにくい
- ♻️ 廃棄時に焼却しても土壌汚染リスクが低い(鉛・重金属フリー)
- ☀️ 耐候性ポリエチレン使用で紫外線対策が不要な箇所がある
- 🏗️ 公共住宅・施設での採用実績が多く、信頼性が高い
- 📋 電気工事士試験でも出題される標準的なケーブル denkou2-siken(https://denkou2-siken.com/kakomon/2025_2/35.html)
🔴 EMケーブルの主なデメリット
- 💴 VVFと比べて材料費が約1.2〜1.5倍かかる
- 🔧 素材がやや硬く、狭い場所での施工に手間がかかる
- 🏪 在庫が少ない建材店もあり、特殊サイズは取り寄せになるケースもある oyaideshop.blogspot(https://oyaideshop.blogspot.com/2015/07/blog-post_10.html)
コストのデメリットが気になる方は、配線を全交換するのか部分交換にするのかを業者と相談するのが得策です。 特に築20年以上の住宅でリフォームをする場合、部分的にでもEMケーブルに切り替えることで将来のリスクを減らせます。 meikou-ltd(https://meikou-ltd.jp/column/c4488359-82ec-42f1-9ca9-3001f5033508)
厳しいところですね、という判断になりがちな費用面ですが、長期的な安全コストとして考えると合理的な選択といえます。
<参考:エコケーブルの技術特性>
EM(エコマテリアル)ケーブル・電線について(エイム電子株式会社)
リフォームでEMケーブルを使うかどうかは、業者任せにしている方が多いです。それが思わぬコスト増につながることがあります。 事前に知識を持って業者に確認するだけで、見積もりの透明性が大きく上がります。 meikou-ltd(https://meikou-ltd.jp/column/c4488359-82ec-42f1-9ca9-3001f5033508)
業者への確認ポイント3つ
1. 📄 使用ケーブルの型番を見積書に明記してもらう — 「VVF」か「EM-EEF」かで費用が変わるため、必ず型番を確認する
2. 🔢 配線の総延長メートルを確認する — 一般的な2LDKリフォームで電気配線全交換をする場合、総延長は100〜200m程度になることが多い
3. 🏛️ 補助金・助成金の対象になるか確認する — 省エネリフォームや環境配慮型工事として自治体助成金の対象になるケースがある
「EMケーブルを使いたい」と一言伝えるだけで、業者も対応してくれることがほとんどです。 知識があるお客さんだと伝わると、見積もりの精度も上がります。 nnd.co(https://www.nnd.co.jp/products/512)
また、EM-EEFを使う場合は第二種電気工事士の資格が必要な工事が前提です。 DIYでの電気配線変更は法律上認められていないため、必ず有資格の業者に依頼することが原則です。 denkou2-siken(https://denkou2-siken.com/kakomon/2025_2/35.html)
資格が条件です、という点はリフォームでも変わりません。無資格工事は電気工事士法違反になるため注意が必要です。
最後に、EMケーブルへの切り替えを検討しているなら、まずは現在の配線の状態を電気工事業者に診断してもらうことをおすすめします。 特に築15年以上の住宅は配線の劣化が進んでいることも多く、この機会にEMケーブルへのアップグレードを検討するのが合理的です。 meikou-ltd(https://meikou-ltd.jp/column/c4488359-82ec-42f1-9ca9-3001f5033508)
<参考:UR都市機構のEM電線採用事例>
エコマテリアルケーブル採用の背景と特長(UR都市機構)
| メーカー | 製品名 | 特徴 |
| ------ | ------------ | ------------------------------------ |
| 未来工業 | ミラフレキSS/MF | 防ギ・防ソ仕様あり(シロアリ・ネズミ対策)、識別ライン入りあり |
| パナソニック | パナフレキエース/PED | 軽量(50m巻で最小3.6kg)、ナイフで切断可能、環境調和型あり |
| 古河電気工業 | プラレキPES/PED | 凹凸目立ちにくい外観、業界最高水準の耐候性「ハイクオリティブラック」あり |

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