OAフロアを「オフィスだけのもの」と思っていませんか?実は住宅リフォームでも採用例が増えており、設置後に撤去すると10万円以上の追加費用が発生するケースもあります。
OAフロアの「OA」は、オフィスオートメーション(Office Automation) の略称です 。1970〜80年代にかけてオフィスへのパソコン・電話・複合機などが急速に普及し、床を這い回るケーブルを整理する必要が生まれたことで開発されました。 kurachic(https://www.kurachic.jp/column/1283/)
別名は「フリーアクセスフロア」や「二重床」とも呼ばれます 。これが同じものを指しているため、物件情報や工事見積書で表記が違っても慌てなくて大丈夫です。 ja.wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/OA%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A2)
つまりOAフロア=配線を床下に隠す二重構造の床、が基本です。
リフォーム業界では「床上げ工事」と呼ぶ現場もあります。在宅ワークが広まった今、住宅用途での問い合わせも増えており、もはやオフィス専用の設備とは言えない状況になっています。
OAフロアの構造はシンプルです。既存の床(コンクリートや木材)の上に、支柱またはプラスチック製のパネルを敷き詰め、その上に仕上げ床材を張ります 。この「元の床」と「仕上げ床」の間にできる空洞が、配線の収納スペースになります。 megasoft.co(https://www.megasoft.co.jp/3dod/glossary/oa_floor.php)
床下の空間の高さは製品によって異なりますが、低床タイプで約40〜50mm、標準タイプで100〜150mm程度が一般的です 。40mmはちょうど親指の長さくらい、150mmはスマートフォンの縦幅とほぼ同じサイズ感です。 ti-floor.co(https://ti-floor.co.jp/column/oafloor-cost/)
高さが増すほど収納できる配線量は増えますが、その分コストも上がります。
LAN・電源ケーブル・電話線などを自由に這わせられるため、後からのレイアウト変更にも柔軟に対応できる点が最大の強みです 。床面に配線が出ないため、つまずきによるケガや断線リスクも大幅に減ります。 kobe-nagasawa.co(https://kobe-nagasawa.co.jp/officelayout/p-77606/)
OAフロアは大きく分けて置敷(おきしき)タイプと支柱タイプの2種類があります 。 irischitose.co(https://www.irischitose.co.jp/blog/column/oa-floor/)
| 項目 | 置敷タイプ | 支柱タイプ |
|---|---|---|
| 構造 | プラスチックパネルを床に並べるだけ | 高さ調整可能な支柱+パネル |
| 費用 | 比較的安価(1㎡あたり約1.7〜1.9万円) | 置敷より高価 |
| 工期 | 短い | やや長い |
| 耐荷重 | 低め | 高い(スチール・アルミ製) |
| 床下地の影響 | 下地の状態をそのまま引き継ぐ | 高さ調整で不陸を吸収できる |
| 向いている場面 | 配線量が少ない・小規模リフォーム | 配線量が多い・大規模・長期使用 |
リフォームで迷ったら、まず「床下地の状態」を確認することが条件です 。置敷タイプは下地が悪い場合には採用できないため、施工業者に現地調査を依頼してから選ぶのが賢明です。 naganoreform(https://naganoreform.info/merit-demerit-every-oa-floor-type/)
自分でDIYしたいと考える方もいますが、下地の不陸(凹凸)があると後から床鳴りや沈みが発生することがあります。安価な置敷タイプでも、施工は専門業者への依頼が原則です。
費用は気になるところですね。OAフロアの施工費用は、タイプや面積によって大きく変わります 。 officecom.co(https://www.officecom.co.jp/oc-mg/column-reading054.html)
目安は以下のとおりです。
- 🔹 置敷タイプ(商品代):1㎡あたり約1万7,000〜1万9,000円(パネル代のみ)
- 🔹 施工費(100㎡以上の場合):1㎡あたり約4,990〜5,450円(税込)
- 🔹 框(かまち)・スロープ:50㎡用で合計約3万4,000円程度が追加で必要 kabegamiyasan(https://kabegamiyasan.com/reform/oa_floor3.html)
10畳(約16.5㎡)の部屋でざっくり計算すると、商品代+施工費で30〜40万円前後が目安です。これはフローリングの張り替えリフォームの2〜3倍のコストになります。
痛いですね。
ただし、この費用は「後から配線を変えられる自由度」と「ケーブル断線・つまずきリスクのゼロ化」への投資でもあります。在宅ワークで月に何度もレイアウトを変える方や、複数台のPCを設置している家庭では、長期的にコストを回収できる可能性があります。
費用の詳細は施工面積や地域、業者によっても変わるため、複数社への見積もり比較が重要です。リフォーム比較サイト(リショップナビ、ホームプロなど)を活用すると、同条件での金額を並べて確認できます。
OAフロアを設置した後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、見落としやすいポイントを整理します。
天井高が下がる問題
OAフロアを設置すると、床面が40〜150mm上がります 。6畳の部屋で床が100mm(10cm)上がると、天井高が実質2,400mmから2,300mmになります。元々天井が低い部屋では圧迫感が出ることがあるため、事前の確認が必須です。 kobe-nagasawa.co(https://kobe-nagasawa.co.jp/officelayout/p-77606/)
天井高に注意すれば大丈夫です。
撤去・原状回復のコスト
一度設置したOAフロアの撤去には、配線固定の解除・廃材処理費・原状回復費が発生します 。賃貸オフィスで施工した場合は特に注意が必要で、退去時に予想外の費用を請求されるケースがあります。 kagu.plus.co(https://kagu.plus.co.jp/3453/)
住宅リフォームでも、将来的に撤去する可能性があるなら、施工前に撤去費用を見積もっておくことをおすすめします。
火災保険・建物の区分変更
OAフロアを住宅に設置した場合、床構造が変わるため、火災保険の内容や建物の固定資産税評価に影響することがあります。これは盲点になりやすい部分です。施工前に保険会社や市区町村の税務担当窓口へ確認を入れると安心です。
参考:OAフロアの種類と選び方の詳細は下記のサイトが参考になります。
OAフロアとは?種類や敷設のメリット、フリーアクセスフロアとの違いを解説|センクシア
参考:施工費用の算出方法やコストを左右する要素について詳しい解説があります。
OAフロア 価格の決まり方とコストを左右する要素|TIフロア
参考:置敷タイプ・支柱タイプそれぞれのメリット・デメリットを現場目線で解説しています。
OAフロアタイプ毎のメリット・デメリットを解説|長野リフォーム情報
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